平安時代ノート09

2018年9月

8月に戻る 10月に進む 月末
09/01/土
やれやれ、9月になってもまだ猛暑が続いている。車で高速をクルッと一周する。スペイン組の荷物をを西銀座のバス亭に届けた。まだ数日しかたっていないが、短い距離だし夕刻でライトとエアコンを作動させていたのでバッテリーが減っているかもしれない。バッテリー上がりがトラウマになっているので、念のために動かしておく。高速に入るのはいつも代官町から。内回りで湾岸道路まで行き、すぐに箱崎の方に折れて福住から出る。あとはまっすぐに秋葉原に向かい、岩本町で左折して靖国通りを淡路町というコースだ。車を車庫に入れてから、同じ階にあるトランクルームに行ってキャリーバッグをもって自宅に上がる。十年数年前に中国に行った時もこのバッグだった。わたしはキャリーバッグは好きではない。ああいうものをごろごろ引きずって電車に乗っている人間を見るといらいらする。が、まあ旅行だから仕方がない。着替えを入れ、薬などの必需品を入れる。たいてい何かを忘れる。ひげ剃りとか、ブラシとか、その日の朝に使ったものをそっくりバッグに入れないといけない。スマホはもっていくが万歩計とカメラとしてしか使わない。緊急事態になれば現地にいる同僚の楊先生が何とかしてくれるだろう。明後日のフライトに同行するのは学科長の宮川先生と、随行の職員1名。この職員の方がチケットなども用意してくれているので、わたしはパスポートだけ持っていけばいい。

09/02/日
日曜日はいつもニコライ堂の鐘で起こされる。気分がよくない。明日は早朝に起きて羽田に行かないといけない。先月孫たちと北海道へ行った時も早朝出発だった。ものすごい混雑だったが、国際線は航空会社がいくつもあるから、列に並べばチェックインできる。朝5時過ぎに起きる。それがこの旅行の最大にイベントで、羽田までたどりつけばもう終わったようなものだ。荷物はほとんどできている。ひげ剃りとスマホの充電。あとはまあパソコンに向かって、締切のない仕事を少し進める。旅行には本などはもっていかない。ノート2冊だけ。トランジットの時間がものすごくあるのだが同行者がいるからビールでも飲んでいればいいだろう。一人になる時間でも、ノートとボールペンさえあればわたしは退屈しない。7日のFootball開幕戦の録画がセットされているか確認。前日に帰るのでリアルタイムで見られるはずだが、録画を見て反省することもあるので必ず録画する。イーグルスのウェンツは練習試合に1度も出なかった。まだ接触プレーができる状態ではないようだ。スーパーボウルでヒーローとなったフォールズも問題をかかえているようだ。というか、あのスーパーボウルという特殊な状況が、彼に神がかりのパワーをもたらしたようで、スーパーボウルが終わると彼はただの控えQBに戻ってしまったのではないか。ということで、イーグルスはいきないピンチの状態になっている。前半の8試合を、フォールズ先発で4勝4敗で切り抜ければ、後半はウェンツが出て7勝1敗くらいでプレーオフに進出できるだろう。3週目のサースデーではジェッツ対ブラウンズ戦がある。ビリ同士の対戦だが、だからこそドラフトでナンバー1とナンバー2のQBが新加入した。ジェッツのダーノルドは開幕から先発することが決まっている。ブラウンズのメイフィールドは開幕戦は控えになるようだが、ベテランQBのテイラーの調子が出ないようだと、3戦目くらいには初先発になるのではないか。2週目はジャイアンツ対カーボーイズ戦に注目。どちらも魅力的なチームで、イーグルスと同じ地区だ。勝った方をイーグルスの対抗馬として応援しよう。

09/03/月
5時20分に起きて羽田に向かう。約束の7時の15分前に着いたが、学科長の宮川先生と職員のSさんは到着していた。すぐに手続きをして荷物を預け、すぐに出国審査と荷物の検査。飛行機に乗り込んで上海に向かう。予定の時刻に上海空港に到着。暑い。バスに乗り込む時に熱風の洗礼を受ける。上海も猛暑だ。さて、ここで7時間のトランジットのための待機。どういうわけかこの便しかないということになった。こちらは4日間、ネットから解放されたいと思い、何の対策もしていない。宮川先生もSさんもちゃんと電波をとる機器を持参している。こちらは原始的にノートにボールペンでメモをとる。7時間もあれば大量のメモができた。ようやく時間が経過し西安行きの便に乗り込む。予定より出発が1時間も遅れる。結局、上海に8時間いたことになる。西安空港には文学部の楊先生が出迎えてくれた。学生を引率してすでに半月近くの旅を続けている。その最後に西安外国語大学との協定成立の記念として、文学部長と学科長の講義をすることになっている。とにかく本日は移動しただけ。宿舎に入って持参の寝酒を飲んで寝る。

09/04/火
本日はメーンイベントの講義。日本語を学ぶ学生が対象とのこと。こちらは楊先生の通訳が必要と思って事前に原稿を用意していたのだが、通訳はないということなので、まず学生さんの顔を見て予定を変更。村上春樹の話など現代の日本の文学状況について軽くギャグをまじえながら笑いをとる。それから予定の古代王都の話。西安は昔の長安で、藤原京、平城京、平安京はすべて長安を模範としている。古代に日本がいかに長安にあこがれたかという話をして締めくくる。われながらいい講義だったと思う。学生の顔を見ていて言葉が通じていると感じた。終わってから学生の質問を受けたが、的確な質問だった。西安外国語大学の日本語教育はレベルが高いと感じた。西安というと古代の長安で、古都というイメージをもっていたのだが、とんでもない大都市だった。旧市街は残されているが、その周囲に広大な近代都市が広がっている。首都の北京、商都の上海に次ぐ、第3の都市として、シルクロードの入口としての機能を果たしている近代的な都市だということは、来てみて実感した。夜はスタッフの人々と会食。寝酒を飲んで寝る。

09/05/水
機能のメインイベントは、三田の講義のあと、宮川先生の講義もあり、その時の学生の質問もなかなかに的確なものであった。この記念の講義は成功したと自画自賛している。これで今回の訪問の責務は果たせたと思い、本日はのんびり観光する。兵馬俑。うーん、すごいものだ。それから玄宗皇帝と楊貴妃が愛した温泉施設。これもなかなかのものであった。予定では夕食は西安外国語大学の学長との会食ということになっていたので、ただメシを食えばいいのだろうと思っていたら、あにはからんや、協定締結の公式儀式みたなものがあって、学長の長い挨拶があった。仕方がないのでこちらもその半分くらいの演説をする。とても疲れた。会食も学長の隣だったので、たいへんに疲れた。こんな公式行事だとは思っていなかった。終わってから地下鉄に乗って夜の古都に出向き。古都は正方形の城壁都市だ。豪華な門と城壁が電飾で飾られている。まるでディズニーランドみたい。古都がテーマパークになっている。すごい眺めだ。東京はがんばって江戸城を復元してライトアップすべきだと思った。

09/06/木
本日は日本に帰るだけ。楊先生に空港まで送ってもらう。往路は随行のSさんにすべてお任せだったのだが、楊先生に手続きをしてもらったあとは、学科長の宮川先生と二人での旅となる。広大な上海での乗り換えが大問題だったが、難なくクリア。あまり時間の余裕がなかったのだが、迷わずに最短のルートで乗り換えに成功した。飛行機も予定通りに到着。この短い旅行の間に台風で関西空港が閉鎖、地震で千歳空港が閉鎖と、大きな影響が出ているのだが、われわれの予定は支障なく終了した。やれやれ、これで明日のFootballに集中できると思ったら、自宅のネットが壊れてつながらない。もう深夜なので対策は明日だ。本日、たまったメールに対応しようと思っていたのだが、仕方がない。郵便の速達2通に返信を用意しただけで、ネットはそのまま放置することになる。このノートも書くだけは書いたがリアルタイムでアップできない。まあ、何とかなるだろう。

09/07/金
やや早めに起きてFootball開幕戦。何と豪雨で試合開始が遅延。夕立だったようですぐに止んだ。相手は昨年のプレシーズンのトーナメント初戦で接戦だったファルコンズ。二年前のスーパーボウルでペイトリオッツに大逆転負けをした。そのペイトリオッツにイーグルスは勝ったので、順当に行けば勝つはずだが、MVPのフォールズは、エースのウェンツが復帰すると控えに回るということで、モチベーションが下がったのか、シーズン前は絶不調だった。さて、試合が始まるとファルコンズは快調に前進を続ける。しかしぎりぎりでイーグルスディフェンスが守り切る。フォールズは不調。ファルコンズは圧倒的に攻勢だが、得点は3対3が続き、ようやく6対3でファルコンズがリード。その後、一進一退が続いたのだが、RBアジャイーの奮闘でタッチダウン。イーグルスの逆転勝ちとなった。しかし辛勝だった。フォールズはパスが不調で、かろうじてアジャイーのおかげで得点できた。しかしこの試合ではファルコンズのディフェンスが絶好調だった。前のスーパーボウルでも、ラスト直前まではブレイディーを抑えきったディフェンスが今年はパワーアップしている。それでもぎりぎりで勝ちきったのは、イーグルスの攻撃ライン、防御ラインが今年も堅固だということで、相手に攻められてもここぞという時に踏んばった。この辛勝は貴重な門出といっていい。楽勝するよりもいい出だしだ。ファルコンズほどの強敵はめったにいないので、この感じで2勝1敗のペースでしのいでいけば、後半はウェンツが復帰するだろう。しかしフォールスも調子を上げていきそうなので、ウェンツの出番はずっとあとになるかもしれない。こうしてノートを書いていてもネット環境が不調でアップできない。パソコンがネットにつながらないのだ。電波を飛ばすルーターも設置してあるのだが、もとのルーターが不調なのでこれもつながりにくい。それでも調子よくつながることがあるので、メールはiPadで確認した。しかしiPadでは返信も打ちにくいし、添付文書も開けない。来週1回くらい大学に行って、添付文書をプリントする必要がありそうだ。災害が続いていてNTTの対応が遅れそうだ。電話で窮状を訴えたのだが、10日ほどかかると言われた。来週の後半は三ヶ日の仕事場に行く。仕事場にもNTT西日本の回線が引いてあるのでそこではメールが確認できるだろう。ただ仕事場にはプリンターがないので、送られたファイルは保存しておいて東京に戻ってプリントするなど、ややこしいことになる。早く修復してほしい。iPadはネットの閲覧と、週刊誌読み放題と、ニュースの閲覧にしか使わない。ネットの調子がわるいのだが、完全に遮断されているわけではないので、何かの拍子にデータを取り込める。瞬間的にでもつながっていれば、スマートニュースの情報は入ってくるし、週刊誌も読める。西安に行っていたので未読の週刊誌がたまっている。新聞もたまっている。とくに急ぎの仕事もないので週末はのんびりしたい。

09/08/土
まだネットがつながっていない。パソコンからメールを遅れないので不便きわまりなし。『源氏物語を反体制文学として読んでみる』の見本が届いた。届いたということを担当者に伝えるのにパソコンからメールが打てないので、アドレスを調べてからiPadで送信することになる。パソコンだとわたしは平仮名モードで打っているし、一太郎にさまざまな言葉を短縮で登録してうるので、少ない打数で文章が書けるのだが、iPadではローマ字モードなのでものすごく手間がかかる。早く何とかしてほしい。それにひまな時はネットサーフィンをしていたのだが、iPadでは勝手が違う。そのiPadでもネットにつながる時間にタイムラグがある。回線の調子がわるいのか。とにかく業者が対応してくれるまではこのままの状態が続くようだ。さて、昨日のFootballを反省してみよう。イーグルスは辛勝した。その結果はよかったのだが、パスによるタッチダウンがなかった。アジャイーの力任せのランニング・タッチダウンが2つあって辛勝したけれども、パスが決まらないのは今後に課題を残した。しかし考えてみれば、エースレシーバーのジェフリーが怪我で休んでいる。ジャック・アーツは相手に警戒されていた。3番手のアゴラーにパスを投げるしかなかったのだ。あと新人レシーバーが2人いたが、まだ慣れていない感じだ。ベテランのスミスも出場していなかった。RBはエースのブラントがトレードに出されたが、そのぶんアジャイーががんばった。走力のあるクレメントは、ベテランRBのスプロールズが復帰したので出番が少なかった。クレメントはパスも受けるが、直線的に走ることもできるので、もっと出番を増やすべきだ。スプロールズは偉大なRBだが、年齢もあり、もともと体が小さいので突進力は不足していた。それでも勝ちきったので、QBフォールズは気分よく次戦に臨めるだろう。エースのウェンツの回復は予想よりも進んでいないようで、あとしばらくはフォールズが先発することになりそうだ。残りの試合は現地の日曜。サンデーナイトのベアーズ対パッカーズ戦は中継があるが、まあ、目が覚めたら見てもいいというくらいの興味しかない。
さて、ネット不調の問題なのだが、業者の工事担当者から電話がかかってきた。状況を説明したら、とりあえずパソコンでコントロールパネルを開けという指示があり、何やら指示に従って操作をしてもつながらないことを確認した。wi-hiルーターはつながっている(時々切れる)と説明してあったので、そのルーターのランケーブルが差し込んであるジャックにパソコンをつないでみろと言われた。すると確かにパソコンがネットにつながった。しかしその場所はリビングルームで仕事には仕えない。とにかく来てくれと言って工事の日取りも決めていったん電話を切った。それでとりあえずパソコンを仕事机に戻して、もとの状態にしたら、何とネットがつながっている表示が出た。半信半疑でInternet Explorerを開けたらちゃんとネットにつながる。メールの送受信もできた。どうなっているのかわからないが、あわてて工事担当者に電話を入れ、点検工事の約束はキャンセルした。しばらくようすを見るということにした。キツネにつままれるというのはこうしうことだが、なぜつながったのかまったく不明だ。工事担当者は理由はよくわからないといっていた。が、指示に従って操作したのと、差し込み口を変えてみたので1度ネットにつながったら、それですべての機能が修復されたということなのか。まだしばらくようすを見ないといけないが、とにかくいまはつながっているので、この文章を書き終えたら、データをアップしようと思う。

09/09/日
ニコライ堂の鐘が鳴り始める前に起きた。すぐにパソコンを開け、ネットがつながっていることを確認。あたりまえのことだが、ネットがつながっているということのありがたみを確認する。中国での4日間は、ネットから解放されていた。宮川先生も同行の職員もwi-hiの装置持参だったが、こちらはネットから解放されている時間をのんびりと楽しんでいた。帰って4日ぶんのメールをチェックしようとパソコンを開けたら、ネットのマークに黄色い表示が出ていて、とても悲しかった。その日のうちには対応できず、翌日になって自宅のwi-hiが機能していることに気づいてiPadで大学とネット業者につないでメールを確認したのだが、慣れたパソコンではないので返信を打つのに苦労をした。昨日、業者の電話での指示であれこれ試行錯誤しているうちにつながった時は、とても嬉しかった。とにかく今朝も一番にパソコンを開けてネットがつながっていることを確認。ほっとした。日曜日だ。今日ものんびりする。

09/10/月
今日も朝一番にパソコンを開いてネットがつながっていることを確認。やれやれ、ネットが断絶した原因も回復した理由も不明なので不安が続く。つながっていてほっとする。テレビ(スカパー)でパッカーズ対ベアーズを放送。どうでもいい試合。万年ビリのベアーズが20対0で勝っている。知らないQBが投げている。たぶん逆転されると思いながら、近所の医者に行く。毎月、薬をもらっている。帰ってきて第4クォーターから見る。予想通り23対24でオツリなしの逆転。昔はパッカーズを応援した時期があったのだが、ロジャースというQBには花がない。それでも「鮭缶を作る労働者」を示すチーム名には共感を覚える。ペイトリオッツ(愛国者)などというベタなチーム名よりもずっといい。わたしがスティーラーズが好きなのも同じ理由だ。それと、鳥の名のチームはわりと好きだ。本日は文藝家協会の理事会。教育機関からの補償金を受け取る組織を作る必要があるのだが、お金が入るまでの期間は持ち出しで組織活動を支えなければならない。つまり先行投資が必要。そのことを説明して理事の皆さんの同意を得た。本日の仕事はこれだけ。あとはいつものメンバーで軽く飲む。Footballが始まったので、日本の野球への興味がうすれているのだが、巨人と阪神は熾烈な3位争いをしている。ドームを本拠とする巨人は試合を消化しているのに対し、阪神は雨天中止が多い。プレーオフ開始日の何日か前にリミットが設定されていて、その時点の順位でプレーオフ出場チームが決まる。阪神が試合を消化していないと、そのぶんは計算外ということになる。つまり引き分けと同じ計算になる。首位争いの場合、ゲーム差が同じだと、引き分けの多いチームが有利になる。2勝1敗と3勝2敗は、1つの勝ち越しだかけゲーム差では同じだが、勝率は前者666で、後者600となる。この場合、消化試合の多い巨人が不利になると思っていたのだが、さっき急に気づいた。今年は広島が一人勝ちをしているので、2位以下のチームはどこも負け越しだ。その場合は引き分けの多いチームの方が不利になる。わたしはこういう数字のトリックが好きだ。

09/11/火
火曜日はアメリカの月曜日。マンデーナイトの試合がある。ふつうは1試合だが、開幕戦なので2試合組まれている。ジェッツとラムズが勝った。ジェッツは新人QBダーノルドのデビュー戦。最初に投げたパスがいかなりインターセプトされてタッチダウンという悲劇的なオープニングだったが、その後は奮闘して圧勝した。これでダーノルドは揺るぎのないエースQBとなった。ラムズは昨シーズンも好成績を上げていた。QBゴフとRBガーリーの2枚看板は今年も健在。このまま勝ち続けるだろう。昨シーズンはプレーオフに出てからの成績が振るわなかった。強いチームと対戦した時のチームの戦略がなかったのか、ゴフの経験不足か。その反省の上に今シーズンがあるはずだから、ラムズは注目しなければならない。さて、わたしが応援しているチームは、イーグルスは勝ったものの、タイタンズ、49ナース、セインツ、カウボーイズ、シーホークス、ジャイアンツ、いずれも負け。スティーラーズは最下位のブラウンズと引き分け。これはどういうことだ。チームのまとまりがまだよくないのだろう。シーズンの全16戦。全勝するチームはない。12勝4敗くらいで地区優勝。10勝6敗ならプレーオフ出場の可能性が残る。シーズンの始めに1つ2つ負けるのは想定内で、最初の4戦を2勝2敗できりぬければ調子が出てくるだろう。その点、イーグルスは万全でない戦力でよく勝ったといえる。本日は仕事はない。有楽町の耳鼻咽喉科に行っただけ。声はかなり回復した。喉の状態も問題ないと言われた。自信をもって声を出しなさいとも言われた。声の出し方を1から練習した方がいいのかもしれない。そう思って自宅に帰ってギターを抱えて歌ってみたのだが、高音に伸びがない気がする。歌手ではないので、まあ、許容できる範囲かなとも思う。今週の後半は浜松の仕事場に行く予定。そこでも声を出して鍛錬したい。

09/12/水
日大文芸賞の授賞式。私学会館で学長がブロンズ像を贈呈し、三田が選評を述べ、そのあと食事をしながら歓談する。毎年の行事。常連の応募者もいて、楽しい歓談になる。本日の行事はこれだけ。今週の仕事もこれで終わるので明日から仕事場に移動する予定。大学のネットが昨日の夜中も閉鎖していたのだが、今日の朝一番で修復されたらしい。三田のところにも怪しいメールが来ていたがすぐに削除した。少し前に届いたメールと同じ名前でメールが届いたので、開けてみた人も多いはず。メールにはグーグルからのお知らせで、届いたメールの内容を配信できなかったので、このボタンを押して表示されるサイトからダウンロードしてくれという指示がある。その段階でわたしは削除したのだが、ボタンをクリックすると、アカウント名とパスワードを入力せよと指示される。典型的なフィッシングで、そのアカウント名とパスワードで何かを企てようとしているのだろう。こちらはまったく実害がない。わたしの個人のメールアドレスには怪しいメールが山ほど来る。そのつど迷惑メールに登録しているのでフルイにかけられているはずだが、次から次へと新たなメールが来る。時々、知人からのメールがフルイにかけられたりする。困ったことだが、それでもネットやメールは便利なので、これがないと困る。今日もネットにつながっていることに感謝する。

09/13/木
妻の運転で浜松へ。どういうわけか千代田区を走っている時からすごい渋滞で、東名も混んでいた。新東名に入るとようやくスイスイ流れるようになった。仕事場に来るのは5月の連休以来か。夏はスペインの孫たちが来て忙殺され、仕事場にくる時間がとれなかった。ようやくこの週末までの時間を調整して浜松に来ることができた。37年前に設置した仕事場で、もはや自分の故郷のようなものだ。建物も老朽化しているが、地元の大工さんに壊れたエアコンを取り換えてもらうなどしたので快適に過ごせるようになっている。週末には四日市の孫が来る部屋。そこのエアコンを取り換えたのだが、周囲は緑が多く、浜名湖からの風が快適でエアコンは不要だろうとは思う。今年の正月はわれわれがその部屋に泊まっていて、厳寒の中で壊れたエアコンに苦労をした。リモコンに反応しなくなったのだが、本体のスイッチで連続暖房は可能なので、わたしが椅子に乗って本体のスイッチを作動させていた。新しいエアコンはちゃんと動いてくれるので今年の冬も大丈夫だ。

09/14/金
浜松での日常が始まった。昨日、仕事場への通路が木の枝や雑草で通りにくくなっていたので、剪定用のハサミで伐ったのだが、手足に疲れが残っている。まあ、高齢者なので仕方がない。本日は食べ物を調達するために鷲津のスーパーへ。併設の100円ショップが拡大されていた。隣の洋服屋が入っていたところに移ったのだ。このあたりは工場が多いので洋服の需要は少ないのだろう。100円ショップは静岡は激戦区だ。オレンジという東京にはない店が到るところにある。浜松は道路が広く快適で、どこへでも車で出かける。浜名湖の湖岸沿いの道は気持がいい。しかし小雨。昨夜は夜通し雨が降っていた。こちらはリゾート気分だが、大学はオープンしているのでメールがいっぱい入ってくる。学部長なので忙しい。それでもメールで対処できるのでありがたい。

09/15/土
昨日は涼しかったが今日は蒸し暑い。移動した木曜日は曇りだったが、昨日も今日も時々雨が降る。本日はこの仕事場を建ててくれた大工さんが来る。エアコンの取り付けなど、管理をお任せしている。必要な点検をしてもらった。今回の目的はこれで果たせた。いっしょに三ヶ日の焼き肉屋で昼食。その後、仕事場に戻って雑談。四日市の次男一家は、夜になって到着。夏休みにスペインの長男一家が来ていた時に、次男一家も東京に来ていたのだが、次男一家だけがいると、それはそれで落ち着いた日常とも感じられる。スペインの孫たちは言葉が通じないのでこちらの緊張感も高まるのだが、四日市の孫2名は、日本語が通じるので安心だ。

09/16/日
昨日、名古屋の動物園で虫に噛まれたといっていた孫2号が、どうやら水疱瘡だとわかって、日曜日の担当医になっている医療センターで診療を受けると、間違いなく水疱瘡とのこと。かゆいのをこらえている小児の姿は何とも気の毒。孫1号は浜松でレゴ愛好家の集いに参加。いろいろとお土産をもらってきた。孫2号もそのお土産に喜んでいる。少しでも気が紛れればいい。浜松の仕事場でののんびりとした時間もそろそろ終わり。来週になるとまだ授業は始まらないが、大学の行事が始まる。とくに急ぎの仕事はないので、大学の仕事をこなしながら、学期が始まってからの日常のペースを確立したい。

09/17/月
祝日。西気賀の駅にあるレストランへ行く。古いなじみの店。この店のオーナーシェフが三ヶ日の別荘地内のレストランにいたころからの知り合い。食べていると気動車が駅に入ってくるところが楽しい。さて、四日市の孫たちとは本日でお別れ。われわれも今日帰る予定だったが、東名で事故が発生しているようなので、ようすを見ることにする。明日は用があるのだが、事故渋滞が長びくようならここに泊まって明日帰ることにする。と書いたのだが、妻はもう今日中に帰ることに決めたようで、4時すぎに次男一家が四日市に帰るのと同時に、われわれも出発することにした。ゴミを捨てにいったりガソリンを入れたりして、三ヶ日インターから入ったのが4時半、10時すぎに御茶ノ水到着。5時間半か。まあ、順当なところだろう。海老名から25キロという渋滞の途中から豪雨になった。渋滞を脱け出すころには雨はやんだ。スピードが出た時に豪雨だと運転がたいへんだった。とにかく帰り着いた。夜中、ビデオに録っておいたジャイアンツ対カウボーイズを見る。カウボーイズのQBプレスコットが昨年の不振から少し回復した印象を覚えた。ただエリオットはまだまだだ。ジャインアンツは新人RBを獲得したのだがまだ連携がよくない。シーズン2週目が終わった段階で、ラムズのQBゴフが好調だ。ガーリーという最高のRBがいるうえにパスも通せる。さらにレシーバーや守備のコーナーバックも補強して最強の布陣になっている感じがする。シーズンはトップクラスの成績で切り抜けそうだ。問題はポストシーズンのプレーオフトーナメントになった時に、ファルコンズやイーグルスに勝てるかということで、怪我人が出なければいい試合ができそうな感じだ。それからチーフスが好調だ。完成度の高いQBのスミスを放出して、若いQBに切り替えたのが成功した。イーグルスはまだ調子が出ていない。スティーラーズはRBのベルがまだ出場できていない。セインツは1勝1敗。RBのカマラが調子を上げてきた。このチームは控えQBのウォーターブリッジを応援しているので、ブリーズが負傷することに期待をかけている。どのチームもプレシーズンの練習試合では主力を温存していたので、9月の4試合はまだ試行錯誤が続くだろう。チームプレーが熟成する10月になってからが本当の闘いになる。とにかくプレーオフに出場できればいいので全勝する必要はない。ただイーグルスの不調は気にかかる。ペイトリオッツも1勝1敗。ここは主力をトレードで放出してしまったので、今シーズンは戦力ダウンしたのではないかと思われる。

09/18/火
津本陽先生お別れの会。ホテルオークラ。盛会であった。ぼくは晩年に何度かおつきあいしただけだったが、同時代を生きた偉大な歴史時代小説の作家だった。会場には多くの作家や編集者がいて、挨拶をして回った。まあ、出席してよかった。

09/19/水
大学。有明キャンパスで大学の後期方針説明と、FD研修。会議1件。フルに1日かかった。本日はそれだけ。仕事場滞在中に体験した孫2号の心に残る想い出について。孫2号というのは四日市にいる次男の次男のこと。仕事場に着いた翌日、水疱瘡かということで浜松の病院に行ったら、やっぱり水疱瘡だった。彼はいつもディズニーシーでしか入手できないジェラトーニという猫を抱いているのだが、その夜はリビングの椅子にジェラちゃんを置いたまま寝室に行った。翌日、起きてきて、ほとんど反射的にジェラちゃんを抱いたのだが、その時、ハッとわれにかえって、途端に泣き出した。泣いている理由について彼が述べたのは、ジェラちゃんを抱くと水疱瘡が感染るといけないので、昨夜はがまんしてジェラちゃんと別れて寝たのに、今朝うっかりして抱いてしまった。もうジェラちゃん感染ったのではないか……。そこでわが妻がネットで検索して、水疱瘡は猫には感染しないという項目を読み上げてやったので、彼はようやく納得して、それから改めてジェラちゃんをひしと抱きしめた。小学2年生にもなって、これほどにジェラトーニを愛している子どもはいないのではないか。スペインにいる長男からのラインによると、3女のバイオリニストが地元のローカル番組に出演するのでいまテレビ局に入ったとのこと。それから末っ子の男児5歳も音楽院にうかってバイオリンを学ぶことになったそうだ。ちなみに長女はピアノ、次女はチェロをやっている。孫2号もピアノを習っている。今日はアキ時間が2時間ぐらいあったので、新書の企画などをノートにメモしていたのだが、それでも時間が余ったので、2週間が経過したFootballについて考えた。9月いっぱいはチームを熟成させるための練習試合みたいなものだが、結果はそのままシーズンの成績として残り、地区優勝争いにも関わってくる。2連勝したのは7チーム。このうちレイダーズとカーディナルズに連勝したラムズと、チャージャーズとスティーラーズに連勝したチーフスが調子がよさそうだ。スーパーボウルに出場したイーグルスとペイトリオッツはいずれも1勝1敗。プレーオフ常連のシーホークスが2連敗したのはどうしたことだろう。Footballにはサラリーキャップという制度があって、チーム全体の年俸合計に歯止めがある。プレーオフ出場の常連チームはご褒美に全体の年俸が上がっているので、高額年俸のスター選手をトレードで放出することになる。そのぶん若手を育てて、ペイトリオッツなどはつねにプレーオフに出場しているのだが、かつての上昇チームが一気に不振に陥る例も少なくない。シーホークスもそういう状態になっているのではないか。

09/20/木
大学。有明キャンパスで9月卒業と入学式。9月卒業は何らかの事情で単位を残した学生で、文学部は1名だけ。それでも各学部長が一言ずつ励ましの言葉をかける。午後は入学式。こちらはグローバル学部の留学生だけ。これまでは中国、台湾、韓国など、見かけだけではわからない人がほとんどだったが、年ごとに肌の色、髪の色の違う学生が増えていくように思う。旧ロシアの中央アジアなどからの留学生も増えているようだ。まだ授業は始まっていないが、大学の仕事が始まった。明日、明後日は休みだが、日曜には大学院の入試がある。

09/21/金
今日と明日は休みだ。朝起きてテレビでFootballを見る。ブラウンズ対ジェッツ戦。昨シーズン全敗のブラウンズと、ビリから3番目のジェッツの試合。どうでもいい試合に見えるかもしれないが、Footballは成績の最下位のチームにドラフトの一番の指名権が与えられる。従ってブラウンズは1番、ジェッツは3番の指名権だった。ちなみに2番はジャイアンツ。Footballの試合はQBで決まるので、前評判の高い南カリフォルニア大のダーノルドを指名するものと思われていたのだが、ブラウンズは同じQBだがオクラホマ大のメイフィールドを選んだ。ダーノルドとしてはプライドが傷つけられたと思う。しかも2位のジャイアンツはQBではなくRBのバークリーを選び、ダーノルドは3位のジェッツが指名した。その結果ジェッツは保有していたQBの上位3人を放出して、ダーノルドを開幕戦から先発起用、1勝1敗の成績だった。ブラウンズはメイフィールドを起用せず、ベテランQBテイラーを先発させて1敗1引き分け。成績は不振なのでこの試合くらいにメイフィールドを先発させるのではないかと期待していた。ということで、新人QBの対決が見られるのではないかとテレビをつけてみると、先発はテイラーのままだったので、つまらないなと思いながら新聞など読んでいると、前半の終了直前にテイラーが負傷。そこまで0対14と完全な負け試合だった。そこでスタジアムの全体が歓声で包まれた。ディフェンスが敵の攻撃を阻止すれば、テイラーが医務室に下がった状態なので、メイフィールドが出てくるという期待で歓声が高まったのだ。果たしてメイフィールドが登場すると、次々にパスが決まって前半終了直後に3点を返した。さらに後半に入ると、メイフィールドは大活躍、ダーノルドは意識過剰のせいか不振で、21対17でブラウンズの逆転勝ち。昨シーズン全敗のプラウンズは2年越しの勝利をあげた。新人QBの明暗を分けるドラマチックな試合だった。この試合では他にも新人の活躍があった。ビリやビリに近いチームはドラフトの上位指名権があるし、ベテランを放出にトレードの代わりに指名権をもらうこともあって、有力の新人がドッと入る。結果として、ビリ近いチームが上位に進出して、リーグ全体の平準化が生じる。これが本物のドラフトだと思う。ということで、今日はいい試合が見られた。朝から雨。今日はどこへも出かけず、とりあえずパソコンを叩こうと思っている。

09/22/土
休み。軽く散歩に出ただけ。とりあえずパソコンの前に座っているが、急ぎの仕事がないので、何やらぼんやりしているうちに時間が経過してしまう。Footballが始まったので、日本のスポーツには興味がなくなっているのだが、パソコンの向こうにあるテレビの画面に巨人の試合を映している。巨人はすでに優勝のチャンスはなく、現在3位だが自力で3位になるチャンスも失っている。下位のチームの方が残り試合が多いので、巨人がこれから全勝しても、どこかのチームがそれを上回る勝ち星を上げることが可能だ。しかしそのチームが負ける場合もあるはずだが、そのチームが負けると別のチームが勝ってしまう。4〜6位のチームのどこかが勝ち越す可能性はきわめて高い、というか、ほとんど必然的にそうなってしまう。巨人は全勝した上で、広島とヤクルトが下位チームに勝ち、なおかつ下位チーム同士の闘いが平準化するという奇蹟を待つしかない。が、わたしはもう日本の野球には興味を失っているので、どうでもいいと思っている。

09/23/日
日曜だが出勤。有明で大学院の入試。無事に終わる。いよいよ今シーズンの入試が始まった。数えてみたら本日を含めて13回の入試出勤がある。そのほとんどが日曜日だ。まあ、これが最後のお勤めということで、あと3回くらいのところまで来たらカウントダウンしたいと思う。

09/24/月
世の中は祝日だが大学は本日より後期および3学期が始まる。ただしこちらは夕方の教授会と学科会だけ。午前中は自宅でのんびりペイトリオッツ対ライオンズを見る。ライオンズの新ヘッドコーチは、去年まではペイトリオッツのディフェンスコーチだった。だからディフェンスの弱点を知っている。ライオンズの圧勝だった。QBブレイディーがまったく機能しなかった。どういうわけかオフェンスもディフェンスも有力選手がほとんど残っていない。年齢がかさみギャラが高くなった選手を一斉に放出して若返りを図ったのだが、これではパスを受ける選手がいない。何となくチーム名が嫌いなのでペイトリオッツが負けると気分がいい。マンデーナイトの1試合を残して3週目の結果が出た。星のつぶしあいで、全勝チームがわずか3つ。マホームズのチーフスと、ゴフのラムズ、それにタネヒルのドルフィンズ。ドルフィンズは対戦相手に恵まれただけだが、チーフスのラムズの強さは本物だ。チーフスはベテランQBのスミスを放出して2年目のマホームズに賭けたのが大成功だ。その放出されたスミスもレッドスキンズで2勝1敗と活躍している。思えばスミスは49ナーズからも放出され、チーフスを上昇チームに変えたのだった。49ナースがスミスを放出したのはキャパニックという新人QBがいたからだが、そのキャパニックは人種問題の抗議がアダとなって干されてしまった。それでもナイキが宣伝にキャパニックを起用して支援している。49ナーズはペイトリオッツの控えQBのガルボロを昨シーズンの途中で引き抜いて、今シーズンに賭けたのだが、そのガルボロはチーフス戦で負傷した。何やら巡る因果の糸車……といった感じがする。キャパニックの勇姿をもう1度見たいと思っていたが、今シーズンはマホームズとゴフ、それにブラウンズを大逆転勝利に導いたメイフィールドなど、新人が大活躍しているので、キャパニックが戻る場所はないだろう。さて、大学だ。武蔵境のキャンパスに出勤するのは久し振り。早めに研究室に入ったのだが、郵便とメールの対応で時間が費やされた。それでもやりかけている自分の仕事を紙にプリントした。ひまな時に読み返したいと思う。教授会と学科会。審議事項が多く疲れた。今週は授業が始まり、会議も多いのでハードワークの一週間になるだろう。

09/25/火
授業が始まった。2限の「小説の歴史」。15回で小説の歴史を語る。早稲田にいたころから語り続けていた講義だが、今回の15回が最終の講義となる。今後も講演会みたいなものはあるだろうが、90分授業を15回続けるということはもうないだろう。心をこめて語りたいと思い。その後、有明に移動して学院長との面談。三田の後任の先生について、ほぼ話がまとまった。あとは事務手続きだけだ。これで本日の仕事は終わり。勤務先のM大学は有明に本部があり、勤務先の文学部は武蔵境に校舎がある。三田の自宅は御茶ノ水なので、ちょうど真ん中くらいで、どちらに行くにも約1時間なのだが、本日は午前中に授業があったので、武蔵境から有明に移動した。これは大旅行だ。もう2度とやりたくない。しかし他の先生方は中央線や西武新宿線の西の方に住居のある人があるので、有明で行事があると、この大旅行をやっていたのだと思うと、たいへんだなあと改めて感じた。ネットでマンデーナイトの結果を確認。スティーラーズが今期初勝利。しかし辛勝だった。まだロスリスバーガーは本調子ではないようだ。ペイトリオッツのブレイディーも調子が出ていない。パッカーズのロジャースは足を傷めている。セインツのブリーズはがんばっているようだが……ベテランQBにもがんばってほしいが、新人QBの活躍を見ると、世代交代の時期が来ているのかもしれない。

09/26/水
大学。1限から会議。その後、研究室で作業。やるべきことがたくさんあって時間をとられる。3限の大学院の授業は皆で近況を話し合っただけ。まあ、水曜日はわりと楽だ。3学期の木曜日は1限から4限まで授業が入っている。これがたいへんだ。体がもつかという気がしているのだが、まあ、何とか乗り切るしかない。

09/27/木
昨日も今日も、1限から大学に行く。バス停には長蛇の列ができておりタクシーもいないので、昨日も今日も歩いて大学まで行った。以前は25分で行けたのだが、年のせいか30分かかる。まあ、仕方がない。本日は4コマ。1限から3限まで、90分×3、すなわち4時間半、ひたすらしゃべり続ける。喉は完治はしていないが声は出るのでありがたい。最後のコマは4年生なので雑談の会。これで楽ができる。このクラスは明るい人ばかりなので楽しい。明日は大学は休みだが文藝家協会で会議がある。午前中はFootballを見る。Footballが心の支えになっている。バイキングス対ラムズ。QBゴフとRBガーリーが絶好調で全勝のラムズを応援したい。バイキングスはプレーオフにまで進んだ昨シーズンのQBをクビにしてトレードでカズンズを入れたのだが、これまで1勝1敗1引き分けの不振だ。このあたりから調子を上げるのかもしれないが、ラムズが勝ちそうな気がする。というか、ラムズに勝ってほしい。今シーズンは序盤から星のつぶしあいがあって、全勝はドルフィンズ、チーフス、ラムズの3チームだけになっている。ドルフィンズの次の相手はペイトリオッツで、そこで負けるだろう。チーフスも昨シーズンにプレーオフまで進んだスミスをクビにして2年目のマホームズを先発させ、3連勝している。今年はチーフス対ラムズのスーパーボウルになるのでは、と勝手に予想している。

09/28/金
授業のない日は10時ごろ起きる。テレビ(スカパー)でバイキングス対ラムズを見る。第2クォーターに入っていて意外にもレッドスキンズがリードしている。しかしそこからラムズQBゴフのパスが炸裂して逆転。そこからはつねにリードを保って危なげなく勝った。バイキングスは昨シーズンはトーナメントに進出してカンファレンスの決勝まで進んだ。そのQBキーナムを放出してカズンズを入れた。これで万全の体制になったはずだったが、今シーズンのラムズの勢いには対抗できなかった。バイキングスは守備の強いチームだ。そこを相手にタッチダウンパスを連発してゴフの力量は本物だ。チーフスのマホームズと双璧といっていい。昨夜はNHKでチーフス対49ナーズ戦をやっていた。先週の試合だが、あらためてマホームズの見事なパスをじっくりと見た。チーフスには去年の新人RBハントもいる。これにブラウンズのメイフィールド。今年はQBの当たり年だ。さて、午後は文藝家協会でオーファン委員会。いよいよ実証事業が始まった。3年目なので運営は安定しているのだが、裁定制度についての相談が数件寄せられている、その一つ一つを吟味していく。けっこう手間のかかる作業だが、大勢の人々の協力で順調に進んでいる。今夜は今朝の試合を最初からビデオで見てラムズの強さを再検討したい。

09/29/土
この週末は休み。台風が近づいているらしい。室戸岬から大阪へという、9月初めの台風と同じコース、同じ強さのようだ。この前の台風の時は中国にいたので実感がない。部屋のテレビで関空が水没しているのを知った。妻の妹が箕面市にいる。妻の両親は鉄筋の高齢者施設にいるので大丈夫だろう。東京もいまは小雨。週末はどこへも出ずに自宅にこもっていたい。昨日はAO入試の資料として、夏の模擬授業の宿題を見た。いちおう3ランクに成績をつけた。あとは面接の結果で、担当の先生にお任せする。武蔵野文学賞高校生部門の応募者もAO入試の対象となるので、月曜日、火曜日に一気に読んで、これも3段階に評価しないといけない。休日でも大学の仕事が入ってくる。後任の先生の職位について評価基準を示せと学務課が言ってきたので新たに基準を作って送った。わたし自身が採用された時、どういう基準だったのか知らない。早稲田で15年教えて実績と、出した単行本で評価されたのだろうと思うが、最近は細かい点数制になっているようなので、いちおう指標みたいなものを作成した。けっこう手間のかかる仕事だ。自分の仕事はまだ方向が定まっていないので、資料を読んだり、これまで書いたところをプリントで見たりしているが、集中力が出ない。11月の半ばまでは「小説の歴史」という講義が週に2回あって、これが終わるまでは体力的にきついので、そこまでは無理をしないことにしよう。

09/30/日
日曜日。台風が近づいているが、雨は上がり陽が差してきた。車を動かす。最短コースを回って帰る。それだけの一日。とくに急ぎの仕事もない。今月もこれで終わりだ。次の仕事が決まっていないので、ノートのタイトルはこのままで行く。まだ平安時代で書きたいこともあるので、資料を読みながら勉強したい。70歳になっても勉強をする。当たり前のことだが、それが生きていることの充実感だと思っている。だが、行ったことのない土地がいくつかあるので、大学の仕事が終わったら、行ってみたい。鹿児島へ行ったことがない。たぶんそれ以外の県は行ったことがあるのだが、旧街道の宿場町とか、テレビで紹介された土地で行ってみたいところはいくつかある。5月に大曲の花火を見に行った帰りにバスが角館というところに停まった。1時間ほどの散歩の時間があった。そういう町がどこにでもあるのだと思う。



次のノート(10月)に進む 8月へ戻る

ホームページに戻る