Scl.parviflorus ssp. cloveriae "heilii"
           (Rio Arriba Co. NM) クロベリアエ ”ヘイリィ”

"heilii" is now included in S.cloveriae. Plants in this locality have stiff black and gray spine and are very attractive. But they were removed by road construction few years before.
                   
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 スクレロカクタス・クロベリアエ
     ”ヘイリィ”
(米ニューメキシコ州サンフアン郡)

 ”クロベリアエ”グループのなかには、先のブラッキィのほかに、このヘイリィとリーベシィが亜種として記載されていましたが、いまでは後二者は基本種と同一と見なされています。見た目の微妙な違いということで言えば、このヘイリィは比較的小型で寸詰まった体型で、刺は黒〜灰色で太くてガッシリしています。そのため、より白虹(whipplei)に近い印象を与えます。種子を実生しても小苗から刺が太くて、なかなか男性的なスクレロ。また、花色はとくに濃い紫ピンク色です。写真のいちばん下の株くらいになると、典型的なクロベリアエの顔になってきて、このくらいのサイズになると、ブラッキィもリーベシーも同じようで区別がつかなくなります。
 この自生地はハイウエイ沿いの粘土質の丘で、その後道路の拡幅に伴って消滅してしまいました。実は、私が自生地で最初に出会ったスクレロカクタスがこの場所のヘイリィだったので、後に訪ねてなくなってしまっていた時には少々ショックでした。カピカピにひび割れた地面に、幼苗から成株まで、かなりの密度で生育しており、見事なコロニーだっただけに残念です。

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