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 「白鳥の歌」は昭和22年3月から長谷川幸延の原作でNHKの連続ラジオドラマとしてスタートした「音楽五人男」の主題歌として作られた もので、若山牧水の短歌に曲をつけたきわめて格調高い作品であり、後には高校の音楽教科書にも採用された。
 これが同じ題名(「音楽五人男」)で映画化されたが、昭和22年6月に封切られるにあたってラジオドラマとは別の主題歌を作る ことになった。サトウハチローに作詞が依頼されたが封切りに間に合いそうに なかったので、やむなく古関が先に曲を作った。こうして出来たのが「夢淡き東京」 である。(http://www.aba.ne.jp/~takaichi/natumero/koseki1.htmlによる)

 「五人男」とは、作曲家志望の(沖吉白鳥)、コミック・オペラ志望の(山浦貞一)、音楽映画を志す(城 春太郎)、歌手志望の (杉尾宗一郎)、そして音楽家志望の(若林信男)の五人で、映画ではそれぞれ高田稔、古川緑波、相原巨典、藤山一郎、渡辺篤が演じた。
(あらすじなど詳しくはhttp://movie.goo.ne.jp/movies/PMVWKPD26880/を参照のこと)

白鳥の歌

作詞 若山牧水
作曲 古関裕而
1.白鳥は 悲しからずや
  空の青 海の青にも
  染まず漂う

2.幾山河 越え去り行かば
  淋しさの 果てなむ国ぞ
  今日も旅行く

3.いざ行かむ 行きてまだ見ぬ
  山を見む この淋しさに
  君は耐うるや
1947年(昭和22年)