朝はどこから


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 昭和21年、朝日新聞が暗い戦後を明るくしようとだれもが口ずさめる健康なホームソングを一般から懸賞募集した。応募作品10,526編の中から1等当選したのがこの歌。作詞者は森まさる、作曲者は橋本国彦で、昭和21年5月にレコード化されて発売、NHKのラジオ歌謡で安西愛子と東京放送合唱団により全国放送された。
   作詞者の森まさるはペンネームで、本名は森勝治、参議院議員もした方の作品。さいたま市太田窪在住だったが本年8月1日86歳で死去。
「埼玉の童謡(4)」(http://youchien.ed.jp/center/saitamadoyo/d04.html)による。

橋本国彦 (はしもと・くにひこ)明治37年(1904年)9月14日生−昭和24年(1949年)5月6日没、東京都出身、作曲家
 
 童謡の「朝はどこから」や、唱歌「いずみのほとり」「スキーの歌」「羽衣」などの作曲で知られる。
 昭和12年までの3年間、文部省の留学生として欧米に渡り、オーストリアのアーノルド・シェーンベルクらの指導を受ける。帰国後は、東京音楽学校に入り教鞭を取った。 戦後直後の1947年から同校を辞職し作曲家として活動し始めたが、49年に胃ガンで亡くなった。
  - 作品 -
 「川」 作詞 千家元麿/作曲 橋本国彦
 「お菓子と娘」 作詞 西條八十/作曲 橋本国彦
 「ビールだる」 作詞 北原白秋/作曲 橋本国彦
 「泉のほとり」 作詞 深尾須磨子/作曲 橋本国彦
 「わしゃ帰ろ」 作詞 久保田宵二/作曲 橋本国彦
 「富士山見たら」 作詞 久保田宵二/作曲 橋本国彦
  http://www.d-score.com/ar/A02091103.htmlによる。


朝はどこから

作詞 森 まさる
作曲 橋本 国彦
唄  安西 愛子
 東京放送合唱団
1.朝はどこから 来るかしら
  あの空越えて 雲越えて
  光の国から 来るかしら
  いえいえ そうではありませぬ
  それは 希望の家庭から
  朝が来る来る 朝が来る
  「おはよう」「おはよう」

2.昼はどこから 来るかしら
  あの山越えて 野を越えて
  ねんねの里から 来るかしら
  いえいえ そうではありませぬ
  それは 働く家庭から
  昼が来る来る 昼が来る
  「今日は」「今日は」

3.夜はどこから 来るかしら
  あの星越えて 月越えて
  お伽(とぎ)の国から 来るかしら
  いえいえ そうではありませぬ
  それは 楽しい家庭から
  夜が来る来る 夜が来る
  「今晩は」「今晩は」
1946年(昭和21年5月)