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この章では目標魔力を達成するためにどのような準備をブックに施せば良いのかを述べます。ゲームは「やって覚える、考える」が基本ですから、カードについて詳細な説明はしません。あくまで基本的な概念とカードについて触れるだけです。
しかし、基本を抑えておく事は非常に重要です。慣れてくると「人とは違う何か」をしたくなります。その姿勢は間違っていませんが、基本を知った上での応用でなければなりません。プレイヤーの成長の方向性を示す意味でも、本章は役に立つでしょう。
1章で既に述べましたが、カルドセプトは目標魔力を達成して城に戻ることが目的のゲームです。そのためには土地を確保して連鎖を作り、レベルを上げれば良いとも述べました。では、連鎖とレベルはどのようなルールに則っているのでしょうか。
ひとつのマップは1~4のエリアによって構成されています。エリアは土地の集合です。連鎖とはエリア内で、ある種類の属性の土地を複数支配することです。例えば、貿易都市スネフは東西エリアに分かれています。もし、東エリアで水属性の土地を2箇所保有すれば、水属性の土地で2連鎖が組めるというわけです。連鎖は火水地風の4属性の土地に働き、無属性の土地では連鎖を組めません。また、別々のエリアに分かれていても、連鎖には数えられません。一方で、水2連鎖・地2連鎖など複数の属性で別々に連鎖を組む事はできます。領地は連鎖することで価値を高めます。これを連鎖倍率と呼び、最大5連鎖まで連鎖倍率は伸びます。
これに対して、レベルアップとは土地に魔力を注いで価値を高めることを意味します。最大5レベルまで上昇でき、レベルアップにより土地の絶対的な価値が上昇するのです。また、レベルアップによって地形効果の修正値と通行料の倍率も伸びていきます。レベルアップには現在のレベルと上げようとしているレベルの地価倍率の差に、基本地価を掛け合わせただけの魔力が必要です。
これらをまとめたのが次に示す表です。
※ 基本地価100の場合:赤字は通行料
連鎖倍率 | ×1.0 | ×1.5 | ×1.8 | ×2.0 | ×2.2 | ||
地価倍率 | 1連鎖 | 2連鎖 | 3連鎖 | 4連鎖 | 5連鎖 | 通行料倍率 | |
×1.0 | レベル1 | 100 20 |
150 30 |
180 36 |
200 40 |
220 44 |
×0.2 |
×2.0 | レベル2 | 200 60 |
300 90 |
360 108 |
400 120 |
440 132 |
×0.3 |
×4.0 | レベル3 | 400 160 |
600 240 |
720 288 |
800 320 |
880 352 |
×0.4 |
×8.0 | レベル4 | 800 480 |
1200 720 |
1440 864 |
1600 960 |
1760 1056 |
×0.6 |
×16.0 | レベル5 | 1600 1280 |
2400 1920 |
2880 2304 |
3200 2560 |
3520 2816 |
×0.8 |
地価=基本地価×地価倍率×連鎖倍率
通行料=地価×通行料倍率
この表は「0と1の狭間で」の周回ボーナス・土地価値の変動表にも掲載してあります。
無理に細かい数字を暗記する必要はありません。意識してプレイしていれば自然と覚えられます。パッと見て、5連鎖レベル5の領地を一つ作ればそれだけで4400(3520+220×4)もの資産が築けるのだと認識してもらえれば結構です。連鎖を組んでレベルを上げる戦術がどれだけ爆発的に魔力を高めるのか、端的に理解できると思います。
連鎖を組んでレベルを上げれば良い、というのは分かりました。しかし、そのためにはどんなプロセスが必要でしょうか。大きく分けて次の3つの要素によって成立します。
1はそもそもの連鎖を形成する段階です。ブックにこれを作り出す能力が無ければ戦術が成り立ちません。2は頑張って作った連鎖を維持する部分です。作った連鎖が侵略によって破壊されたり、スペルによる干渉を受けたりしては、連鎖を伸ばせないでしょう。1がしっかりしていても2が疎かでは、穴の開いた鍋に水を入れるようなものです。3は全ての行動の基本となる魔力を稼ぐ過程です。また、4がスムーズに行えなければ、せっかくの魔力も持ち腐れになってしまいます。
ブックはこの4つのプロセスを行えるように編集されているべきです。4プロセス以外の要素が入る事はもちろんありますが、それでも必要最小限度に抑えるべきでしょう。ブックにおける遊びの部分が多く肝心の達成のための要素が抜けていては、勝てる道理などありません。きちんと組まれたブックは1、2、3、4の各プロセスのどれか一つに傾注することなく、全てを同時に行うことができます。その達成の早さ、安定性には目を見張るものがあります。
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