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ジャワのマンゴ売り

作詞 門田ゆたか
作曲 佐野   鋤
唄  灰田 勝彦
      大谷 冽子
1.ララララー ララララー
  フレームトゥリーの木陰に
  更紗のサロンを 靡かせて
  笑顔もやさしく 呼びかける乙女よ
  アー ジャワのマンゴ売り

2.ララララー ララララー
  夢見る可愛い瞳よ
  マンデも涼しく 微風(そよかぜ)に
  黒髪散らした 頬にさす夕月
  アー ジャワのマンゴ売り
3.ララララー ララララー
  ランプの赤い灯まどかに
  街にはさざめく 人の波
  影絵の芝居か ガメランも楽しや
  アー ジャワのマンゴ売り






1942年(昭和17年)


 歌手「灰田勝彦」の略歴については「新雪」を参照されたい。
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 このジャワのマンゴ売りあたりから戦争中の雰囲気を感じさせる曲が多くなる。41年12月の日米開戦以降、敵国アメリカに属する ハワイの音楽は禁止 され、灰田勝彦のハワイアン録音はなくなってしまうが、むしろ彼のヒット曲はこの頃から増えてゆく。その先駆けになったのが、 南方をテーマにしたこの曲だ。
 作曲はビクター・オーケストラのサックス/クラリネット奏者でアレンジャーでもあった佐野鋤。ある日、 新聞に載ったジャワのナシ・ゴレン(焼きめし)売りの写真をヒントに書いた曲だそうで(ただしそれでは夢がないということで作詞の 門田ゆたかが<マンゴ売り>に変えた)、ガムラン音楽のイメージを旋律に折り込んでいるのだそうだ。
「灰田勝彦アーリーデイズ」(http://www.alani-sons.com/alani_cd60408.html)から