Scl.parviflorus ssp.parviflorus
(Montrose Co. COLORADO) 彩虹山
Typical single hooked central spine form on the ridge of Dolores river
canyon, beautiful scenery.
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スクレロ・パルビフロラス
彩虹山
(米コロラド州モントローズ郡)
パルビフロラスは、英俗名イーグルクロウカクタス(鷲の爪)の名の通り、長く伸びたかぎ状の中刺が特色ですが、このコロラド州南西部のコロニーの植物は、典型に近いものです。ちなみに学名は「小さな花」の意ですが長さとも5〜6センチになる花はスクレロカクタスのなかでは小さな部類ではありません。
いちばん上の写真、2頭立の植物のすぐ奥は崖になっていて、下をドロレス川が流れています。標高は1000メートル以上あり、緯度もサンフランシスコと同じくらいで、冬季は積雪がある地域です。しかし雨量には比較的恵まれているようで、あたりには緑がおおく、川沿いにはところどころ農地がひらかれています。パルビフロラスはネズ(ビャクシンの仲間)やペンデローサ松などの潅木が疎らに生えている石だらけの斜面にかたまって生えていました。色々なコロニーのパルビを種から育ててみると、栽培上のクセも相当に違いますがこの地域のパルビは日本国内でも順調に育ち易いように思えます。おそらく湿度に対する耐性が高いためと思われます。
ここは大株から実生数年の幼苗まで密度が高く大きなものでは球体の径13センチ位、高さ30センチ近くあり寝そべっている個体もありました。パルビとしてはやや渋い味わいですが、順調に育っている植物は美しいものです