Return to the List

愛馬進軍歌

作詞 久保井信夫
作曲  新城 正一
唄   東海林太郎
1.くにを出てから 幾月ぞ
  ともに死ぬ気で この馬と
  攻めて進んだ 山や河
  とった手綱に 血が通う
 
2.昨日落した トーチカで
  今日は仮寝の 高いびき
  馬よぐっすり 眠れたか
  明日の戦は 手強いぞ 

3.弾丸(たま)の雨降る 濁流を
  お前たよりに のり切って
  任務(つとめ)果した あの時は
  泣いて秣(まぐさ)を 食わしたぞ 
4.慰問袋の お守札(まもり)を
  掛けて戦う この栗毛
  ちりにまみれた 髭面に
  なんでなつくか 顔よせて 

5.伊達には佩(と)らぬ この剣(つるぎ)
  まっさき駈けて 突っこめば
  何ともろいぞ 敵の陣
  馬よいななけ 勝鬨(かちどき)だ
 
6.お前の背(せな)に 日の丸を
  立てて入城 この凱歌(がいか)
  兵に劣らぬ 天晴れの
  勲(いさお)は永く 忘れぬぞ 
1940年(昭和15年4月)