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島の娘
松竹映画「島の娘」主題歌
作詞 長田 幹彦
作曲 佐々木俊一
唄  小唄勝太郎
1.ハアー 島で育てば
  娘十六 恋ごころ
  人目忍んで
  主と一夜の 仇なさけ

2.ハアー 沖は荒海
  吹いた東風(やませ)が  別れ風
  主は船乗り
  今じゃ帰らぬ 波の底
3.ハアー 島の灯りも
  消えて荒磯(ありそ)の あの千鳥
  泣いてくれるな
  私ゃかなしい 捨小舟(すておぶね)

4.ハアー 主は寒かろ
  夜ごと夜ごとの 波まくら
  雪はちらちら
  泣いて夜明かす 磯千鳥
1933年(昭和 8年)

小唄勝太郎(1904-1974)
 昭和4年、新潟から上京し芸者となる。5年、オデオンレコードから「佐渡おけさ」でデビュー。ビクターに移籍後、 8年に「島の娘」が大ヒット。その後も「東京音頭」「さくら音頭」など一連の「ハァ小唄」が次々とヒット。戦時中も、 「明日はお立ちか」をその哀調ある美声で歌いヒットさせている。
『伊藤家の書斎』「流行歌の本・・昭和10年代編」(http://www.t3.rim.or.jp/~takaomi/singer2.html)から。

作曲家 佐々木俊一
 1909年、福島県浪江町権現堂に生まれ、浪江小学校を卒業後、東京の東邦音楽学校に学ぶ。1932年、西条八十が作詞した「涙の渡り鳥」 に曲をつけて作曲家としてデビュー。その後「島の娘」「きらめく星座」「明日はお立ちか」などを ヒットさせた。戦後では 「月よりの使者」「アルプスの牧場」「高原の駅よさようなら」「桑港(サンフランシスコ)のチャイナ街」などがある。 1957年、わずか49歳という若さで他界。
 福島県教育委員会「うつくしま電子事典」(http://www.shidou.fks.ed.jp/jiten/index.shtml)から。
島の娘
製作=松竹キネマ(蒲田撮影所) 
1933.03.15 帝国館
7巻 白黒 サウンド版
監督 ................  野村芳亭
脚本 ................  柳井隆雄
原作 ................  長田幹彦
撮影 ................  長井信一
出演 ................  竹内良一 坪内美子 河村黎吉 若水絹子 江川宇礼雄