天海07

2021年9月

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09/01/水
9月になった。ノートが7冊目になった。もう半年、この作品に取り組んでいることになる。大作なのでかなり時間がかかるだろうとは思っていた。その間、『尼将軍』の書き直し、二度の校正作業があり、『遠き春の日々/ぼくの高校時代』の入稿と校正の作業があった。2冊の本が出せるというのはありがたいことで、この勢いで『天海』も来年の初めには出したいと思って頑張ってきた。大作になるという予感はあったが、ここまで何とかコンパクトに書けたと思っている。天海についは歴史的資料はまったくないといってよい。家康の晩年になって突如として歴史に名を出すことになるのだが、家康から絶大な信頼を得ていることと、実務家の金地院崇伝を圧倒しているところから、それまでにも家康との間に交流があったのではないか。そういったところがモチベーションとなって書き始めた。結局は、天海の生い立ちから修行時代まではまったくの創作で展開し、明智光秀から始まって当時の有名人のすべてと対話するということで、対話劇として話をひっぱってきた。荒唐無稽な展開なので、近ごろの新資料による実証的な歴史小説とは一線を画す作品となりつつあるが、まあ、そういう作品があってもいいだろうと思っている。いまは最大の山場となる関ヶ原の戦さを書き終えたところで、ここから先は長大なエピローグということになるが、ここからが本番になる。家康を神にする、というのが天海のテーマだからで、そこのところはきったりと押さえていきたい。さて、月が更わるとこのノートのページをめくることになる。ページをめくるといっても紙のノートではないので、文書名を更新して新たな文書を一つ作るということだが、前のページの押しボタンでこちらに移れるようにHTMLで移行する文書名を書き込むなどの作業が必要だ。高齢者には面倒な作業だが、20年以上も前からずっとこの作業を続けてきた。最近はもっと便利なソフトがあるのだろうが、頑なに同じ作業を続けている。本日もこうして新たなページを起こすことができた。今月の目標としては、とりあえず『天海』の草稿を完了させて、次の作品に取り組みたい。空海とアインシュタインがテーマのSFファンタジーのようなものになる。以上のコンセプトがあるだけで具体的には何も考えていない。さあ、書くぞ、と決意してキーボードを叩いているうちに何か出てくるだろうという程度の楽観的な見通しでとりあえず挑戦したい。9月になるとFootballが始まる。9月9日の木曜日が開幕で、日本時間では金曜日の午前中ということだが、開幕戦は1試合だけで、他の試合は日曜日の昼間、日本時間の明け方ということになる。毎週月曜日に早起きするという生活が半年ほど続くことになる。老後の生きる楽しみがこれしかないというほどにFootballを愛しているので、頭の中がFootballでいっぱいになる。このノートにもFootballの話題が出てくるだろうと思う。たとえば本日の話題では、ブレイディーを擁して何度もSUPERBOWLを制覇したペイトリオッツは、ブレイディーを放出して昨年はSUPERBOWL出場経験もあるニュートンをQBに据えたのだが不調だった。今年のドラフトは全体15位で、5人しかいない有望な新人QBの5番目をぎりぎりでゲットして、今シーズンはニュートンで行くのか、新人のランスを先発に起用するのか、注目されていたのだが、本日、ニュートンの解雇が発表された。多少の負けは覚悟で新人に経験を積ませるという方針のようだ。「かわいそうだと思わないでね」というニュートンのコメントが切ない。やっぱり、かわいそうだと思ってしまう。ニュートンは全盛期を過ぎているので、どこにも引き取り手はないだろうと思われる。というような話題が随時入るだろう。Footballに興味のない人には何のことかわからないだろうが、いまのぼくの最大の関心事なので、思ったこと感じたことをそのつど書いていきたい。さて、本日は午後6時からの会議が予定されている。学校の先生方との協議の場なので、夜でないと時間がとれないということで、スーパーで海苔巻きなどを買ってきた。ZOOMの会議なので食事をしながらでも許されるだろう。

09/02/木
朝10時半から会議。ただ聞いているだけでいいだろうと思っていたら発言を求められて、再来週に開かれる文化庁の会議で冒頭に発言しなければならなくなった。何かと仕事が増えてしまうが、『天海』もゴールに近づきつつある。魅力的なキャラクターの近衛前久が出てきた。これが最後の出番かもしれない。天海と二人で、人生の意味についてしみじみと語る。ぼくの作品だからそういうところも必要だ。さて、来週に迫ったFootballについて毎日少しずつ書いていきたい。Footballとプロ野球の違いについて。野球はほぼ毎日、試合がある。腕に負担のかかる投手は連投はできない。だから6人くらいの投手でローテーションを作って登板する。Footballは週に1回しか試合がない。従ってレギュラーの先発メンバーは固定されていてもいい。とくに投手と捕手と4番バッターを兼ねるほどにチームの中心に位置するQB(クォーターバック)はほとんど出ずっぱりとなる。優秀なQBが一人いれば、そのチームはかなりの戦力アップができる。今年のドラフトで1巡指名の15番目までに5人の新人QBが指名された。この5チームは確実に戦力アップになる。指名された順番で見ていこう。ジャガーズのトレバー・ロレンス。1番に指名されたということは、そのチームの昨シーズンの成績がビリだったということ。32チームの中でビリだということは、残念ながら新人QBのナンバーワンを入れたくらいでは大幅な改善は期待できない。QBをプロテクトするオフェンスラインも弱そうなので、怪我に注意。2番ジェッツのザック・ウィルソン。このチームも弱い。しかも3年前にナンバー1の新人QBを指名しながら育てられなかった前歴がある。3番のトレイ・ランス。一昨シーズンにSUPERBOWLに出場した49ナーズが他の順番のドラフト権と交換して1巡をジャンプアップして獲得した。しかしSUPERBOWLに出場した先発QBのガロポロが健在。どちらを使うか注目が集まっている。ファンはもう新人の出場を熱望している。開幕から新人を起用するかどうか。4番はベアーズのジャスティン・フィールズ。このチームは昨シーズン、何年か前の有望新人だったトルビスキーと、イーグルスでSUPERBOWLのMVPになったニック・フォールズを併用していた。今シーズンはトルビスキーを放出したのだが、ベテランのダルトンをトレードで獲得して、3人のうち誰を先発させるか迷うところだ。守備の強いチームで、誰が先発しても勝ち越すだけの実力はある。5番目はマック・ジョーンズ。ブレイディーがいなくなったペイトリオッツに15番目に指名された。15番までベスト5のQBが残っていたことがラッキーだった。ドラフトの生中継を見ていたぼくとしては、ここが一番の驚きだった。予想どおり、昨シーズンの先発だったニュートンを開幕直前に放出。新人を先発させる決断をした。あまり早い順で指名されると弱いチームに入ってしまうので活躍できない新人が多い。5番手のマック・ジョーンズは大活躍の可能性がある。このペイトリオッツのいるAカンファ東は注目のゾーンだ。ザック・ウィルソンのジェッツとマック・ジォーンズのペイトリオッツの新人対決が見られる。ドルフィンズのタゴヴァイロアは去年のナンバー2だし、ビルズのアレンも3年前くらいの新人。この4チームはデッドヒートになるだろう。

09/03/金
今日は会議はない。このまま安らかな週末につながっていく。最近、会議というものに疲れを覚えるようになった。首相が総裁選挙に出ないと表明した。よかった。死に神みたいな顔の人物で不吉だと思っていた。ボキャ貧とも言われている。政治家がしゃべるのが下手では困る。前の首相のような嘘つきも困るがまだ元気がある方がいい。立候補しているあの人物は昔、朝食会に参加したことがある。著作権保護期間の延長を訴えるキャンペーンをやっていたころだ。虚しい訴えだった。結局、貿易交渉のカードの一つとして延長のカードを残しておくということになった。まあ、貿易交渉がまとまって、めでたく延長となったのだが、タイミングが遅れたので、谷崎潤一郎と江戸川乱歩の著作権が消滅してしまった。『天海』は近衛前久との対談。いい感じで進んでいるのだが、教如と家康の会見が関ヶ原の前だということに気づいた。ややこしい時の会見したものだ。小説のプロットの流れを削ぐので、あとまわしにする。家康の将軍就任が決まったあとで教如を登場させることにする。さてFootballの話。ぼくはAカンファではスティーラーズ、Nカンファではジャイアンツのファンだった。つまりロスレスバーガーとマニング弟のファンだったということだが、ハントというRBに魅力を感じてチーフスのファンになった。翌年、マホームズというQBが活躍を始めてますますチーフスのファンになったのだが、ハントが暴力事件で退団してブラウンズに移り、そこにジャイアンツのベッカムが入ってきたのでいまはブラウンズも応援している。マニング弟が引退したあとは、カマラというRBに興味をもってセインツを応援してきた。大昔、ニューオリンズがハリケーンで水没した年、セインツがSUPERBOWLを制覇した。その時に一時的にセインツのファンになり、ブリーズというQBも好きだったのだが、そのブリーズが引退した。今年はカーディナルスを応援しようと思っている。これも大昔だが、スティーラーズ対カーディナルスのSUPERBOWLがあって、途中まではスティーラーズを応援していたのだが、カーディナルスが大逆転しそうになって、気づいたらカーディナルスを応援していた。結局、再逆転されて負けてしまったのだが。3年前だったかマレーというナンバー1の新人QBが入り、チームが弱かったので2年間は不審だったが、トレードで大物レシーバーが入って今年はチャンスだと思っている。セインツとカーディナルス。この2チームを応援したい。もちろんブレイディーのバッカニアーズも見守っていたい。あとは新人QBが先発するなら49ナーズにも注目したい。

09/04/土
週末はほっとする。来週は文藝家協会の理事会があるだけだ。『天海』は足利学校の学長のリストが必要だったのでNETで捜したら簡単に見つかった。天海と家康の側近の当時の学長とは、同じ先生に習っていたことがわかった。これで話が弾むことになる。この作品はほとんどが空想で書かれているのだが、必要なところは史実をしっかり押さえている。NETがないと到底わからないことがいまは自宅にいてチェックできる。これがなければ歴史小説は書けなかっただろう。さてFootballの話題。本日は地区ごとにQBの力量を考えていきたい。まずはAカンファ。東地区は昨日書いたようにアレン、タゴヴァイロア、ジョーンズ、ウィルソンと新人、新鋭のQBが競うことになる。ただチーム力を考えると、ビルズのアレンとペイトリオッツのジョーンズが脱け出すだろう。北地区はスティーラーズは超ベテランのロスリスバーガーで行くしかない。大丈夫か。レイブンズは不動無双のラマー・ジャクソン。今年も大活躍するだろう。ブラウンズのメイフィールドも4年目くらいの若手。ベンガルズは昨年ドラフトのナンバー1バローがいるが、一昨年最下位のチームだけに今シーズンも難しいだろう。レイブンズ、ブラウンズの争いになるがレイブンズ有利か。ランニングバックを多用すればブラウンズにもチャンスがある。南地区はナンバー1新人のローレンスが注目されるが昨年ビリのチームだけに期待できない。タイタンズは今年もタネヒル。ここはランニングバックにヘンリーという怪物がいるのでフレーオフは確実。コルツはリバースが引退してイーグルスからウェンツを引き抜いたのだが、怪我で出遅れている。テキサンズはワトソンと経営陣がもめていてまだ練習にも参加していない。4チームとも総崩れになる。だとすれば新人ローレンスにも可能性がある。西地区はマホームズのチーフスで決まり。観客が入ってもトマホークチョップは禁止されるのではないか。でも大丈夫。昨年は無観客では圧勝できた。対抗はレイダーズだろうが、ベテランのカーで大丈夫か。控えQBのぼくの好きなマリオタがいるので期待したい。チャージャーズは昨年の新人ハーバートがさらに力をつけるだろう。ブロンコスはブリッジ・ウォーターで行くようだ。実はぼくはこの選手を支援している。大怪我から奇蹟の復活を遂げた選手。チームとしてのまとまりがあるので、地区では2位を狙えるだろう。

09/05/日
本日はパラリンピックの最終日。競技としてのおもしろさはオリンピックには及ばないが、そこに人間のドラマがあることは、スポーツに共通する楽しさがあった。とはいうものの、何か釈然としないものが残る。テレビで競技を見ていると、ブラックピープルの姿がほとんどない。そこがオリンピックとの違いだろう。身障者のスポーツというのは、先進国だけに許されたもので、それは発展途上国から搾取することで豊かさを享受している経済大国の特権の成果だと見ることができる。オリンピックで日本が金メダルを量産できたのも、選手の強化に大金を注ぎ込んだからで、それはスポーツの振興という大義名分に則ったものではあるのだが、そこには国威発揚という意図があり、疫病の蔓延にもかかわらずオリンピック開催に踏み切ったのもそのためだろう。金メダル量産の一方で、生活保護の申請が倍増したり、ボランティアによる子ども食堂でしか食事のできない子どもたちが増加している現状がある。総裁選挙できれいごとの抱負を掲げた新しい首相が少しはましな政治をすることを期待したい。パラリンピックにブラックピープルの姿がないことと関連して思い出すのは、30年前くらいのFootballは白人が主体だった。体力のあるブラックピープルがランニングバックなどに起用されて珍しがられていた時代がある。明晰な頭脳が必要な司令塔であるQBは白人に独占されていた。ブラックピープルのQBが出現したのは、20年前くらいだろう。いまはモバイルQBと呼ばれるランニングバックなみにランで前進するQBの時代となって、ブラックピープルのQBもかなり増えた。それでもSUPERBOWLを制覇したブラックピープルのQBはいないのではないか。数年前のSUPERBOWLで負けたパンサーズのニュートンが、ブレイディーが抜けた穴を埋めるために昨シーズンのペイトリオッツに招かれたのだが、今シーズンの開幕直前に解雇された。今シーズンSUPERBOWLに到達できそうなのはレイブンズのラマ―・ジャクソンとカーディナルスのマレーくらいだろう。ぼくはブロンコスで先発に決まったブリッジウォーターにも期待をかけているのだが。

09/06/月
豪雨をついて外出。新宿三丁目のマッサージ。このところよく仕事をしているので肩凝りで上半身が固まった感じがしていた。月に一度はマッサージが必要だ。さて、ぼくは毎日NFLの公式ホームページを見て、選手の動向を眺めているのだが、思いついて「テレビ」というファイルを開けてみると、すでに放送予定が掲示されていた。去年のいまごろ、DOZNの放送予定が空白になっていたので解約しようかと思ったのだが、開幕前日に表示された。契約がもつれていたのか。今年はそんなこともなくDOZNも表示されている。開幕は木曜日で日本時間では金曜の朝になる。これは1試合だけで、大半の試合は日曜日で、日本時間だと月曜の2時、5時、9時といった感じになる。5時からのチーフスの試合はDOZNが放送するので早起きしないといけない。

09/07/火
200ページを超えて危険水域に入りつつある。危険水域というのは堤防崩壊の恐れということで、200ページ(400字で600枚)を超えると単行本の定価が2000円を超える。『尼将軍』がちょうどそれくらいのサイズだ。いまのところ250ページには抑えたいと思っている。金地院崇伝が出てきた。これがいわゆるラスボスで、天海より頭の切れる若者という設定となる。天海はすでに七〇歳を越えている。いまのぼくと同じくらい。相手は四〇歳くらいの俊英だ。ここからが最後の勝負となる。本日は近くの主治医で健康診断。千代田区が配布してくれるタダ券を使うので無料。大学の教員をしていたころは人間ドックが義務づけられていたが、七〇歳を越えるとドックは体に負担がかかるし、これ以上長生きをしてもしようがないので、このタダの検診で済ませている。まあ、毎日酒を飲んでいるので、こちらも危険水域ということになるだろうが、まだ決壊するほどではないと思う。酒なしで長生きする気はまったくない。飲酒はゆるやかな自殺だと思っているが、二十歳で禁煙したのでタバコの害はないし、いまのところ糖尿病や痛風の傾向もない。自分にストレスをかけないようにしているので胃も大丈夫だろうと思う。さてFootballの話。NカンファのQBを見ていこう。東地区のワシントンはベテランのフィッツパトリックをトレードで獲得した。昨シーズンのプレーオフ最終戦でブレイディーと互角の勝負をした新人ハイニケとの先発争いだが、とりあえずベテランが起用されるだろう。どちらにしろあまり期待できないが守備は強いので他チームと互角の勝負になる。ジャイアンツは4年目くらいのジョーンズ。こいつはダメだ。カウボーイズは昨シーズンは負傷で途中退場となったプレスコット。守備が少し強化されたので地区優勝が狙える。イーグルスは不動の先発だったウェンツを放出して昨シーズンは控えだったハーツにかける。経験不足が心配される。たぶんダメだろう。昨シーズンのこの地区は負け越しで地区優勝になった。今年も同じような感じだろう。北地区のパッカーズは契約でもめていたロジャースが何とか開幕に間にあいそうだ。優勝候補。ベアーズは新人4番手のジャスティン・フィールズを獲得したが、トレードでベテランのダルトンも入れた。ニック・フォールズもいる。どうするんだ。迷ったら新人を使いたいがとりあえずはダルトンだろう。このチームも守備が強いのでプレーオフに入る可能性はある。バイキングスのカズンズとライオンズのゴフには期待できない。パッカーズの地区優勝は間違いない。南地区のセインツは不動の先発ブリーズが引退した。昨シーズン控えQBとして獲得したウィンストンはブレイディーの入る前のバッカニアーズで数年先発していた。5年ほど前のナンバー1新人だが、パスによるタッチダウンとインターセプトの数が同じという最悪の記録を作ったQB。前後不覚になって闇雲にパスを投げる傾向がある。一年間、ブリーズの控えで何かを学んだか。控えにはタイトエンドもRBもできるテイサム・ヒルというのがいるのだが、これは時々出して相手を混乱させる切り札として使えるのでウィンストンの先発になるだろう。ここにはカマーラというすごいRBがいるのでバッカニアーズといい勝負になるはず。バッカニアーズはブレイディーが健在で、他のメンバーがギャラのアップを望まずに全員がチームに残った。SUPERBOWLを制覇したチームは全員のギャラを上げねばならず、そうすると総予算が規定をオーバーしてしまうので、高額選手を放出することになるのだが、全員がもう一年ブレイディーといっしょにプレーしたいと望んで、サラリーキャブを超えなかった。ブレイディーの凄さだ。もちろん優勝候補筆頭。パンサーズはジェッツからダーノルドをトレードで獲得。3年前のナンバー1だがジェッツでは不振だった。あまり期待できない。ファルコンズはベテランのライアン。どうかなあ。ダメだろう。西地区は新人3番手のトレイ・ランスを入れた49ナーズに期待が集まる。開幕先発なら優勝候補。しかしこの地区では2年前のナンバー1のマレーがいるカーディナルスに注目したい。去年はホプキンス、今年はグリーンというベテランのレシーバーを入れてレシーブ陣を強化。この地区にはラッセル・ウィルソンのいるシーホークスもいるし、ライオンズとの間でQBをとっかえてスタッフォードを獲得したラムズもいる。4チームが優勝候補だ。カーディナルスを応援したいが49ナーズも気になる。守備の弱いシーホークスと守備の強いラムズが今年はどうか。ここはまったくわからないというしかない。

09/08/水
今週はもう会議はない。『天海』はいよいよ金地院崇伝が出できた。ここからはエンディングに向けての最後の盛り上がりになる。家康はもう死ぬばかりだ。家光が生まれて春日局も出てきたが、家光が成長するまで天海は生きているので、作品の終わりまで話がダレないようにしないといけない。昨日は夜中にサッカーがあった。どういうわけか中国のチームはずっとドーハにいるみたいだ。ここはどうも天井があいているようなスタジアムなのに冷房が効いているようで、選手は元気に動き回っていた。1点だけとってかろうじて勝った。DOZNでしか中継がない。NHKは頑張ってほしい。さてFootballの開幕が迫ってきたので、地区優勝の予想を書いておきたい。Aカンファの東地区、去年はビルズだったが、今年は新人マック・ジョーンズの起用でペイトリオッツと予想したい。ここは若手RBにも元気がある。北地区は希望をこめてブラウンズ、2位のレイブンズはワイルドカードには残る。南地区のテキサンズはついにワトソンを諦めてテイラーで行くようだ。最下位間違いなし。優勝はドラフト1位新人のとればー・ローレンスに期待してジェッツ。西地区はチーフスで決まり。ワイルドカードにブリッジウォーターのブロンコスに期待。ワイルドのあと1チームは東地区のビルズか北地区のスティーラーズか。まあ、ビルズだろう。さてNカンファ。東地区は全滅しそうだが、負け越しでも地区優勝は出る。カウボーイズ。北地区はパッカーズ、南地区はブレイディーのバッカニアーズ。セインツもワイルドで残る。西地区は希望をこめてカーディナルズ。49ナーズとシーホークスがワイルドに残る。以上の予想で無視したのはAカンファではタネヒルのタイタンズ、Nカンファではスタッフォードのラムズ。どうもこの二人のQBには魅力を感じない。若くないし、そこそこの実績しかない。いずれにしてもSUPERBOWLはマホームズ対ブレイディー。去年と同じだ。マホームズは足の怪我が回復し、ブレイディーは老化する。今年は背番号の規制が緩和されて自由度が広がり、背番号を替える選手が多い。ブレイディーは何やらぼやいているようだ。相手のディフェンスの背番号と選手の特徴を憶えるのが四十歳を過ぎると負担になるのではないか。ということで今年はチーフスが制覇するだろう。

09/09/木
木曜日。Footballの開幕だ。といっても日本時間では明日の朝ということになる。9時20分ということなので特別に早起きする必要はない。現地の日曜日、日本の月曜日は一斉に試合があり、午前2時からの試合もある。4時くらいに起きると試合終了直前のスリリングな状況が見られるのだが、これは少しつらい。昨日、チーフス対バッカニアーズのSUPERBOWLを予想したのだが、同じ対戦ではおもしろくないという気持もある。ブレイディーに予期せぬアクシデントが起こるか。何しろ高齢者だから、肩の衰えもあるだろうし、俊敏性の衰えで怪我をする可能性もある。そうなるとNカンファが楽しみになる。マレーのカーディナルス、ウィンストンのセインツ、トレイ・ランス(怪我をしてガロポロ先発の噂もある)の49ナーズにも期待がかかる。Aカンファはマホームズのチーフスが安定しているけれども、メイフィールドのベアーズにも期待したいし、マック・ジョーンズの先発が決定したペイトリオッツも楽しみだ。昨日気づいたのだが今年はNHKの放送がいまのところ予定されていない。去年までは編集したビデオではあるが週に1回の放送があった。この編集が巧みで、試合結果を知らない解説者と、情報をもっているらしいアナウンサーとのやりとりも楽しかったのだが。プレーオフやSUPERBOWLくらいは放送するのだろうか。そうでないと、スカパーとかDOZNの有料契約の人しかFootballを見られないことになり、ますます愛好者が少なくなってしまう。

09/10/金
さあ、開幕。バッカニアーズのレシーバー陣とブレイディーは、開幕から絶好調。グロンコウスキーに、アントニオ・ブラウンに、次々とタッチダウンパスが通る。だがカウボーイズも、昨シーズンは怪我でリタイアしたプレスコットが戻ってきた。ラン攻撃はがっちり守られていたが、レシーバー陣が好調で、点の取り合いになる。48ヤードがフィールドゴールが決まってカウボーイズが逆転。ただ1分24秒残してしまった。この時間はブレイディーにとっては充分すぎるほどで、ゆっくり前進して残り2秒で逆転のフィールドゴール。絵に描いたような逆転劇で開幕戦勝利。それでも接戦に持ち込んだカウボーイズに声援を送りたい。ブレイディー相手にこれだけの闘いができるなら、去年は負け越しで地区優勝が決まったNカンファ東地区なら楽に地区優勝できるだろう。プレーオフでもいいところまで行けるのではないだろうか。

09/11/土
20年目の9・11だ。午後10時からのニュースステーションを見ていたので、飛行機が衝突してからツインタワーが崩壊するまでの映像をリアルタイムで見ていた。本日のNHKの衛星放送のドキュメントで、4機目の飛行機がホワイトハウスを目指していて、米軍がその飛行機を撃ち落とす算段をしていたことが報じられた。が、民間機の狙撃を命令できるのは大統領と米軍の長官だけで、大統領は移動中、長官はペンタゴンの負傷者救出の陣頭指揮に立っていて連絡がつかなかった。民間機の乗客が義勇軍となって飛行機を墜落させなかったら、ホワイトハウスが消滅していたかもしれない。自分の生活には無関係の遠い戦争ではあったが、当時ブリュッセルにいた長男が帰国の時期で、世界的な航空機の停止でベルギーサベナ航空が破綻して帰国の便が飛ばなくなった。文化庁の派遣留学生だったので正規のチケットをもっていたので、アムステルダムからの日航の便に乗ることができた。ブリュッセルからアムステルダムまで日航の無料バスが出ていることを調べて、乗り場の位置などをメールで息子に伝えるまでが、当時としては大仕事だった。いまなら航空会社のホームページなどで簡単にチェックできるはずだが。

09/12/日
何事もなし。NHKの大河ドラマが復活して日曜日らしくなった。『天海』は崇伝との対話も終わり、エンディングに向けて短いエピソードを重ねるだけになったがまだ家康は生きているので、先は長い。

09/13/月
朝4時に起きた。隣に寝ている妻を起こさないように、目覚ましのベルではなく執念で目覚めてDOZNにつなぐ。現地時間の日曜昼間の試合、日本時間の2時開始の試合が第3クオーターの山場からリアルで見ることができた。DOZNはすべての試合を中継しているわけではないのだが、レッドゾーンというチャンネルがあり、それはニュースショーのような番組で、すべての試合の途中経過が報告され映像も見られる。49ナーズは新人のランスではなくガロポロの先発でゴフが移籍したライオンズに快勝。去年のドラフト1番のバローの活躍でベンガルズがバイキングスに延長で勝った。去年調子のよかったビルズはスティーラーズに完敗。アレンはまだロスリスバーガーには敵わない。カーディナルスも順当に勝った。日本時間の5時半になると夕方の試合が始まる。チーフス対ブラウンズ戦。今シーズンはブラウンズを応援しようと思っているのでブラウンズが12点差でリードした時にはわくわくしたのだが、結局はチーフスの勝ち。ブレイディ同様、マホームズは簡単には負けない。ブリーズがいなくなったセインツはパッカーズに圧勝。ウィンストンでも勝てることを証明した。ペイトリオッツの新人ジョーンズは昨年ドラ2のタゴヴァイロアのドルフィンズと対戦。先輩のタゴヴァイロアに軍配。密かに応援しているブロンコスのブリッジウォーターはジャイアンツに圧勝。ジャイアンツは今年もダメだ。9時20分からのベアーズ対ラムズはテレビで見た。ベアーズは新人のジャスティン・フィールズではなくベテランのダルトンを先発させた。ダルトンでは勝てない。1回だけゴールの手前でフィールズが出て、自分でゴールゾーンに飛び込んだ。これはすごい。来週からは新人を先発させてほしい。さて本日は『尼将軍』の担当者と藪蕎麦で蕎麦を食べながら歓談。本の見本を受け取る。りっぱな本になっている。

09/14/火
本日も一試合。レイブンズ対レーダーズ。スカパーの中継はないのでDOZNで見る。英語のアナウスンしかないが、Footballの中継はほぼ聞き取れる。パソコンで仕事をしながらiPadで中継を見ているので、耳で聞いていることが多い。嫌いなレイブンズがリードしていたので一度、iPadを閉じていたのだが、終わりかけの時間につないでみると、終了寸前で同点になった。レイブンズがロングキックを決め、これで終わりかと思ったら、レイダーズが超ロングキックを決めて延長になった。レイダーズがゴールに迫って勝ったかと思ったら、審判のビデオ判定でゴール直前1ヤードからやり直しとなり、パスが相手のヘルメットで撥ねて、それをレイブンスがキャッチしてターンオーバー。負けたかと思ったらレイブンズがファンブルして、最後はロングパスが決まってレーダーズが辛勝。これで第1週のすべての試合が終わった。自分の勝敗予想は12勝4敗だった。予想外だったのはパンサーズがダーノルドでジェッツに勝ったこと。ジェッツから追い出されたダーノルドが恩返し、というよりもRBのマカフリーがランとレシーブで一人で大活躍したせいだ。テキサンズがロートルQBのテイラーで快勝したのも意外。移籍希望でもめているワトソンは不要になった。ペイトリオッツの新人ジョーンズに期待したのだが去年の新人のタゴバイロアに負けてしまった。本日のレイダーズの勝ちも意外。バッカニアーズとチーフスはいずれも逆転勝ちの辛勝だったが、辛勝でも勝ちきるところに強さがある。他にはカーディナルスとセインツが快勝。Nカンファは大接戦になるだろう。Aカンファはレイブンズもビルズもブラウンズも緒戦で負けたので、チーフスの一人勝ちか。密かにブリッジウォーターのブロンコスを応援したい。

09/15/水
本日は10時から文化庁の委員会のヒアリングに呼ばれていたので9時に起きてスタンバイ。WEBEXがうまくつながるか心配だったが、うまくつながった。操作がZOOMとは違うのだが、画像と音声をオフにする操作もすぐにわかった。こちらは5番目の発言なので順番を待つ間、パソコンで自分の仕事をする。順番が来たので用意してある原稿を読み上げる。5分と発言時間が限定されているのでパソコンで50行ほどの原稿をあらかじめ作っておいた。わからない質問があった場合に備えて実務担当者にもスタンバイしてもらっていたが、わかりやすい質問が1件あっただけで終了。まあ、義務は果たせた。ぼくが50歳代だったころはよくこの種の会議に出て、ヒアリングの発言者の話を聞いたものだが、文化庁の会議は一種の儀式のようなもので、論争の場ではない。粛々と段取りどおりに進んでおしまいということで、時間が限られた話は慣れていないので原稿を用意するなど準備が必要だったが、無事に終わってほっとしている。

09/16/木
SARTRAS理事会。理事会とは別に社員総会というものがあり、さらに小委員会のようなものが数種類あって、時に毎日会議があるということになる。それらの小委員会で議論された案件が理事会に上がってくるので、ぼくにとっては、もう聞き飽きた、というような内容ばかりだ。ということで、iPadで会議の内容を聞きながら、パソコンで自分の仕事をしていた。家康と天海の最後の対話が終わったように思う。あとは家康は死ぬばかりだ。大坂の陣については、冬と夏の間の和議のところだけ、シーンとして描く必要があると考えている。それから家康の死のあとの称号を大明神にするか大権現にするかという議論がある。あとは短いエピローグだけで終わりそうだが、最後に春日局とともに日光明智平に赴いたところで話が終わるのではないかと思う。ゴールが見えてしまった。実はゴールが見えてしまうと、創作意欲が一挙に減衰する。自分でも見えていない結末に向かって「どうなるんだろう」という興味をもって進んできたので、終わり方がわかってしまうと、急につまらなくなる。しかしここから先は、完成した草稿をプリントした上での、再吟味ということになる。第1章まではすでに画面上で読み返していて、文体が安定していることを確認しているので、大きな直しは生じないと思うが、話がうまく流れているかをチェックしなければならない。第1章から先は何を書いたか忘れてしまっているので、「どうなるのかな」という興味をもって読み返していけるだろうと思っている。

09/17/金
今日もFootballの試合がある。ワシントン対ジャイアンツというビリ争いの同地区対決。去年は最終戦まで地区優勝を争った両チームだが、結果としてワシントンが7勝9敗で優勝した。負け越しで優勝というのは前代未聞ではないか。しかしプレーオフ初戦でバッカニアーズと対戦して、テスト生だったQBハイニキが大活躍した。惜しいところで負けたのだが、SUPERBOWLで優勝したバッカニアーズをあわやというところまで追い詰めたのがハイニキだった。今シーズンはイーグルスが2年目QBハーツの活躍で緒戦を勝ち、カウボーイズはバッカニアーズ相手に終了1秒前までリードしていた。ということで緒戦に惨敗したこの2チームは負ければビリ候補で今シーズンが終わってしまう。ジャイアンツのQBジョーンズも新鋭だが伸び悩んでいる。終了1秒前までリードしていたが、ワシントンが逆転勝ち。ハイニキにとっては嬉しい初勝利。去年のいまごろは大学院で勉強していたテスト生のシンデレラストーリーだ。さて本日は日本点字図書館の会議。久々にリアルな会議で電車に乗って出かける。本間賞の選考。ほぼ満場一致で決まってよかった。台風が近づいているということだが雨に遭わなくてよかった。

09/18/土
朝から豪雨。巣ごもり状態。何事もなし。

09/19/日
快晴。快晴だと陽当たりが良すぎるわが住宅は灼熱となる。ついに家康が死に、神号を決める話し合いに吉田兼見、崇伝、天海の鼎談となる段取りで、そのために伏線として吉田兼見を何度か登場させてきたのだが、何気なくNETで調べると、この時点では死んでいるではないか。あわてて弟の梵舜を登場させることとして、少し前に近衛前久邸で吉田兼見が出てくる場面で弟を同行させることにした。こういう微調整ができるのがワープロで書く便利さだ。夕方、床屋に行く。3ヵ月ぶり。さて、明日はまたFootballだ。すでに金曜日の試合でワシントンが1勝している。2連勝しそうなチームを挙げると、セインツ、ベンガルズ、ラムズ、プロンコス、イーグルス、スティーラーズ、カーディナルズ、シーホークス、チーフスと9チーム。これで地区優勝争いが見えてくる。

09/20/月
月曜日は早朝4時に起きる。2時からの試合の第3クォーターくらいから見る。まだ明日1試合残っているのだが、パッカーズ対ライオンズの双方とも緒戦負けているので、全勝チームはAカンファは2チーム(レイダーズ・ブロンコス)、Nカンファは5チーム(パッカーズ・パンサーズ・ラムズ・カーディナルズ・49ナーズ)の合計7チームだけとなった。Aカンファ西のチーフスがレイブンズに負けたので、このチームには全勝が2チームあるのでいまのところチャージャーズと並んで3位ということで、この地区が注目される。残りの地区は1勝1敗が多く、まだドングリが並んでいる状態だ。Nカンファは西地区は3チームが全勝で、優勝候補のシーホークスが1勝1敗でいまのところビリになっている。南地区はバッカニアーズとパンサーズが2勝。パンサーズはジェッツから移籍したQBダーノルドが活躍しているように見えるけれども、ランニングバックのマカフリーが一人でかんばっている感じだ。AカンファはレイダーズのQBカーが好調。それとぼくが応援しているブロンコスのブリッジウォーターも2連勝と活躍している。ぼくが期待しているペイトリオッツも1勝した。西地区以外は全勝チームがなく1勝でも首位で並ぶことになる。さて本日は休日だが日本歴史時代作家協会の読書会。参加者も多く充実した会になった。ただZOOMの会は終わったあとの飲み会みたいな盛り上がりがないので何かものたりない感じがする。

09/21/火
車を動かすために深川ギャザリアに行く。スーパーは居住している集合住宅の地下にもあるのだが、ここは車を動かしてバッテリーを充電させるのにちょうどよい距離で、イトーヨーカドーの他に各種のテナントも敗っていて小さなデパートになっている。本屋もあるし百円ショップもある。昼食を食べて妻が買い物をしている間、店内のWi-FiにつないでFootballの情報を見たり、NETで調べ物をしているうちに時間が来て、スーパーで買い物をして帰る。本日も1試合、パッカーズ対ライオンズというどうでもいい試合があった。ロジャースが復活したようでやはりパッカーズは優勝候補の1つだ。これで開幕からの2週が終わった。今年は1試合増えて、18週で17試合やるというスケジュールだ。プレーオフに残るためには12勝5敗というのが1つの目安だろう。去年はAカンファのレベルが高く11勝5敗でプレーオフに残り、10勝6敗のドルフィンズが涙をのんだ。最終戦にドルフィンズが勝っていればコルツが11勝5敗で落ちるところだった。従って今シーズンは12勝5敗でないと安全圏とはいえない。Nカンファは逆にレベルが低く、8勝8敗のベアーズが当確。東地区のワシントンは7勝9敗でも地区優勝でプレーオフ2出場できた。今シーズンの2週までを見ると両カンファはほぼ互角。Nカンファの西地区と南地区の競争が激しそうで、Nカンファの方がレベルが高くなりそうだ。ぼくが応援しているウェザースプーンのブロンコスは快調に2連勝。来週もジェッツなので勝てそうだが、その先は強敵が相手となるので10勝7敗くらいが限界か。この地区は好調2連勝のレイダーズと、昨年のカンファ優勝のチーフスがいるし、ハーバートのいるチャージャーズもがんばっているので、地区内の6試合で勝ち越すのが難しそうだ。チャージャーズには2連勝したい。ブラウンズのいる北地区は4チームとも1勝1敗で並んでいる。ここはレイブンズが強いので、スティーラーズには勝っておきたい。Nカンファではマレーのカーディナルスを応援していて、2連勝だが、ここの地区はラムズと49ナーズも連勝。1勝1敗のシーホークスも強いので、地区内を3勝3敗くらいで乗り切らないといけない。他地区にも覇者のバッカニアーズとダーノルドが生まれ変わったパンサーズがいる。Nカンファはスタッフォードが移籍したラムズが前評判どおりに好調だ。49ナーズはガロポロではそのうち負ける。新人のトレイ・ランスを思いきって先発に使えば、この西地区は4チームともプレーオフ出場ということになるかもしれない。そのためにはパンサーズやセインツよりも上を行く必要がある。

09/22/水
集英社文庫『いちご同盟』の第63版の見本届く。毎年増刷があるのはこれと翻訳の『星の王子さま』だけ。こういうものが10冊くらいあると生活が楽になるのだが。などと贅沢なことは言わないようにしよう。これは今年48歳になる長男が15歳の時に書いたもので、長男がモデルになっているのだが、それから30年以上経ってもまだ読む人がいるというのはありがたいことだ。さて本日は児童文学者協会とのミーティング。ぼくが副理事長を務めているSARTRASの補償金について説明した。とりあえず仕組みについて語り、サンプル調査によって分配されることをお伝えした。わずかなサンプル調査で大金を分配することにはリスクがあるのだが、公平性と透明性を保って乗り切るしかない。それでもクレームは出るだろう。これについても公平性と透明性を保ったルールを確立する必要がある。わずかな時間に自分の仕事も進めた。天海と崇伝の対決。終わった。これであとは、春日局と完成した日光東照宮を見る場面と、近衛前久の曾孫の皇族の顔を見て、前久のことを思い出すというエンディングの2つを残すだけとなった。今週中に草稿完成ということになるか。ただちにプリントして、読み返すのは少し先にしたい。

09/23/木
まだ夏の暑さが残っている。本日は祝日で秋分の日ということだが、これは昔の旧暦でも定められていた24節気の1日だ。旧暦は月の満ちかけで一ヶ月を決めていたので、1年が11日ほど短くなるので19年に7回閏月を挿入して調整した。それだと正月が毎年11日ほど季節が早くなり、閏月が入った翌年は後退する。つまり旧暦では季節感が微妙に変動するので田植えなど農作業の目安にならないので24節気が併用された。24節気は太陽の運行で定められ、春分、夏至、秋分、冬至のそれぞれの中間点に立春、立夏、立秋、立冬を置き、さらにその間を3等分したもので、これだと季節の変化がないので、農業の行事は24節気をもとに、立春から数えて88夜とか、210日とかを設定した。歴史小説を書いていると頭の中が旧暦になっているので、秋分などというものがあると急に太陽暦に戻った感じがする。Footballが始まったので、明日が金曜日だと思うとわくわくする。今週はもう会議はないので、頭の中をFootball中心に進めることができる。『天海』はもうぼくの気持の中では終わっている。ただ本当に終わってしまわかないとプリントできない。プリンターの黒のインクが少なくなっていたので昨日補充した。ヨドバシで買った国産のインクだが、パソコン上には「これは純正品ではありません」と表示される。ヨドバシではこれしか売っていないので仕方がない。Footballの明日の試合はパンサーズ対テキサンズ。どうでもいい試合だ。パンサーズは2連勝。3年前のドラ2QBだがジェッツで使い物にならなかったダーノルドをトレードで獲得し、ブリッジウォーターを追い出した。そのブリッジウォーターはブロンコスで先発となり2連勝しているが、ダーノルドも2連勝だ。一方、テキサンズはスーパースター的なQBワトソンが首脳陣ともめていて、さらに暴力事件も起こしたため出場の目途が立っていない。ベテランQBのテイラーが大活躍して初戦に勝利したのだが、そのテイラーが怪我でリタイアして1勝1敗となった。3番手のQBでは勝つ見込みはない。見るに価しない試合だが、まあ、少しだけ見てみたい。月曜の試合では、ハイニキが初勝利を挙げたワシントンがビルズに挑む。ブラウンズはダルトンが負傷したベアーズ相手なので勝てるだろう。ただし新人ドラ4のジャスティン・フィールズが先発するようなので要注意。カーディナルスも調子の出ないドラ1トレバ―・ローレンスのジャガーズなので楽勝。新人マック・ジョーンズが1勝したペイトリオッツがセインツに勝てるか。1敗したチーフスはチャージャーズには勝てるだろう。ブロンコスもドラ2のザック・ウィルソンのジェッツには勝てる。鳴り物入りで入団した5人の新人QBはいずれも苦戦しているが、ウェーバー方式のドラフトでは新人QBをゲットできるのは弱いチームばかりだから仕方がない。中では15番という中ほどでペイトリオッツに入ったマック・ジョーンズが1勝を挙げた。ブレイディーのバッカニアーズがライオンズからトレードでスタッフォードを入れたラムズと対戦。ラムズは守備の強いチームなのでこれは接戦になりそうだ。

09/24/金
金曜日はFootballの中継がある。スカパーでもやっているのだがテレビの前に陣取る必要もないつまらない試合なので、パソコンの横にiPadを置いてDOZNの中継を見る。NETの中継は数秒のタイムラグがあるので本当の意味でのリアルタイムではないのだが。パソコンの画面では『天海』のエンディング直前。結局、エピローグに入れたかった材料はすべて日光東照宮の完成よりも前の話なので、日光が最後の場面ということになる。春日局とともに中禅寺に赴いた天海が春日局とともに中禅寺湖を見下ろして、明智光秀のことを想い起こすという場面だ。で、点差がついたFootballの中継は消して、パソコンに集中する。何となく終わった感じがした。これでいいのかという気もしたが、とにかくプリントして読み返すことになる。終わった感じがしないというのは、とくに盛り上がりもなく終わってしまったからだが、まあ、長篇のエンディングというのはこんなものだろう。しばらく放置して、心の中を白紙にしてから読み返したい。

09/25/土
『天海』が終わったので、本日から『少年空海アインシュタイン時空を翔る』に取り組む。出だしは空海が死ぬところ。魂だけが宇宙空間を飛翔しているうちに、空海の真魚と呼ばれた少年の姿に戻っている。そこで四国の山中で出会った修験者の老人と、水銀の採掘場で出会った初恋の少女と再会する。老人は大日如来、少女は観音菩薩の化身だ。そこで大日如来が何ごとかを語り、マオは少女とともに宇宙空間の旅に出るという話。担当編集者にアインシュタインをテーマに『星の王子さま』みたいな話、と注文されたのだが、四次元時空を語るためには、空海を出すのがいいかなと思った。まだアイデアだけの段階だが、空間についての認識の歴史を追っていくことになる。最初はガリレオ、それからニュートン、ファラデー、マッハといったところを登場させたい。で、アインシュタインが登場する。星の王子さまがさまざまな星をめぐるように、少年空海が物理学の歴史をたどって、アインシュタインの四次元宇宙の中に迷い込むということだが、それからどうなるかは何も考えていない。こういう話は結論がないので、旅はまだ続く、というところが終わっていいとも思っている。

09/26/日
『少年空海』を始めて2日目。大日如来と観音菩薩が現れ、オープニングは完了。ここから交通整理担当のスティーヴン・ホーキングが登場。ここからは空間をめぐる物理学の歴史をたどることになるのだが、ビジュアルに展開するために、コンピュータ画面の映像の中に過去が映し出され、少年と観音菩薩の少女がその映像の中に入りこむという、一種のタイムマシンによって、歴史的発見の現場にタイムトラベルすることになるのだが、そういう番組はNHKで見た気がする。日本の歴史をたどる旅だったが。まあいい。この作品は物理学の歴史をたどるので、その点ではユニークな試みだろうと思う。少年空海は少年にたちかえっているのだが、姿は少年になっていても空海であったころの記憶は残っているので空海そのものなのだ。その空海とガリレオが「空」をめぐって議論をする。何だかわけのわからないものになりそうだが、軽い文体でアップテンポで語っていく。ライトな禅問答みたいなものを目指している。

09/27/月
月曜はFootballを見る。朝4時に起きるつもりが3時に起きてしまった。寝たのが1時半くらいだから睡眠不足だ。3週目がほぼ終わった。明日はすでに1敗しているNカンファ東地区のカウボーイズとイーグルスなので大勢に影響はない。第三週が終わって全勝はわずか5チーム。去年は7チームくらいあった。今年は各チーム間の力の差が少なくなっているようで、勝ったり負けたり、ということになりそうだ。チーフスが2敗目、バッカニアーズも1敗。横綱に土がついて優勝争いが渾沌としている。Aカンファはレイダーズとブロンコスが全勝。どちらも西地区。ここはチャージャーズも2勝1敗なので、2敗したチーフスが単独ビリになっている。レイダーズは初戦に延長でレイブンスに勝って調子が出た。ぼくが応援しているブリッジウォーターのブロンコスが3連勝。しかしこの2チームとも本当に強い相手と闘っていない。相撲でいえば幕内下位の力士がしばらく全勝するのと同じ。Footballの取組表は同地区は必ず2試合あるのだが、その他は相撲と同じように、上位同士がぶつかる「好取組」を演出するので、去年の下位チームは弱い者同士の対戦になる。従ってAカンファは群雄割拠の状態だ。Nカンファの全勝はパンサーズ、ラムズ、カーディナルス。このうちパンサーズは下位チームが弱いところに勝っている。ただし3年前のドラ2QBダーノルドがジェッツから追い出されて覚醒したみたいだ。ただしRBのマキャフリーが負傷してリタイア。来週のカウボーイ戦は厳しいだろう。ラムズはブレイディーのバッカニアーズに快勝。ここは本当に強い。もともとディフェンスの強いチーム。そこに一昔前のドラ1QBラザフォードをトレードで獲得。レシーバーも優秀なので、弱点のないチームになった。カーディナルスは2年前のドラ1マレーがまだ安定感がない。ホプキンス、グリーンという大物レシーバーをそなえ、攻撃型のチームだが、守備も何とかもちこたえて、接戦を勝ちきって3連勝。東地区はこの2強の地区優勝争いになる。

09/28/火
『少年空海』4日目。大聖堂で燭台の動きを見たガリレオは自宅に帰って実験をする。そこから木星の衛星の話や、地球の公転の話、さらに相対性ということにまで触れておきたい。タイトルは『少年空海アインシュタイン時空を翔る』にする予定で、タイトルにはアインシュタインが入っている。すると読者は相対性理論が出てくるだろうと予想するはずで、ここでガリレオが相対性について言及することで、これがテーマなのだと読者に示すことができる。

09/29/水
妻が大阪へ。亡くなった義母に関する諸手続きなど。何やらたいへんそうだ。東京新聞のインタビュー。ありがたいこと。妻がいないので食べ物を買いにいく。洗濯物をたたむ。『少年空海』はガリレオが大活躍。もう18ページまで来た。100ページの予定だがガリレオにこんな使って大丈夫か。まあ130までは大丈夫だと思っている。登場人物はガリレオ、デカルト、パスカル、ニュートン、ガルバーニ、ファラデー、そこからいきなりアインシュタインに飛ばすか。あ、マッハを忘れていた。マイケルソン・モーリーも必要。何とか100ページ〜130ページに収めたい。

09/30/木
夕方、SARTRAS総会。何ごともなし。台風が近づいているようだが、ここは集合住宅だから問題はないし、出かける用もない。妻がいないのでコンビニなどに食料を買いに行く必要はあるが、スーパーオリンピックとセブンイレブン、ファミマ、ローソン、成城石井には傘なしでいける。さて、9月も終わった。月末までに『天海』の草稿完成を目指していたが、予定より数日早く終わった。プリントしてそのままにしてある。まだ読み返していないが、ラストがやや物足りない印象がある。春日局を相手に天海が少しだけ自分の人生を総括するようなところがあってもいい。そうするといい感じの締めくくりになるだろう。あとは、あとがきをつけるかどうか。これは読み返してみて考えればいい。いずれにしてもまだ読み返さない。しばらくはこのままの状態にしておきたい。


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