真 福 寺

武蔵村山市中藤 



 真福寺の創立は奈良時代にまで遡り、和銅三年(710)行基菩薩により開山されたと伝え

られています。正応三年(1290)には滝性法師により再興され、江戸時代になると徳川家

より寺領20石を拝領し、また村山壇林と呼ばれた宗門学校にもなるなど、この地方の中心と

なった寺院です。静かな境内には山門や本堂など江戸時代からの伽藍も残っていて、今日でも

古刹の風情を漂わせています。


    山  門


 享保7年(1722)に

建立された楼門式山門で、

宝暦年間(1751〜64)

本堂などが焼失した火災の

折に損傷した梵鐘が上層に

安置されています。





    本  堂


 落ち着いた佇まいの本堂

は安永7年(1778)の

建立で、堂内の格天井には

天保10年(1839)作

の見事な花鳥画(市文化財)

が描かれています。





    観 音 堂


 本堂左手の一段高い場所

に建っていて、江戸後期の

建立と見られています。前

庭の桜の咲く頃に、また訪

れてみたい場所です。






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