Gravity Control
制御

カルドセプト リボルト戦術論 2-1 達成までのプロセス

 この章では目標魔力を達成するためにどのような準備をブックに施せば良いのかを述べます。ゲームは「やって覚える、考える」が基本ですから、カードについて詳細な説明はしません。あくまで基本的な概念とカードについて触れるだけです。
 しかし、基本を抑えておく事は非常に重要です。慣れてくると「人とは違う何か」をしたくなります。その姿勢は間違っていませんが、基本を知った上での応用でなければなりません。プレイヤーの成長の方向性を示す意味でも、本章は役に立つでしょう。

1 土地の連鎖とレベル

 1章で既に述べましたが、カルドセプトは目標魔力を達成して城に戻ることが目的のゲームです。そのためには土地を確保して連鎖を作り、レベルを上げれば良いとも述べました。
 連鎖とは、ひとつの属性の土地を複数持つことです。レベルアップとは土地に魔力を注いで価値を高めることです。
 では、連鎖とレベルはどのようなルールに則っているのでしょうか。

 連鎖倍率×1.0×1.5×1.8×2.0×2.2 
地価倍率 1連鎖2連鎖3連鎖4連鎖5連鎖通行料倍率
×1.0レベル1 100
20
150
30
180
36
200
40
220
44
×0.2
×2.0レベル2 200
60
300
90
360
108
400
120
440
132
×0.3
×4.0レベル3 400
160
600
240
720
288
800
320
880
352
×0.4
×8.0レベル4 800
480
1200
720
1440
864
1600
960
1760
1056
×0.6
×16.0レベル5 1600
1280
2400
1920
2880
2304
3200
2560
3520
2816
×0.8

※ 基本地価100の場合:赤字は通行料
 地価=基本地価×地価倍率×連鎖倍率
 通行料=地価×通行料倍率

 無理に細かい数字を暗記する必要はありません。意識してプレイしていれば自然と覚えられます。パッと見て、5連鎖レベル5の領地を一つ作ればそれだけで4400(3520+220×4)もの資産が築けるのだと認識してもらえれば結構です。連鎖を組んでレベルを上げる戦術がどれだけ爆発的に魔力を高めるのか、端的に理解できると思います。

2 目標達成のモデル

 目標魔力を達成するために、最終的に自分の領地がどのような状態になっていれば良いのか、イメージしておくことは大切です。そうでなければ、何となくプレイして、何となく目標魔力を目指すことになってしまいます。自分が取るべき行動への算段を立てるためにも、目標達成のモデルは押さえておきましょう。
 以下に示すのは、代表的な達成モデルです。目標魔力は8000Gを想定しています。なお、属性石がある場合は、この限りではありません。

55111 5連鎖・レベル5×2個 7700G
54411 5連鎖・レベル5×1個、レベル4×2個1 7480G
5541 4連鎖・レベル5×2個、レベル4×1個1 8200G
5444 4連鎖・レベル5×1個、レベル4×3個1 8000G
555 3連鎖・レベル5×3個1 8640G

3 目標達成のために

 連鎖を組んでレベルを上げるためにはどんなプロセスが必要でしょうか。大きく分けて次の4つの要素によって成立します。

  1. 連鎖を形成する
  2. 作られた連鎖を維持する
  3. レベルアップのための魔力を蓄える
  4. 領地のレベルアップを行う

 1はそもそもの連鎖を形成する段階です。ブックにこれを作り出す能力が無ければ戦術が成り立ちません。2は頑張って作った連鎖を維持する部分です。作った連鎖が侵略によって破壊されたり、スペルによる干渉を受けたりしては、連鎖を伸ばせないでしょう。1がしっかりしていても2が疎かでは、穴の開いた鍋に水を入れるようなものです。3は全ての行動の基本となる魔力を稼ぐ過程です。また、4がスムーズに行えなければ、せっかくの魔力も持ち腐れになってしまいます。
 ブックはこの4つのプロセスを行えるように編集されているべきです。4プロセス以外の要素が入る事はもちろんありますが、それでも必要最小限度に抑えるべきでしょう。ブックにおける遊びの部分が多く肝心の目標達成のための要素が抜けていては、勝てる道理などありません。きちんと組まれたブックは1、2、3、4の各プロセスのどれか一つに傾注することなく、全てを同時に行うことができます。その達成の早さ、安定性には目を見張るものがあります。