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かよい船
作詞 清水みのる
作曲 倉若 晴生
唄  田端 義夫
1 銅鑼(どら)が鳴るさえ 切ないものを
  雨の出船は なお哀し
  泣くな小島の いとしい娘(ひと)よ
  晴れて逢う日は あるものを

2 島に鴎の 群れ飛ぶ頃は
  便りもてゆく かよい船
  待つ身つらかろ 一(ひ)、二(ふう)、三月(みつき)
  君の心の いじらしさ

3 都通(みやこがよ)いも 潮路(しおじ)に馴れて
  帰る小島の なつかしさ
  君の愛情(なさけ)に 心の謎も
  解けて嬉しい かよい船
1949年(昭和24年)

 清水みのる 作詞家。浜松市伊左地町の出身。「森の水車」「別れ船」「かえり船」など三千余の作詞を手がけ 日本作詞大賞や紫綬褒賞受賞の栄に浴した。昭和54年7月、76歳で死去し故郷伊左地町の善水寺に葬られた。 浜名湖を、また姫街道をこよなく愛し、詩集「わが浜名湖」がある。
1903年(明治36) 9月11日浜名郡伊佐見村(現浜松市伊左地町)に生まれる。本名 實
1924年(大正13)21歳 浜松一中(現浜松北高)を卒業し立教大学入学。佐藤惣之助に師事、詩を書く。
1931年(昭和 6)28歳 ポリドール蓄音機会社入社
1938年(昭和13)35歳 田端義夫デビューの「島の船歌」・「森の水車」を作詞
1949年(昭和24)46歳 母校浜松市立伊佐見小学校「校歌」作詞。
1970年(昭和45)67歳 日本作詞家協会功労賞を受賞。
1971年(昭和46)68歳 紫綬褒賞を受賞。
1975年(昭和50)72歳 詩集「わが浜名湖」出版。
1978年(昭和53)75歳 「森の水車」の詩碑、伊佐見公民館に建立。
1979年(昭和54) 12月19日気管支炎が悪化し死去。76歳
(http://www.tokai.japanpost.jp/hosoe/kuhi/18.htmlによる)

 なお、作曲者 倉若晴生については 「かえり船」 を参照のこと。