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 昭和24年(1949)から昭和27年(1952)まで3年間放送されたNHKラジオ連続放送劇『えり子とともに』の挿入歌。ただし、この歌が入ったのは昭和26年(1951)の暮れ。このときの放送台本が短すぎて時間が余ってしまうため、脚本家の内村直也が急遽1番だけ作詞し、中田喜直に作曲を依頼して流したが、この歌が好評だったため2番と3番を追加し、NHKの歌謡番組で放送した。歌ったのはフランス帰りのシャンソン歌手の高英男だったが、その後ダークダックスなど多くの歌手が歌っている。
【「MIDI歌声喫茶」(http://www5f.biglobe.ne.jp/~futakoz/versoj/v-folksong/yukinofurumachi.htm)による】




雪の降る街を

作詞 内村直也
作曲 中田喜直
1.雪の降る街を	雪の降る街を
  思い出だけが	通り過ぎてゆく
  雪の降る街を
  遠い国から	落ちてくる
  この想い出を	この想い出を
  いつの日か包まん
  暖かき幸せの	微笑み

2.雪の降る街を	雪の降る街を
  足音だけが	追いかけてゆく
  雪の降る街を
  一人心に	満ちてくる
  この哀しみを	この哀しみを
  いつの日かほぐさん
  緑なす春の日の	微風
3.雪の降る街を	雪の降る街を
  息吹とともに	こみあげてくる
  雪の降る街を
  誰も分からぬ	わが心
  この空しさを	この空しさを
  いつの日か祈らん
  新しき光ふる	鐘の音








1953年(昭和28年)