黒百合の歌


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 松竹映画『君の名は』の第2部主題歌。、 『君の名は』同様に 織井茂子が歌った。
黒百合は本州中北部の高山帯や亜高山帯の草地に見られるが、北海道では平地の林内や平地に自生している。
 ニシパは「恋人」の意味であり、アイヌでは黒百合の花をニシパに贈るという伝統があるそうだ。 映画の中では、アイヌの女性がヒーロー後宮春樹に恋をするのだが、春樹には既に恋人がいることを知り、自害してしまう という設定になっている。したがって、「黒百合の歌」はアイヌの女性の悲恋を歌ったものといえる。

黒百合の歌
松竹映画「君の名は」第2部主題歌
作詞 菊田一夫
作曲 古関祐而
唄  織井茂子
1.黒百合は 恋の花
  愛する人に 捧げれば
  二人はいつかは 結びつく
  ああ あああああ あああああああ
  この花ニシパに あげようか
  あたしはニシパが 大好きさ

2.黒百合は 魔物だよ
  花の香りが 沁み付いて
  結んだ二人は 離れない
  ああ あああああ あああああああ
  あたしが死んだら ニシパもね
  あたしはニシパが 大好きさ

3.黒百合は 毒の花
  アイヌの神の タブーだよ
  やがてはあたしも 死ぬんだよ
  ああ あああああ あああああああ
   ああああ ああああ あああああ
     ああああ ああああ  あああ あああ 
1953年(昭和28年)