崇神天皇07

2025年7月

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07/01/火
7月になった。今年も半分を越えた。正月から『角王』三部作のリライトの作業を続けている。一つが6 00枚ほどの作品なので、3作で1800枚。さらに新作を1つ加えることになるので、全体が2400枚の大作になる。最後の大長篇ということになるのか。出版社のオファーを受けたわけではないので、発表のあてはなく締切もないので、作業のペースが遅いのかもしれないが、今年中には完了させたい。いま3つめの半ばまで来ているので、順調なペースだともいえる。1作目は赤字も入っているが、2作目はプリントしただけでまだ読み返していない。全部ができてから一気に読み返さないと、文体の統一がとれない気もしている。寿命がいつ来るかわからないので、老後の楽しみとしてあまり時間をとることもできないと考えている。まだやりたいことがいくつかあるので、とにかく今年中に決着をつけたいのだが、さて、どうしたものか。本日は新宿のマッサージに行っただけ。肩から腰にかけてが凝り固まっていた。リライトの作業はパソコンに向かっていることが多いので、肩は凝るだろうと思う。この時期は、3つの文学賞に関わっているので、候補作を読む作業が加わる。来週は第1弾の日大文芸賞がある。候補作は読み終えていて、自分なりの評価も定まっている。自分の評価を他の選考委員に押しつけるつもりはないが、かなり候補作の出来に差がるので、紛糾することはないだろうと思っている。まほろば賞は2作読んだだけだが、双方とも及第点ではない。まだ読んでいない作品に珠玉の名作があることを期待している。歴史時代作家協会賞は3部門ある。新人賞のなかにいい作品が1つあったので、安心している。推奨する作品が1つもないという事態がいちばん困る。まだ選考日まで時間があるので、急ぐことはない。猛暑が続いている。体調が何よりも大事だ。

07/02/水
妻の運転で深川ギャザリアへ行く。だいだい2週間ごとに行くことにしている。車を動かしてバッテリーを充電させるのが目的で、とくに何かを買うわけではない。前回はマウスの調子がよくないので電器店で購入した。スクロールができなくなったが、クリックはできるので、何とか使っていたマウスとおさらばした。新しいマウスは少し小さいので、何となく頼りない感じなのだが、一番安いのを買ったので仕方がない。機能はちゃんと作動している。今日は何も買わなかった。

07/03/木
文藝家協会理事会。SARTRASの報告、それからキャスティング委員会の報告。ウナギを持って帰る。理事会のリアルな会議に出るとご褒美にウナギ弁当が出る。ぼくは魚は苦手なので、妻にお土産として持って帰る。帰りにコンビにで自分の弁当を買う。明日は会議が2つある。今週もハードな日々が続く。先週の週末の土曜、日曜に会議が入ったので、休みなく会議に出ている気がする。

07/04/金
SARTRASの共通目的会議。ぼくは事前審査にも参加していて、そこで意見を述べているのだが、この委員会には外部の委員の方もおられるので必要な意見を言う。このネット会議というものにはまだ慣れていない。テレビの画面に向かって虚しくしゃべっているような気がする。午後は著団連の会議。この会議には文藝家協会事務局長が出ているので、ぼくは発言しない。というか事情がよくわからないままにとりあえず会議に出ているという感じだ。これで今週も終わった。今週は週末はのんびりできる。来週は教育NPOの説明会と、日大文芸賞がある。猛暑は収まらない。飯田橋と市谷なので、距離が近いのが何より。

07/05/土
この週末は休み。猛暑でどこへも出られないが、散歩には行く。最短のコースで4000歩。まあ、無理はしない。来週は講演が一つと日大文芸賞の選考があるだけだけなので、少しは楽になった。6月は何やかやと行事があって多忙だった。後期高齢者になってこんなに忙しくなるとは思ってもいないかった。そもそも自分が高齢者になるとは、高齢者になってみるまでは考えもしなかった。幸いにも病気は何もない。足腰が少し衰えてはいるが、散歩には行っているし、信号が変わりそうになると小走りになったりもする。ただ地下鉄の階段を下りる時は用心している。登りのエスカレーターしかないところが多いのだが、高齢者になると降りの方がアブナイのだ。

07/06/日
猛暑のなかを散歩に出かけたが、危険を感じた。これは対応を考えないといけない。たとえば地下鉄で新宿まで出かけてデパートのなかを散歩するとか、そういうことを考えた方がいいかもしれない。ぼくの妻は都営交通の無料パスをもっているので、西高島平のスーパーで買い物をしたりしている。ぼくはどういうわけか無料パスをもらえない。それほど収入があるとは思えないのだが。

07/07/月
教育NPOの催しで1時間の講演。猛暑だが、飯田橋駅前のビルなので歩く距離はわずか。とりあえず1時間しゃべった。伊東市の市長の学歴問題が話題になっているが、ぼく自身も大学の卒業式に行かなかったので卒業証書はもっていない。昔の大学は教養課程というものがあって、早稲田の文学部もそこをクリアしないと専門課程に進めなかった。大学闘争があってほとんど授業がなかったのだが、別の校舎で試験があってそれに出れば単位が取れるということだったが、そのことを知らなかったのか、そんな試験を受けることを潔しとしなかったのか、単位が取れずに教養課程を3年かけてクリアした。それでも取り残した授業がいくつかあって、最終学年になっても1年生の英語の授業に出ていた記憶がある。どれか1つくらいは単位を落とすだろうと思っていたのだが、掲示板に卒業できる学生の名が出ていて、卒業できると安心した記憶があるが、証明書みたいなものは何もない。最初に就職した玩具業界の編集部では、卒業証明書の提出を求められなかった。翌年に就職した広告プロダクションでは、成績証明書というものの提出を求められて、大学の事務局に行った気がする。その成績証明書を会社に提出したが、自分の手元には何も残っていない。たぶん卒業できているのだろうな、という気分だけがあるのだが、まあそんなものだろう。その後、早稲田大学と武蔵野大学で専任の教員を務めたのだが、卒業したかどうかの確認を求められたことはなかった。ぼくの場合は、芥川賞を受賞した作家であるということが重要で、いちおう大学を出ています、というくらいの感じだった。ただ給料は卒業した年次が重要で、そこからの年功序列みたいな感じがあって、やっぱり卒業したということは重要なのだろうなといまにして思う。

07/08/火
日大文芸賞選考会。4人の選考委員がいるのだが、意見がまったく分かれた。ぼくが議長みたいなことをしているので、何とか話をまとめた。結果はよかったと思っている。

07/09/水
本日は公用なし。散歩は短め。とにかく暑い。スペインにいる三人姉妹の三女が、地元の大学の工学部の工業デザイン科に合格したと通知が来たとのこと。スペインは記述式の統一テストと、高校の内申書でポイントが決定し、それから志望学部学科に出願して、ポイント順に合格者が決まっていく。長女の時は医学部だったので少し苦労したのだが、次女の法学部、今回の三女の工学部と、志望どおりの学科に入れた。長女もいまは地元の医学部に通っているので、これで全員が志望どおりのところに合格したことになる。まあ、よかった。問題は末っ子の男児なのだが、これは少し先の話になる。

07/10/木
SARTRAS分配委員会。何事もなし。問題山積だが、とりあえずは嵐の前の静けさ。夕方から雨の予報だった。雨雲レーダーを見ると江東区、江戸川区あたりでは雨が降っているのだが、その雨雲は東に流れていく。いま練馬あたりにある雨雲がこちらに向かっているようだ。明日から少し涼しくなるという予報だが、雨雲の動きなどは細部までは予報できないようで、あまり信用できない。いわゆる「梅雨」のしとしと降る雨は今年はまったくなかった。真夏の夕立みたいなものが散発的に降るようで、まるで熱帯のスコールみたいだ。アメリカでは豪雨で大勢の人が亡くなっている。地球温暖化などというのはガセネタだとして何の対策も立てていない大統領の責任ではないか。日本の政治家もとくに危機感はもっていないようだ。ぼく自身、何をどうしたらいいのかまったくわからない。暑いから冷房を入れるというのでは、室外機から熱が発散されて、温暖化に拍車をかけることになる。ぼくは原発賛成なので、原発による水の熱分解で水素エネルギーを活用することが一つの解決法だと思っている。どこかの郵便局で、電動バイクがリチウム電池の発火で、すべてのバイクが焼けたという報道があった。電気自動車には同様の危険がある。車はすべて水素エンジンにするという方向性を確立すべきだろう。

07/11/金
SARTRASの役員会。理事長、副理事長2名、常勤常務理事、および事務局長の5名で、来週の理事会に備えて意見交換。理事長は弁護士で、もう一人の副理事長は数学者なので、細かいことに気がつく人々だ。こちらはいいかげんな小説家なので、ただようすを見守っているだけ。聞いているだけで疲れてしまった。大雨のあとの気温低下という予報だったが、散歩に出てみると湿気が多く、さほど快適ではない。室内にいても、日射しはないものの湿気が不快で、エアコンを一つ作動させた。ぼくが生活しているリビングルームに接続した書斎は、頭の上にエアコンがあるのだが、これはめったに使わない。室外機が寝室の外に設置されてしまうので、これが動くと寝室が暑くなる。で、リビングルームの天井に二つあるエアコンを作動させる。これの室外機がどこにあるか知らない。この集合住宅は「ロ」の字の形をしているので、中央に空洞がある。そこに室外機があるのではと思っているのだが見たことはない。エアコンを取り換える時はどうするのかも知らない。

07/12/土
週末。何事もなし。

07/13/日
いつもは10時になるニコライ堂の鐘が9時半に鳴り出した。どうしたことか。ギリシャ正教というのはよくわからない。ドストエフスキー4部作を書く前に、ロシアに観光旅行に行ったことがあるので、正教の寺院はいくつか入った。女性はスカーフが必要というのは、ニコライ堂も同様だ。キリスト教ではあるが、ギリシャ語の新約聖書に準拠していることと、イコンと呼ばれる図像を大事にしている。イコンというのはキリストやマリアの図像なのだが、リアリティーのない記号のようなものだ。ちなみにパソコンの画面にある「アイコン」はイコンの英語読みだ。新約聖書のラテン語訳に準拠するカトリックは、バロックやルネッサンスの時期を経て、教会の宗教画がリアリズムに変わっていった。仏教の仏像もリアリズムとは言いがたいのだが、広隆寺の弥勒半跏思惟像や、興福寺の阿修羅などは、様式美のなかにリアルな表情が描かれていて、仏教美術はなかなかのものだと思っている。とにかく今日はニコライ堂の鐘で起こされた。

07/14/月
教育NPOの講習会。先週に引き続き2回目。1時間の講演。少し語り口を変えた。同じことを2度、3度と語ることはできない。大学の授業でも、毎年、語り口を変えていた。その場で、即興で語る。だから語る方も楽しめる。自分が何をしゃべるか、予測がつかない。月末に、あと1回、同じ会がある。どうなるか楽しみだ。

07/15/火
加賀乙彦文学賞の授章式。盛会だった。受賞者の同窓会みたいな幹事もあった。芦原伸さんは紀行作家ということになっているが、出版社を起こして経営者としても成功された方で、その関係者も参加されていたので、いつもの店が貸し切り状態だった。出がけに豪雨が降っていたが、会場の新宿に着くと雨は上がっていた。新宿の地下街が工事で迷路のようになっていた。いつもマッサージで三丁目までは行くのだが、新宿駅で降りたのは久し振りだ。

07/16/水
昨日の加賀乙彦文学賞の受賞者は芦原伸という人で、紀行作家として知られた人だが、出版社を経営し、雑誌の編集にも携わった方なので知り合いが多く、授章式には多くの人が集まった。そのなかに写真家の方がいて、大昔のことだが、『週刊朝日』のグラビアページに「嫁さんとわたし」というページがあり、そこにぼくが登場したことがあった。その時のカメラマンだった。取材の依頼があった時、たまたま長男が日本に滞在していて、スペイン人の嫁さんもいたので、いい写真を撮ってもらえた。彼らが結婚したばかりのころで、ぼくも若かった。懐かしい感じがした。そのカメラマンには、4人の孫の写真を見せてあげた。

07/17/木
SARTRAS理事会。議題が多かったが紛糾することもなく最後まで順調に進んだ。近くを散歩。猛暑だが少し風が吹いていた。ぼくが住んでいる集合住宅はけっこう高齢者が多い。地権者もいるのだろうが、ある程度の蓄えがないと都心の集合住宅は買えない。ぼくはロークで買ったのだが、よくローンが組めたものだ。大学の専任だったので70歳まで働けると銀行が判断したのだろう。

07/18/金
本日は公用がない。もう週末気分。のんびりパソコンに向かって自分の仕事に集中。参議院選挙の宣伝カーがうるさい。ぼくは投票には必ず行く。とくに用はないので日曜日に、住んでいる集合住宅の敷地にある千代田区の公園の向かいにある老人施設と保育園が一つの建物になったところの一階の投票所に行く。期日前投票だと秋葉原の駅の向こう側まで行かないといけない。日曜日はとくに用はない。

07/19/土
何事もなし。選挙には行くが結果には興味はない。まあ、自民党が大敗すると楽しいとは思う。フットボールの開幕はまだ一ヵ月半も先だが、そろそろ気分が高まってきた。今シーズンのチーフスはオフェンスラインが少し強化されたし、レシーバーも揃っている。ランニングバックも怪我さえなければ、パチェコとハントで乗り切れると思う。ショートパスの得意なレシーバーの3年目ライスが、去年起こした自動車事故の判決がいまごろ出て禁固一箇月とのこと。出場停止処分もあるのではないか。まあ、プレーオフの前に復帰できれば問題はない。ショートパスはタイトエンドを2人出したり、ランニングバックを2人にしたりといった布陣でも対応できるし、パスキャッチの得意な新人ランニングバックも入った。ただAカンファ西地区はどのチームも強化されていて、激戦になる可能性もある。まあ、楽しみだ。

07/20/日
古いパソコンを使っている。10年以上使い続けている。驚くべきことに、スペースキーが指の形に凹んでいる。スペースキーは変換キーを兼ねているので、最もよく使うからだろう。もうインターネットはほとんど使えない。iPadを2台もっているので、ネットの閲覧やZOOMでの会議はそちらを使っている。ただメールのやりとりはできるし、自分のホームページのアップもできる。ただ昔から使っているメールソフトは使えなくなって、別の無料のアプリを使っている。ホームページを更新するFTPソフトも急に使えなくなって、別のものをダウンロードした。とにかくこれで、何の支障もないのだが、記憶容量が満杯に近くなっている。残りが20ギガ未満になると、コンピュータのページを表示すると、容量を示すバーが赤くなる。外部とりつけのSSDを差し込んで、原稿や写真やビデオなどはそちらに移した。それでも時々、赤くなる。そのつど、コントローラーでアンインストールをする。パソコンを買ったばかりのころにいろいろとダウンロードしたようで、何だかよくわからないものがパソコンのなかに残っている。大事なものを消してしまわないように、びくびくしながら消していく。まだ無事に動いている。もう何も取り込まないようにしているのだが、それでも容量が少しずつ減っていく。何かわからないものを消したら、5ギガほど余裕ができた。だがもうすぐ限度に近づきつつあることは肌で感じている。大学の教員をやっていたころ、研究室のパソコンはウィンドウズ10だったが、係の人が昔のデスクトップに近づけてくれたので支障はなかった。ただソリティアやフリーセルができなくなったのは残念だった。昔のパソコンは、ピンボールなどもできたように思うのだが。さて本日は参議院選挙。毎週見ている大河ドラマがないのは残念。結果の報道などよりドラマの方が大事だとぼくは思っている。まあ、出口調査で8時過ぎには次々と当確が出るのだろうが、どうでもいいという感じがする。ただ8時過ぎの時点で与党が過半数割れ、といった結論がすぐ出てしまうものなのか。ただ右翼っぽい新興の政党もあるし、自民党と協調しそうな中間政党もあるので、政権が転覆するわけではないだろうが、自民党の衰退には期待したい。

07/21/月
3連休ということでまだ週末気分。世の中が休みなので仕事のメールが来ないのだが、このところ怪しいメールが増えたように思う。妻が証券会社のメールを勝手にぼくのiPhone、iPad用のアドレスに変更したので、毎日大量に来る投資に関するメールがiPadに入るようになった。まあ、iPadを開ける旅に広告関係のメールは消すようにしている。ZOOM会議のための新しいiPadは、古いiPadと同期しているようで、古いiPadでメールが整理すれば、必要なメールだけ残るようになっている。他に本屋と家電販売店のメールが毎日大量に来る。パソコンのメールは仕事関係にしか使っていないのだが、怪しいメールが増えている。差出人や件名が暗号みたいな意味不明のアルファベットになっている。まあ、消去すればいいだけのことなのだが。

07/22/火
夕方からの会議。何も発言せず。若狹の方で新しい原発を作る話がもちあがっている。新聞の論調は批判的だが、これは一種のポピュリズムだろう。福島原発の事故で住み慣れた故郷を追われた人々の姿を見れば、原発の弊害は無限に大きいと感じられるのだが、あの事故は津波による水害を想定せずに発電機を地下に設置していたのが原因なので、予備電源を少し離れた高台などに置いておくだけで防げたものだ。東電の幹部は想定外の津波といった言い方をしているが、津波というものはもともと想定外のもので、ぼくが小学生の時にチリで起こった津波が三陸海岸に甚大な被害をもたらしい。地球の裏側で起こった地震の津波が日本に来るというのは、来てみて初めてわかったことで、まったくの想定外だった。清少納言のお父さんの和歌にあるように、「末の松山波越さじとは」の末の松山は内陸部にある地名で、そこまで津波が来たということが和歌に詠まれているのだ。千年前に起こった大津波の情報を、東電の幹部だけでなく、地震学者も指摘していなかった。だが発電機を平気で地下に置いていたのだ。こんなイージーミスさえなければ、原発は安全なものだ。津波の被害は火力発電でも起こるし、水力発電はダムの決壊という大事故が想定される。太陽光発電は緑地を奪ってかえって地球温暖化を招いているし、地震で壊れると始末におえなくなる。地熱発電は近くの温泉が涸れるだけでなく、もっと想定外な事故が起こる可能性を秘めている。ということで、ぼくは原発の増設は必要なものだと思っている。

07/23/水
アメリカとの貿易交渉で相互関税15%に落ち着いたとのこと。25%に比べれば低くなったようだが、多額の投資の約束をして、結局税金から補助金を出すことになるのだろう。米の輸入も増えそうだが、農協はつぶしてもいいので問題はない。銘柄米は高くても買う人がいる。備蓄米をすべてアメリカの米にすればいい。ただ反動でタイ米の輸入が減るようでは、タイ料理店やカレーの店は困るだろう。本日は午後の最も暑い時間帯に文藝家協会に出向いて、文化庁の新任の著作権課長と面談。とくにいまは問題はないが、ぼくはSARTRASとも関わっているので、そちらの方の話を少しした。

07/24/木
映画を見に行きたいと思っていて、昨日、iPadで予約を試みたのだが、考えてみると長く映画というものを見ていなかった。スカパーで古い映画を見るだけで充分という気がしたのだが、評判の封切映画は見ていないと人との会話に支障が出るので明日、見に行くことにした。映画館は三越前にあるのだが、猛暑なので歩いていくのはつらいので、日比谷の映画館にした。以前はパソコンで予約していたのだが、ぼくのパソコンは古代もので、多くのホームページが見られなくなっているので、こちらもかなり古いiPadで予約を試みたのだが、以前は予約完了のあとにコード番号で出てきて、映画館の入口でその番号を機会に入力してチケットが発券されるという仕組みだったのが、今回はメールでQRコードが送られてきた。iPadとiPhoneは同じアドレスにしてあるので、予約したのはiPadだが、iPhoneをもっていけば入場できる。しかしそんなことを事前には知らなかったので、危うくパソコンのアドレスを入れるところだった。世の中の仕組みがどんどん進化していくので、高齢者は取り残される。ディズニーランドもアプリがないと入れないとか、途惑うことが多い。

07/25/金
妻と映画を見に行く。映画を見るのは久し振りだ。音響がよかった。やはり映画は映画館で見た方がいいと痛感。

07/26/土
宇都宮で講演。20年前に始めたこの講演も今回が最終回。いろいろとお世話になった。宇都宮は今日も暑かった。

07/27/日
「まほろば賞」選考会。いつもの下丸子の公民館がとれなかったので、自由が丘の貸し会議室。以前、コロナ禍の時に使ったことがある。猛暑ではあるが場所はわかっているので迷わずに行けた。自分の評価で1位と2位の作品が同時受賞となり、結果には満足。終わって中華料理屋で会食。往路は明治神宮前で乗り換えたのだが、乗り換えの経路が長く混雑していたので、復路は大井町線に乗った。これも以前と同じ経路だが、大岡山で来た電車が南北線だった。以前は三田線だったので、神保町乗り換えだったが、南北線は溜池山王から国会議事堂前までの地下通路を歩く。これは文藝家協会やSARTRASの復路と同じなので慣れている。ぼくは地下鉄の路線図を見るのが好きなので頭のなかに路線図がコピーされている。東急の路線図も頭のなかに入っている。ただ東急はどんどん進化しているので、まだ行ったことのないところがたくさんある。相鉄が乗り入れているので、永田町で南北線に乗ろうとすると、相模台行きが来たりする。とにかく新横浜に楽に行けるようになったところがすごい。

07/28/月
週末の土曜日曜に仕事があったので、本日の休みは貴重だ。のんびりとすごす。宇都宮からギョーザが届く。土曜に講演をした。いつもそのあとで送ってくれる。ありがたい。浜松に仕事場あるので浜松のギョーザはよく食べるのだが、宇都宮のギョーザはいろいろな種類があっておもしろい。浜松のギョーザはほぼキャベツという感じで味が淡泊だ。

07/29/火
SARTRASの共通目的会議の事前審査。委員長とぼくと事務局の三者で、申請のあった案件を審査する。本番の委員会では、この事前審査の結果を委員の皆さんに告げて参考にしてもらう。異論がなければ、この事前審査で「継続審査」としたものだけ集中的に議論していただくことになる。

07/30/水
教育NPOで講演。これは3回目で最終回。3回とも同じテーマなのだが、同じ話はしたくないので、切り口を変えて話す。今回がいちばんまとまった感じがする。

07/31/木
昨日は兵庫県の丹波柏原というところで、42.2度の新記録が出たらしい。いままでの記録は42.1度で浜松と熊谷ということだが、ぼくはその記録を浜松で体験している。最もぼくの仕事場は、浜名湖と^鼻湖に囲まれたいくぶん涼しいところなので、浜松の都心よりはいくぶん温度が低い。浜松は海岸に近いので海風が吹く。記録が出たのは内陸部だろう。浜松市は周囲の市町村を吸収合併して巨大な都市になった。佐久間ダムの方まで市域が広がっている。そこまで行くと標高が高くなるが、その少し手前のあたりで最高気温が出たのだと思う。さて、月末だ。6月、7月と多忙だった。6月は武蔵野大学の社会人教室、7月は教育NPOの仕事で講演が続いた。日大文芸賞、まほろば賞の選考もあった。もう1つ、歴史時代作家協会賞が残っているが、推薦したい作品の目星はつけている。まだ最後まで読んでいない文庫本があるのだが、仕事場には持っていかない。この週末に読み終えたい。来週は浜松に行く。いまやっているリライトの作業の第一部と第二部のプリントをもっていって、読み返したいと思っている。浜松も猛暑だろうから、あまり外出できないだろうが、のんびりしながら、時間があればじっくりと読んで、今後のことを考えたい。『日本武尊』は第八章に入っている。来月中には終わるだろう。いよいよ第四部に取りかかれそうだ。



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