平安時代ノート10

2018年10月

9月に戻る 11月に進む 月末
10/01/月
10月になった。月曜日はアメリカの日曜日。Footballの日だ。サンデーナイトの試合はスティーラーズ対レイブンズ。ずっと以前からスティーラーズは応援しているのだが、今年のスティーラーズはRBのベルが契約交渉の不調でまだ出場していない。ディフェンスも弱くなっているようでレイブンズに一方的に攻められてしまった。他の試合は明け方なのでネットで確認。セインツ対ジャイアンツ。両方応援しているので困るのだが、セインツがRBカマラの3タッチダウンで圧勝。QBのブリーズもがんばっているが、プレーオフ直前に怪我でリタイアして控えのウォーターブリッジが活躍するという、昨シーズンのイーグルスみたいな夢を見たい。そのイーグルスはタイタンズに惜敗。ウェンツが戻り、レシーバーのジェフリーがこの試合から復帰したのに、全体の調子が上がっていない。ただNカンファ東地区はドングリの背比べなので、負け越しでなければ何とかなるだろう。注目のチーフスは明日の試合。ブラウンズは延長で全敗のレイダーズに負けた。新人QBのメイフィールドは頑張ったようだが、守備が弱い感じだ。Footballの結果を確認してから大学に向かう。未明の台風通過で晴天。自宅から雪のない富士山が見えている。四谷駅で倒木があって中央線快速が止まり、朝は大混乱だったようだが、わたしは午後に自宅を出たので問題なかった。本日は学科会だけ。いろいろと議題があるが、予算関係は若い先生に任せることにした。来年度になってから復活折衝があるのだが、もうわたしはいないので、若い先生方で計画を立てていただきたい。さて、今週もスケジュールはハードだ。週末には入試がある。急ぎの仕事はないので、スケジュールに身を任せて、日々をやり過ごしていきたい。

10/02/火
大学。2限があるのでやや早起き。体調がよさそうなので武蔵境駅から大学まで歩く。今日は2限だけだが、日曜のAO入試に備えて、武蔵野文学賞高校生部門の応募作を読む。一次予選と二次予選を1人でやり、予選合格者をリストアップ。それと去年と一昨年の入賞者で当時2年生、1年生だった人もリストアップ。すべては面接で決まるのだが、入選者には付加ポイントをつけてなるべく入学してもらいたい。実際にこれまでの入選者(4人)のうち毎年2人くらい入学してもらえていて、わたしのゼミでもいい作品を書いてもらっている。ということで、読むのに時間がかかった。これはパソコンを使わない作業なので、メールを見たあと終了したのだが、「Windowsを更新しています。電源を切らないでください」という表示が出たまま、1時間たっても終了しない。研究室の1階にパソコン関係の人のいる部屋があるので行って状況を告げると、若い女性が見に来てくれた。結局、電源ボタンで切ってから、少し間を置いて起動するという、わたしも考えた対処法だった。しばらくは「電源を切らないでください」という表示が出たのだが、そのうち正常な画面に戻った。ということで問題は解決された。やれやれ。この研究室のパソコンを使うのもあと半年なので、その期間はもってほしい。こればWindows10で、自宅で使っている旧いウィンドウズ7とは勝手が違う。とにかくあと半年だから、もちこたえてほしい。ということで研究室に予定より長くいたので、ぎりぎりになったが、新宿のマッサージの予約時間に何とか間に合った。背中が凝っていた、とのことだが、今日のWindows問題で緊張したせいではないか。火曜日はマンデーナイトの試合がある。ネットで結果を見る。チーフスがブロンコスに辛勝して4連勝。ブロンコスは引退間際のよれよれのマニングをスーパーボウル優勝に導いた鉄壁の守備が特徴。マニングの後継者選びに失敗して低迷が続いていたが、今期は、昨期バイキングズをカンファレンス決勝まで導いたキーナムを補強した。辛勝ではあるがブロンコスのディフェンスでもマホームズのパスは有効だった。この強さは本物だ。監督が代わって3蓮生していたドルフィンズがペイトリオッツに順当に負けたので、全勝はラムズとチーフスだけになった。この2チームがそれぞれのカンファレンスで独走して、スーパーボウルで対決するのではないか。ちなみに3勝1敗はドルフィンズ、ベンガルズ、レイブンズ、ジャガーズ、タイタンズ、ベアーズ、セインツの7チーム。スーパーボウルに出場したペイトリオッツとイーグルスは2勝2敗と出遅れた。昔から応援していたジャイアンツとスティーラーズは今期はダメみたいだ。ラムズとチーフス、それにセインツの3チームを応援したい。ところで今シーズン前のトレードでは、先発QBの大移動があった。チーフスが昨シーズンのドラフト1位メイフィールドを先発にすると決めたためベテランのスミスを放出。スミスをとったレッドスキンズがカズンズを放出、カズンズをとったバイキングスがキーナムを放出、そのキーナムをブロンコスが獲得した。今年のドラフト3位のダーノルドをジェッツが開幕から先発に起用。1位のメイフィールドをとったブラウンズは先週から先発に起用。あともう1人くらい新人がいて出番があったのだがまだ活躍というほどではない。とにかくこれだけ激しい移動があると、各チームの先発QBが誰か、憶えるのがたいへんだが、老人にはよい頭のトレーニングになる。ようやく全体の配置が明確になってきた。

10/03/水
本日は大学院の授業と学部長会議。少し早めに自宅を出て武蔵境駅から歩く。何で歩くのかよくわからないが、歩いた方が元気が出るようにも思える。木曜は1限がありいつもバス停に長蛇の列ができるので歩くことになる。毎日歩くことにすれば気が楽になるかなとも思うのだが、老人は歩きすぎるのもよくないらしいので、バスに乗れる時は乗ってもいいとも思う。

10/04/木
魔の木曜日。1限から4限まで授業が続く。1限は講義。ロシア三大文豪について語る。2限〜4限はゼミ。プレゼンテーションの時間なのでわたしは聞いているだけ。1限が終わった段階で、今日はここまでと、ほっと息をつく。明日は三鷹サテライトで1コマ、日本仏教について話す。高齢者が多いので緊張する。

10/05/金
金曜は大学の授業はないのだが、月に1度、三鷹サテライトという社会人向けの教室で講座を開くことになった。日本の仏教について4回のシリーズ。初回のテーマは聖徳太子。といっても、仏教とは何かを語る必要があるので、90分で仏教徒は何かをすべて語り、さらに聖徳太子についても語るということになった。疲れたが、まあ、必要なことは話せたと思う。金曜はFootballの中継があるのだが、ペイトリオッツの試合なのでどうでもいい。NHKの深夜番組のビデオを見る。こちらはセインツ対ジャイアンツ。両方とも好きなチームだ。ブリーズ対マニングというベテランQBの対決もおもしろいのだが、去年の新人王のカマラと、今年の新人王候補のバークリーのRB対決の方が楽しみだ。といってもビデオだから結果はわかっているし、ダイジェストの画像も見ているのだが、改めて流れの中で若いRBの活躍を見ると、カマラはパスの落球が多く、バークリーは相手に警戒されて突破力を抑えこまれている。それでも密集の上空をハヤブサのように飛翔したバークリーのタッチダウンは見事だ。しかしカマラはランニングで3つのタッチダウンを挙げて勝利に貢献した。これでセインツは3勝1敗で、Nカンファでは全勝のラムズに続いて、同じく3勝のベアーズと並んでいる。ベアーズが何で3勝の挙げているのかわからない。そのうち負け始めるだろうと思う。

10/06/土
本日は休み。3連休だというのに、明日も明後日も出勤なので、この休みは貴重だ。妻と散歩に出かける。御茶ノ水の駅前で何やらやっているので行ってみる。聖橋口前の広場ではジャズの演奏。歩行者天国になっている丸善前の道路ではクラフトの露店が出ている。百人一首の豆本800円を購入。それから楽器店が並ぶ駿河台下への道路を下り、そのまま大手町まで歩く。無料のバスが来たので有楽町の方に行こうと思ったのだが、ものすごい人混みで降りるのを躊躇。結局、丸ビルの手前で降りて、東京駅で駅弁を買って帰った。とりあえずのんびりと休日を過ごした。明日は早朝に起きてAO入試だ。午後までひたすら面接の相手をしなければならない。

10/07/日
日曜日だが出勤。AO入試。4つのグループ、8人の先生方で面接。われわれも11人の面接。しっかりと話すことのできるよい受験者ばかりだった。

10/08/月
月曜日はFootballの日。まずはネットで試合結果の確認。新人メイフィールドのブラウンズは強敵レイブンズに勝利。この新人の実力は本物だ。ドルフィンズ対ベンガルスの好調チーム同士の対戦はベンガルスの勝ち。ベンガルスがなぜ好調なのかよくわからない。チーフスとラムズの全勝チームはともに勝利。トップを突っ走っている。全敗のカージナルスはQBガルボロが負傷した49ナーズに勝って、これで全敗チームはなくなった。苦戦していたジェッツの新人ダーノルドも2勝目を挙げた。スーパーボウル覇者のイーグルスはウェンツが復活したにもかかわらず負けて、2勝3敗になった。大丈夫か。テレビ中継はカウボーイズ対テキサンズという、どうでもいい試合。延長でテキサンズの勝利。テキサンズのQBワトソンも昨シーズン途中で負傷退場した、その後遺症があるのかまだ本調子ではない。カウボーイズがなぜ調子が出ないのかわからない。この2年の新人QBたちの輝きに比べれば、プレスコットが色褪せて見える。テレビの試合結果が出てから大学へ。研究室で作業。それから学科のFDというものがあって、ゲストスピーカと飲み会。出版業界の話などを聞いて勉強になった。

10/09/火
2限の講義だけの日。研究室にも寄らずすぐに自宅に戻る。帰りの電車でスマホでFootballの結果を確認。セインツ対レッドスキンズ。セインツの圧勝。今週からRBイングラムが帰ってきた。負傷していたわけではなく、軽い薬物違反か何かがあって開幕から4週間出場停止になっていた。昨シーズンの新人王となってカマラはいるのだが、カマラは小柄で俊足、イングラムは大柄で体力勝負という、キャラクターの異なるRBが揃っているところがセインツの強みだ。この2人がいるからベテランQBブリーズのパスも冴えることになる。イングラムのいない4週間をどう凌ぐかが課題だったが、カマラの活躍で3勝1敗できりぬけ、本日の勝利で4勝1敗となった。Nカンファではラムズが全勝とトップだが、12勝4敗程度の成績でプレーオフ出場は間違いない。今年はイーグルスが不調なので、ラムズとの勝負になるだろう。

10/10/水
本日は3限だけ。終わってから院生2人と雑談。必要な作業を済ませて自宅へ戻る。今日も夏日だったそうだが、大学のあたりは涼しい風が吹いていて快適だった。またFootballの話になるが、ネットの情報だと、第5週は新人QBが4人先発して、4人とも勝利したようだ。ブラウンズのメイフィールドはすでに大活躍だし、開幕から先発しているジェッツのダーノルドも2勝目を挙げた。あとの2人はまだ目立っていないが、バッファロー・ビルズのアレンも名前は知っていた。カージナルスのローゼンはまったく無名だが、ドラフトでは全体10位だったようで、ガルボロが負傷してQBがいなくなった49ナーズを相手にチームとしても今シーズンの初勝利となった。ドラフト1巡目のビリの32番目で指名されたジャクソンというのがいるらしいが、レイブンスは先発フラッコが健在なので今シーズンは出番はないだろう。しかし今年活躍しているチーフスのマホームズのように、エースQBのスミスを放出して新人に出番を与えるケースもあるので、来年に期待できる。マホームズは5連勝でもはや32チームの中でもベスト3に入る活躍だ。ラムズのゴフに加えて、ブラウンズのメイフィールドがどこまで活躍できるかが注目される。昨日、日本のジャイアンツが阪神に勝って、3位を確定した。プレーオフに進むことになるが、ヤクルトは依然として好調だ。ジャイアンツはピッチャーが菅野しかいない。どうも勝てそうにないので中継を見る勇気がない。そもそもプレーオフなんてテレビ中継があるのだろうか。

10/11/木
本日は朝から4コマの日。だが6時45分に起きて大学にたどりつくまでが仕事のほとんどで、教室に出向けば、毎年同じことをしゃべっているので問題はない。2限以後は学生のプレゼンテーションなのでこちらは楽……というはずだったが、2限の2年生はしゃべる意欲が乏しく、早めに終わってしまった。あとはこちらがしゃべり続ける。まあ、こういうこともある。来週から2年生はテキストを読む作業になるので、何とかなる。とにかく木曜日は大学の仕事だけでせいいっぱいだ。明日、海竜社のゲラが届くと連絡が入った。もうずいぶん前に原稿を渡したので、何を書いたか忘れてしまったが、中学から高校にかけて読んだ本を振り返りながら、「小説を深く読む」ことについて語ったもので、軽いエッセーといったものになっている。校正に手間がかかるということはないだろう。

10/12/金
大学ではFD研修というのがあるのだが、海竜社からゲラを送るという通知があったので、自宅作業とした。こちらはもう定年なので、まあいいだろう。まずはFootball。イーグルス対ジャイアンツ。本来の絶好の同地区対決なのだが、イーグルス2勝3敗、ジャイアンツ1勝4敗では、敗者復活戦みたいな感じだ。イーグルスが圧勝して星を五分として踏みとどまった。5敗となったジャイアンツは今期は絶望だろう。さて、ゲラが届く。きれいなゲラだ。集英社新書のゲラは編集者のチェックがびっしり入っていた。まあ、軽くエッセーだから、注文もなかったのだろう。この本は途中まで書きかけてから、編集者の注文で最初から書き直しているので、その時点でコンセンサスを得ている。2章まで読んだ。いい感じで進んでいる。笑いがとれるところもあるし、ほろりとするところもある。そのさじ加減がうまくいっている。軽いようでいて、中身のある本になっている。あとは中盤が盛り上がっているか、終わり方がスムーズにいっているかといったところを確認したいが、ゲラになっているので大幅な修正はできない。うまくいっていればほっとするし、そうでなければ微調整で切り抜けるしかない。ただ文章の流れみたいなもので、微調整が可能なところもあるはずだ。ここまでは大きな問題はなく、気のついたところを少しいじっただけだ。明日は大学の父母会があるが、日曜は休みなので、できるだけ先に進めておきたい。

10/13/土
大学では大学祭をやっている。毎年この時期に父母会が開かれる。11時からの開始で、最初の学部長の挨拶をすると、わたしの仕事はおしまいになる。クラスアドバイサーという、担任みたいな役割があって、父母からの要請があれば個人面談をやる必要があるのだが、幸いわたしのゼミの父母から要請がなかったので、あとは大学祭のようすをざっと見てから、すぐに自宅に戻った。ゲラの続き。明日の日曜は休みなので、明日中に仕上げたい。来週の月曜からはハードな日々が続く。金曜、土曜、日曜に仕事が入っているのでね休みなく再来週に突入し、土曜まで仕事がある。ということで、ゲラは早く手放してしまいたい。

10/14/日
貴重な休日の日曜日。妻と散歩に出た。千代田線で二重橋前まで行って、皇居前広場を散歩。二重橋がお堀に映っているあたりが、自宅の窓から見えている。そこまで行って、自宅のある集合住宅が見えるか確認。あたりまえだが見えている。警視庁の前の道路がなぜか自宅からよく見える。そのあたりを散歩して、日比谷公園をつっきって、ペニンシュラの前からタダのバスにのってサンケイ新聞前で降りる。そこから淡路町の自宅までは徒歩圏。けっこう歩いた。夜、風呂から上がってテレビを見ると、菅野がノーヒットノーランをやっていた。プロ野球からは興味が離れているのでテレビで注視するわけではないのだが、まあ、これで広島とも試合が出来る。しかしいまのジャイアンツはピッチャーが菅野しかいない。1勝3敗で敗退するのではないか。

10/15/月
早朝に起きてFootballの結果を確認。スティーラーズがベンガルズに勝った。しかしまだ負けが混んでいる。新人メイフィールドのブラウンズはチャージャーズに競り負け。QBだけではFootballは勝てない。来年に期待するということだろう。同じく新人QBダーノルドのいるジェッツは3勝目を挙げて星を五分に戻した。ただこの地区にはペイトリオッツがいるので地区優勝は難しい。プレーオフに出るためには11勝5敗が必要だが、この時点で3敗しているのでは苦しい。全勝のラムズは勝ったが、チーフスはペイトリオッツに惜敗。これで全勝はラムズだけになった。だがチーフスはまだ地区では首位だ。さて、本日は年に1度の人間ドック。自分に肉体があることを痛感する日。ただのボディーになって、検査を受ける。胃と大腸に内視鏡をつっこんでかき回される。問題なし。70歳を過ぎる検査そのものが肉体の負担になるので、人間ドックを毎年受診するのはリスクの方が大きいと何かで読んだ。大学の先生をやっていると受診料の補助があるので毎年受診していたが、今年で定年なので、来年からは3年に1度くらいでいいだろうと思っている。ということで、今年まったく問題がなかったので、しばらくはこの検査を受けなくて済むと思うと、心の底からほっとする。

10/16/火
大学。2限の講義のあと、昼休みに能楽資料センターの会議。それから文藝家協会に出向いてオーファン委員会。授業だけだと火曜は昼過ぎに自宅に帰れるのだが、他に仕事があると、帰るのは夜になる。なかなか自分の仕事というわけにはいかない。Footballの結果はネットで確認。本日は1試合だけ。パッカーズと49ナーズという、とぼけた組み合わせ。ベテランQBのロジャースと若手QBガロボロの対決ということで、シーズン前には期待の組み合わせだったのだろうが、ロジャースは開幕戦で膝を負傷、ガロボロも怪我で欠場ということで、どうでもいい試合。ロジャースは出場はしているのだが、49ナーズの控えQBを相手に辛勝しているようでは今後に期待できない。明日も一日に3つ仕事がある。で、木曜日は4コマの日。金曜日は内閣府の選考会、土曜は三鷹で講演、日曜は入試がある。まったく休みのない状態で来週に突入することになる。

10/17/水
大学。学院長の面談。学部の人事について。それから大学院の授業。その後、学部長会議。無事に終わって自宅に帰ると日が暮れている。やれやれ。プロ野球。巨人は菅野以外に先発ピッチャーがいない。メルセデスではダメだろう。明日はヤングマンか。ダメそうだな。もう、どうでもいい。

10/18/木
大学。4コマの日。4コマはたいへんだが、授業だけやっていればいいので楽だ。1限の授業前はバス停に長蛇の列ができているのだが、別のバスに乗って裏門から入るようにしている。少し歩くのだが、研究室は裏門に近いので、こちらの方が楽だ。といっているうちに3学期は終わってしまうのだが。休みなしの13日間に突入している。今日はその4日目。まだまだ先は長い。

10/19/金
内閣府で障害者週間のポスターと作文の選考。昨年までは別々にやっていたのを一日でやる。時間はかかるが、門衛に許可を求めて建物に入るあの手続きが1回で済むのはありがたい。資料が大量に届いているのだが個人では処理できないので全部もっていく。帰りは楽かと思ったが選評を書かないといけないので予選通過作品のファイルは持って帰る。けっこう重かった。鞄そのものが重いのかもしれない。本日から妻が実家に行っているので1人きり。わーッ、自由だ、などと思ったが、明日も明後日も仕事があるのでのんびりすることもできない。まあ、少し早めから寝酒を飲み始めようと思う。

10/20/土
三鷹市の生涯学習センターで講演。市役所の近くでふだん行ったことのない地域だが、昔、学生時代に吉祥寺に住んでいて、免許をとり、初めてクルマを買ったのも吉祥寺などで、中央高速の調布インターへ行く時に、「新川」とか「農協前」とか「天文台」といった地名になじみがある。市役所は農協の隣で、生涯学習センターは農協の裏にある。三鷹から仙川行きのバスに乗り、市役所前で降りる。生涯学習センターは新しい建物で、ビルの中にさまざまな施設が入っている。三鷹市は財政にゆとりがあるのだろう。2時間の講演。テーマは漱石。得意分野なので楽しく話せた。帰りは農協前のバス停にいると、武蔵境行きのバスになる。大学に行く時にいつも利用するのは北口の方で、南口はほとんど行ったことがない。バスで駅前に着くと知らない場所に来たような気がした。2時過ぎには自宅に帰りつく。缶ビール1コで疲れを癒す。今日も妻がいないので、Footballのビデオを見ながら軽く仕事。書きかけの『卑弥呼戦記』という作品を書いているのだが、これはまだ出版社を決めていない。これだけでは出せないという気がしている。シリーズで3冊ぶんくらい書いてから、出版社を探そうかと思っているのだが、オファーなしの仕事なので締切がない。こういうやり方ではいつまでたっても完成しないかもしれないが、書くのは楽しいので、老後の楽しみとして、やりたいことをやろうと思っている。明日は入試。面接のメンバーではないので、応募者2人の面接の間、本部で待機しているだけでいいようだが、とりあえず仕事はもっていこうと思う。武蔵野文学賞の大人部門の原稿をもっているのでこれを読む予定。いつの間にか巨人は3連敗して敗退が決まった。パ・リーグはホークスの打線が好調でライオンズがピンチだ。ホークスの勢いからすると広島はアブナイのではないか。

10/21/日
日曜だが出勤。FS入試。何だそれは? フィールドスタディーの略らしい。何かの研究調査に参加した体験をレポートにしてプレゼンテーションする。AO入試の別バージョンのようなものだ。受験者が数人でしかもAO入試に合格して欠席の人も多く、面接担当は入試委員と学科長がつとめた。で学部長の役割とは何かといえば、弁当をたべながら待機しているだけ。その後の判定会には学部長がいないといけないので同席したが、面接に出ていないのでコメントのしようもない。まあ、それでもこのFS入試のコンセプトと意義について、今後のこともあるので入試課長と少し意見を交換した。そうでもしないと学部長が同席する意味がない。それでも結局のところ、弁当を食べるだけのために大学に行ったみたいだが、妻がまだ実家に帰っているので、まあ、ひまつぶしにはなったし、学科長と次の週末の学会シンポジウムの打ち合わせもできた。次の週末の金曜と土曜に、シンポジウムの連チャンがある。金曜は教育現場における著作物の利用について。土曜は新しい「国語」の学習指導要領について。どちらも教育問題だがまったく違う領域のテーマだという気もする。どちらも基調講演をしてからシンポジウムに参加するということで、けっこうたいへんな仕事だ。まだ何も考えていないが、その場に自分の体を運んでいきさえすれば何とかなるだろうと思っている。

10/22/月
Footballの実況、チーフスがベンガルズに圧勝しているのを確認してから自宅を出る。午後の授業、入門ゼミという一年生の授業が年に1回だけ回ってくる。2クラスに分けているので今週と来週、まったく同じことを話す。1回ぎりの講座なので、小説についてのあれこれを急ぎ足で語る。まあ、何だかよくわからないだろうなと内心は思っている。今年で定年なのでこういう講座も来週で最後となる。教授会と学科会。長い会議。自宅に帰りつくと、妻も戻ってきていた。何だか久し振り。

10/23/火
大学の2限の授業だけ。自宅に帰ってさまざまな作業。なさねばならぬことがたまっている。13日連続の休みなしの日がまだ続いている。金曜、土曜の連続シンポジウムが最後の山場だ。体調を調えて乗り切りたい。

10/24/水
大学。いつもは大学院の授業だが、本日は2年生の中間発表。3人の学生はそれなりの発表ができたが、わたしの担当の学生1名が発表に到らず、テーマを変えるなどの検討をすることになった。それがダメなら9月卒業とか、卒業が延びることになる。さて、昨日の試合でFootballは7週が終わった。全17週だが、バイウィークと呼ばれる休みが1回入るので、16試合で順位が決まる。プレーオフ出場は8つの地区の地区優勝がまず優先されるのだが、残り4チームは勝ち星の数で決まる。11勝5敗なら安全圏、10勝6敗なら当落線上、9勝7敗でも地区優勝すれば出場できるが、10勝6敗では出場できないこともある。そこで負けても5敗までということだが、すでに6敗以上のチームがジャイアンツと49ナーズ。5敗がビルズ、コルツ、レイダーズ、カージナルスと、これだけのチームは絶望だろう。全勝はラムズ、1敗はチフスとセインツ。2敗はペイトリオッツ、スティーラーズ(引き分けあり)、チャージャーズ、レッドスキンズ、バイキングス(引き分けあり)、パッカーズ(引き分けあり)、パンサーズ。これで9チーム。プレーオフ出場は12チームなので、残りのチームでこの3つの席を争うことになる。4勝3敗のベンガルズとレイブンスは、3勝2敗1引き分け1バイウィークのスティーラーズより勝ち星で上回っているので地区優勝のチャンスがある。新人メイフィールドのいるブラウンズもこれから伸びるだろう。このAカンファ北地区は激戦となる。南地区のテキサンズは3連敗のあとの4連勝で勢いがある。QBワトソンの調子が出てきた。というようなことを考えても、ペイトリオッツとの激戦に負けただけのチーフスと、全勝のラムズがカンファレンスを制するのではないかと思われる。チーフスのQBマホームズは、プレーオフでもう1度ペイトリオッツと対戦することになるが、今度は勝つだろう。全勝のラムズは、1敗のセインツが乗り越えなければならない壁になる。昨シーズンの覇者イーグルスは3勝4敗と低迷している。マホームズのチーフスから追い出されたスミスが移籍したレッドスキンズがまだ2敗だ。そのレッドスキンズから移籍したカズンズのバイキングも2敗を守っている。結局のところ、勝敗はQBで決まるといっていいのだが、ゴフのラムズにはガーリーというすごいRBがいる。マホームズのチーフスにはハント、ブリーズのセインツにはイングラム、カマラという2枚看板のRBがいる。去年ビリから2番目でドラフト2番のジャイアンツはQBではなくバークリーというRBを選択した。バークリーは大活躍しているのだが、QBのマニング弟が不振だ。今シーズンは全敗のチームがすでになくなっているので、ジャイアンツはこのままビリになって、来年のドラフトでナンバーワンQBを獲得すれば、このチームにはベッカムという最強レシーバーもいるので、ジャイアンツが優勝候補になるかもしれない。ということで、今年のジャイアンツは、ビリ狙いで負け続けることを期待したい。

10/25/木
木曜は4コマ。1限の授業も今日で5回目。8回目で3学期が終わるのだが、わたしの授業は試験をしないので最終日はお休みとする。なのでこの1限の授業はあと2回だ。これが終わると少しほっとした感じになるだろう。4コマはきついが、大学での授業はしゃべっていればいいので楽だ。ふだんと違い講演などは、頭の中で準備をして臨まないといけないし、その場の雰囲気によっても話題を修正することがあるので、1回きりのパフォーマンスとなる。それなりに疲れる。この13日間休みなしの日程も11日目のところまで漕ぎつけた。しかし最後に2日連続のシンポジウムが残っている。シンポジウムは話の成り行きが読めないのでまったくの即興になる。まあ、とりあえず自分の体を会場に運べばいい。両日とも最初は弁当を食べるところから始まるので、事前に主宰者やパネリストと打ち合わせができるので、その場で何を話すべきかを考えることもできる。2日ともお台場で、ゆりかもめに乗るところまでは同じなので、通いなれたコースだ。

10/26/金
2日連続のシンポジウム。本日は日本著作権教育研究会主催の「著作権法35条の一部改正に関するシンポジウム」というテーマ。文化庁の人がまず改正について話し、続いて三田が何かしゃべる、ということだったので、何かしゃべった。それからシンポジウム。今回の改正で最大のポイントは、新たに補償金制度ができることになったのだが、その補償金を受け取る組織をこれから作り、補償金の金額などについてもこれから交渉するということで、課題が山ほどある。詳細は決まっていないので、わずかな補償金で著作物の利用が大幅に簡易になるというバラ色の夢を語ったのだが、先のことは何もわからない。で、その交渉は誰がするのか、それもわからない。何となく、いやな予感がしているのだが、まあ、先のことはあまり考えないようにしている。いつも大学の有明キャンパスに行くのに、ゆりかもめに乗っているのだが、市場が開いてからは初めてだった。市場前駅からドッと人が乗り込んできたので、おおっ、と思った。今日の会場は船の科学館駅に近いと地図で確認していたのだが、けっこう距離があった。帰りはテレポートまで歩いて電車に乗った。大井町乗り換えで神田で降りた。神田から徒歩で帰った。乗り換えて御茶ノ水の雑踏を抜けるより気分的に楽だった。6500歩。ちょうどいいくらい歩いた。明日は大学での学会。明日は10分ほどしゃべればいいということなので、気分は楽だが、宴会の乾杯も頼まれているので一日仕事になる。金曜日はアメリカのサースデーナイト。テキサンズ対ドルフィンズ戦。前半が終わるところまで中継を見た。その時点でもテキサンズが勝っていたのだが、ネットで確認すると、後半は一方的な展開でテキサンズの圧勝だった。これでテキサンズは3連敗のあとの5連勝で、Aカンファの南地区では単独首位だ。ワトソンの調子がいい。ドルフィンズは開幕3連勝したのだが、QBタネヒルの負傷で、オズワイラーに替わってからは1勝4敗だ。ブロンコスがスーパーボウルで優勝したシーズンの前半までは、負傷のペイトン・マニングに替わって、オズワイラーが先発して連戦連勝の勢いだった。あればオズワイラーの束の間の輝きだった。テキサンズはワトソンがいるし、守備のワットもいるので、Aカンファではチーフス、ペイトリオッツに次ぐ3番手を維持している。残る北地区はスティーラーズ、レイブンズ、ベンガルズがほぼ横並びで、ブラウンズにもチャンスがある。プレーオフのトーナメント表がどうなるかわからないが、初戦でペイトリオッツに惜敗したテキサンズが、再戦ではかなりがんばれるのではないかと思う。さて、このところ日曜の夜にイギリスでの試合の中継がある。28日はイーグルス対ジャガーズ戦。QBボートルズの不振で低迷しているジャガーズなので、これに負けるようだと今シーズンのイーグルスは絶望という感じになる。がんばってほしい。

10/27/土
2日連続のシンポジウムの2日目。本日は国語教育学会の総会。本大学主催。有明キャンパスということで、昨日と同様ゆりかもめに乗る。弁当を食べつつ打ち合わせというのも昨日と同じ。どうしても弁当の内容を比べてしまうが互角。シンポジウムでわたしに与えられた時間は10分だったが、15分くらいしゃべった。まあいいだろう。新指導要領の「文学国語」についてというテーマだが、必要なことは話せたと思う。その後のシンポジウムでも発言の機会が与えられたが、それなりのことが発言できた。懇親会の乾杯の挨拶。これも役目を果たせた。多くの人々と名刺交換した。少し疲れた。これで休みなしの13日間が、すべて問題なく完了した。はあ……、疲れた。

10/28/日
やっと休日。それでも大学の仕事が残っていて自宅で作業。疲れが残っている。

10/29/月
1年生の入門ゼミの2回目。毎年の恒例となっているリレー形式で1回ずつ担当する授業も、これで終わった。こうして1つ1つ、毎年恒例の仕事が終わっていく。定年というゴールに近づきつつある。月曜日はFootballの日。ラムズは全勝を守り、チーフスも1敗を守った。4限はアキ時間だったので、ネットで動画を確認。チーフスのRBハントの驚異的なジャンプに感動。今日は学科会もあったのだが短く終わった。

10/30/火
2限の授業を終えたあと、下丸子へ。バスで武蔵境、中央線神田乗り換えで京浜東北線、蒲田で東急多摩川線。1時間半ほどかかる大旅行だった。「まほろば賞」の選考会。無事に終わって軽く飲んで帰る。明日の点字図書館の理事会がある。まだまだ仕事がずらっと並んでいる。金曜日は三鷹サテライトだ。日曜はまた入試で出勤。なかなか楽になれない。

10/31/水
3限の授業のあと田馬場へ。日本点字図書館理事会。いつも議長をつとめる。何事もなく終了。予算や決算のない中間の理事会なので早く終わった。自宅に帰って歌を歌う。6月ごろに傷めた喉が、少しずつ治ってきた。まだ完調ではないが、かなり改善された感じがする。9月に医者で診てもらった時、喉に異常はまったくないと言われた。声がひっかかるのは声の出し方がよくないので、大きな声を出す練習をした方がいいとのことであった。ということで、毎日、必ず歌を歌えばいいのではないか。さて、10月も終わった。先週までの休みなしの13日間は無事に終わったが、今週も休みは土曜日だけで、金曜は三鷹のサテライト、日曜は入試と、大学の仕事が入っている。木曜の1限の授業は明日も含めてあと2回。これが終わると少しほっとする感じになる。Footballのことを書いておこう。もう8週が終わってしまった。全17週だが、チームごとに途中で休みが1回入るので、16ゲームの対戦がある。まだ休みの割り当てが来ていないチームは8戦を闘い終えたので、半分のゲームを消化したことになる。Nカンファ西地区のラムズのみが全勝を守っている。QBのゴフ、RBのガーリーというスタープレーヤーに、今シーズンはディフェンスの補強があったので、万全の体制だ。ただ強豪との対戦がないので、これまでの勢いがプレーオフまで持続できるかは未知数だ。この西地区の2位シーホークスは3敗しているので地区優勝はほぼ確定だろう。南地区のセインツが6勝1敗。この地区はパンサーズが2敗なのでまだ接戦が続く。北地区は4チームが混戦状態。東地区は5勝2敗のレッドスキンズが脱け出した。Aカンファで1敗を守っているチーフスから放出されたスミスがこのチームで活躍している。実力のあるQBだが、この地区にはスーパーボウル覇者のイーグルス(4勝4敗)がいるので、まだわからない。Aカンファは西地区のチーフスが7勝1敗。この地区はチャージャーズも5勝2敗なのでまだわからない。しかもこの2敗はラムズとチーフスに負けただけなのであとのチームには勝っていきそうだ。しかも同地区のチーフスとはもう1度対戦があるので自力で並ぶ可能性がある。南地区は3連敗のあと5連勝したテキサンズがトップ。2位は3勝4敗のタイタンズで、テキサンズがこのまま独走するかもしれない。東地区は6勝2敗のペイトリオッツが独走。残る北地区は混戦。4勝2敗1引き分けのスティーラーズと、5勝3敗のベンガルズがほぼ並んでいる。レイブンズは4勝4敗の5分でまだ地区優勝の可能性はある。もう1チームのブラウンズは2勝5敗1引き分けと脱落した。全体を眺めると全勝のラムズと1敗のセインツ、チーフスが傑出している。ラムズとチーフスは若手QBのゴフとマホームズ、セインツはベテランQBのブリーズが絶好調、さらに各チームにハント、ガーリー、カマラという若いRBがいて、攻撃力が突出している。セインツはディフェンスにやや難があるので脱落する可能性がある。チーフスがプレーオフでペイトリオッツに雪辱できるか、ラムズはプレーオフでセインツと昨シーズン覇者のイーグルスを撃破できるか。ダークホースは若手RBが台頭しそうなスティーラーズ。というところだが、スーパーボウルはチーフス対ラムズだろう。


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