かかみがはら航空宇宙博物館

STOL実験機「あすか」
USB(境界層制御装置(BLC)の1種であるupper surface browing)方式を採用し、STOL性能を追及した国産機。航空自衛隊のC-1を大改造(胴体以外はほぼ新造との事)。エンジン4機を翼の上に配置して、排気流を下に向けて揚力を増している。その影響と思われるが、地面効果が非常に高く、着陸時になかなか接地しないという欠陥が実験中に明らかになって、その対策に苦労したそうです。着陸進入角度も12度と非常に大きく、これも着陸距離の短縮に貢献している(着陸距離とは高度15mの地点から滑走路に車輪を接地し停止するまでの距離であるから)


「あすか」の操縦席
おおむねC-1であるが、エンジンが4機になっているため、計器が多い。上面のパネルは操縦装置(FBW)の制御盤との事。いちおう、手動での操縦も出来る。感想としては視界が悪い。個人的には、P-2V7みたいに見晴らしが良いとうれしい


「あすか」の胴体内
試験器材で埋まっており、非常に狭い。緊急用の脱出装置等も用意されている。手前にある機械がフライトコントロール用である(と言っていた)


VTOL実験機
まさに、ヒトデである。各腕の先にはノズルがついており、それで姿勢を制御しているようです。ノズルは機械的に中央部と繋がれています、。エンジンについている異物混入防止用の金網が面白い。昔、ドイツにも同じようなものがありましたね。


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