TATSUつぁんとシェリフと仲間たち
〜ギニア同行者の観察記〜

 
ギニア共和国について
  面積 24万5857 ㎢
  (日本の本州とほぼ同じ)
  人口 980万人(2008年)
  首都 コナクリ
  言語 フランス語
     各民族語
  宗教 イスラム教 ほか
  ※外務省の公表データより引用


 

今回は、言葉が異なる人間同士のコミュニケーションについてです。
達つぁんは、シェリフやギニアの仲間たちとどのように言葉を交わしているのか?

まずは下の映像①で確認してみてください。

自転車世界一周を達成したTATSUつぁんこと坂本 達と彼の命の恩人であるシェリフとギニアの友人たちの話

第5回 カラモコ・アン 〜プラール語の先生たち〜

そしてもう1人、凄腕の先生がいます。それは写真⑤に写っている女性、カジヤド。シェリフのお兄さんの奥さんです。彼女はボクらが朝起きて歯を磨いていると、プラール語で話しかけてきます。

「ア・ダーニヤ・モッヤ?」

理解できなくて戸惑っていても3回は同じ言葉で問いかけてくる。いよいよ困っていると、分かりやすいフランス語に切り替える。

「ビアン・ドルミ?(よく眠れたか?)」
「ウィ」と返答すると再び
「ア・ダーニヤ・モッヤ?」
「ウィ」と返答すると、
カジヤドは首を振りながら
「ミ・ダーニヤ・モッヤ」と答えなさいと言う。
つまり、
「ア・ダーニヤ・モッヤ?(よく眠れたか?)」
「ミ・ダーニヤ・モッヤ(よく眠れましたよ)」
という朝の挨拶。
次の日も同じ言葉を投げかけ、きちんと答えられないと鋭い目つきで睨むのです。これを毎朝続け、自然に答えられると彼女はニッコリし、こちらはホッとする。食事の際にも、
「ア・ニャーミ?(もう食べたか?)」
「ア・ハーリ?(お腹はいっぱいか?)」

とプラール語攻め。

とにかく、様々なシチュエーションでの会話を実践形式で教えてくれる。達つぁんが、お返しに日本語を教えたのは①の動画の通りですが、その後彼女は次のように言いました。


「アルバルカン(ありがとう)、カラモコ・アン(あなたは先生ね)」


とんでもありませんよ、カジヤドさん。
「カラモコ・アン(あなたこそ先生です)」

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①日本人サラリーマンのコミュニケーション(画面をクリックして再生)

これまでのコラムでも度々触れたプラール語。シェリフたちの民族の言語です。達つぁんやボクはシェリフの家に滞在している時、1日に1回はこんな言葉を発します。

「ミド・ファラ・ロタデ・リアン・ウルダン」

こう言ってしばらくすると、子供たちがバケツに半分ほど入れたお湯を持ってきてくれる。日本語訳をすると、「体を洗いたいので温かい水(お湯)をください」。ギニアではフランス語が公用語として使われていますが、年配の方や女性、小さな子供や地方都市で暮らす人たちには、フランス語を理解しない人も多い。そういった人たちが使う言語が民族古来の言葉。プル族であるシェリフの家にはプラール語を話す大勢の家族がいます。シェリフが医者としての仕事をしている日中、ボクらが長い時間を接するのは、家を守る女性や子供たち。彼らとコミュニケーションを、部族語を使う機会が自然と多くなるのです。

特に、達つぁんをまるで自分の息子であるかのように接するシェリフのお母さん、ネネ・コントロン(写真③)は例え片言でも、プラール語で話しかけるととても喜んでくれます。だから、より多くの言葉を覚えようという気持ちになるのです。


さてシェリフ家にはプラール語を教えてくれる人がたくさんいます。まずはチビッコたち。


リアン=水    ナゲ=牛       ベワ=ヤギ

ゲルト=ニワトリ カーバ=とうもろこし リッイ=魚


身近にある食べ物や動物の単語を中心に教えてくれます。時には「発音が違う」と7,8才の子供に注意されることもありますが中々、楽しい時間を過ごすことができます。(写真④)

② シェリフ家の子供たち
③ シェリフの母 ネネ・コントロン(中)
④ こんなシチュエーションで講習は行われる
⑤ 凄腕の先生・カジヤド
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⑥ あらゆる状況で教えてもらう(朝食準備中)
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⑦ シェリフの家族と記念撮影
    カジヤドは最後列の真ん中で
    水色のベールを被っている
夢 その先に見えるもの
定価 2,000円(消費税込)
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〜日本人サラリーマンとギニア人医師の友情〜
2008年11月 文部科学省選定作品(少年・青年・成人向き)
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大西洋に面した沿岸部は高温多湿の熱帯雨林気候で、内陸部はやや気温が低く乾燥したサバンナ気候。
6月〜9月頃までが雨期、それ以外は乾期で雨はほとんど降らない。

 
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