Remodeled G3.5
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胸厚削減


 残ったピンは作業の邪魔なので折っておきます。軸受けの軟質樹脂のパーツは外しておきます。(※軟質樹脂のパーツは、G3とG3.5では少し違います)


 前後厚を詰める分だけ合わせ面をノコギリで切り取ります。今回は前後合わせて5ミリ程度詰めてみました。
※G3/3.5はパーツが厚く、こういう切断作業にいわゆるレザーソーだとかなりしんどい作業になるかと思います。この作業に限らないのですが、ボディ改造には写真の『Silky mini mini 2』というノコギリがお勧めです。これを使うことで作業効率が全然違ってくると思います。


 青が金属用、緑がプラ用です。青が一本あればプラと兼用できますが、ある程度肉厚のプラパーツを切断するとなると、やはりプラ用を使ったほうが切断作業が格段にラクになります。


 合わせ面をドレッサーで整えます。プラスチックは弾力があるので、多少ゆがみがあっても強く押さえつけるとピタリと合ったように見えますが、その状態で工作を先に進めるとあらゆる部分に弊害が出てしまいます。仮組をした時に、力をかけなくてもピタリと合うように仕上げます。


 丸ヤスリで首と胴のシャフトの入る穴を彫り直します。


 4〜5ミリ程度詰めるだけなら首の周囲は特に削る必要はないのですが、首の取り付け位置を背中側に寄せたいので後ろ側だけ少し削ります。背骨から首に繋がる感じにします。


 胸内側の、胴に被さる部分を削ります。


 何度も仮組みをしてぶつかる部分を確認をしながら削ります。胸側はかなり大きく削ることになりますが、詰める巾が5ミリ程度なら背中側はほとんど削る必要はありません。内側のエッジを多少落としておく程度で充分です。


 無理な力をかけなくても、ピタリと閉まる様に調節します。


 左は今回の作例の5ミリ詰め、右はG3を8ミリ詰めたものです。5ミリ程度詰めるだけなら、お腹を詰める必要はありませんし、各部の削りあわせも比較的楽なのですが、7〜8ミリ以上詰めるとなると、肩周辺の削りあわせもシビアになりますし、胸とお腹の兼ね合いが特に厳しくなります。胸の下端をほとんど削り取るか、お腹も分解して厚みを詰めるかしないとならないです。
 右の写真の例では、以前から見た目に気味が悪いので気になっていたスベリ止めの段々モールドを削り落としてみました。これで2〜3ミリ程度かせげるのでお腹は詰めずに済みますし、見た目もすっきりして動きもなめらかになりました。


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