ニコライの鐘


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 お茶の水のシンボル「ニコライ堂」。そこにかかる橋は「聖(ひじり)橋」。その向うにはさだまさしの歌にも登場する「湯島聖堂」。異国情緒漂うこの一角は、昭和11年の同じコンビによる「東京ラプソディー」 の2番にも「♪神田は想い出の街 いまもこの胸に この胸に ニコライの鐘も鳴る〜」という部分があるので、気に入っていたのだろうか。(ただし、この曲の作曲は古賀政男 森田<注>)
 なお、古関裕而氏の曲にはよく鐘が登場している。二葉あき子の「フランチェスカの鐘」。岡本敦郎「みおつくしの鐘」とか藤山一郎「長崎の鐘」。尚、ニコライ堂の正式名称は「東京復活大聖堂」で明治24年に建てられた。
【「昭和歌謡と我らの世代」(http://www.ringohouse.com/sesoufiles/1952/52kayou.html)による】


ニコライの鐘

作詞 門田ゆたか
作曲 古関 裕而
唄  藤山 一郎
1.青い空さえ 小さな谷間
  日暮れはこぼれる 涙の夕陽
  姿変われど 変わらぬ夢を
  今日も歌うか 都の空に
  あゝニコライの 鐘がなる


2.きのう花咲き 今日散る落葉
  河面に映して 流れる月日
  思い出しても かえらぬ人の
  胸もゆするか 雁啼く空に
  あゝニコライの 鐘がなる


3.誰が読んだか 悲しい詩集
  頁(ページ)をひらけば 出て来た手紙
  恋に破れた 乙女は今宵
  何を祈るか 暮れゆく空に
  あゝニコライの 鐘がなる
1952年(昭和27年)