Remodeled DRAGON Body
ドラゴン製 1/6ボディの改造
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 ドラゴンのボディは、全体に細身のわりには胸の前後厚だけが過剰に大きく、さらに胸の断面型が不自然なこともあって、衣装を着せた時に上半身のフォルムがどうにも気になる場合が多いのです。今回ご紹介するのは、胸の前後厚を減らすことでその不自然さを解消する改造です。
 ドラゴンのボディはbbiやハズブローのボディに比べるとパーツの肉厚が薄いので、改造ははるかに簡単です。但し、凹面を球状に削り込まなければならない部分があるので、モーターツールを持っていないと少々手こずることになってしまうかもしれません。
 今回の例では旧型のボディを例に説明していますが、新型のボディでもほぼ同じ改造が可能です。


 ボディ改造の前に、念のためヘッドを外しておきます。写真のように首の辺りをドライヤーで30秒〜2分ほど暖めます(途中で首を廻して、全体を暖めます)。ヘッドパーツが充分柔らかくなると、写真のように少しひねるだけで簡単に外れました。
※初期のドラゴンのボディには、首とヘッドが接着されているものがあるので、その場合は、あらかじめ接着部分にカッターを入れておく必要があります。


 胸パーツの側面の接着部分を、左右ともカッターで割っていきます。危険な作業なので、フィギュアをしっかり安定させることが重要です。写真のように下半身を90度回転させておくと安定します。パーツを押さえる手の位置も危険のないように考えます。


 カッターで開けたスキマに、マイナスドライバーやラジオペンチの先を押し込んでいくと、残った接着部分も剥がれて分解しました。ドラゴンのボディの場合、さほど力をかけずともあっさり分解できるようです。


 分解した胸パーツ前後の接着面をノコギリで切り落とします。今回はそれぞれ2〜3ミリ切りました。カットする面積が広く深いのでいわゆるレザーソーだとかなりしんどい作業になるかと思います。この作業に限らないのですが、ボディ改造には写真の『Silky mini mini 2』というノコギリがお勧めです。これを使うことで作業効率が全然違ってくると思います。


青は金属用、緑がプラ用です。


 胸パーツの接着面をドレッサーで整えます。ここをきちんと仕上げておかないと後の調整が難しいので、ピタリと合うようにしっかり平面にしておきます。


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