聖 天 院

飯能市平松 



 聖天院は、古い時代にこの辺りを開拓した高句麗王の冥福を祈る為に創建された寺で、当時

の本尊は王が高句麗から持参した歓喜聖天で、それが寺の名となったのですが、後に弘法大師

が遣わしたと伝わる不動明王が本尊となって今日に至っています。

 一方で、この寺は観音札所の中で唯一拝観料を取る寺で、それでいて境内や伽藍にはさほど

見るべき物もなく、京都や鎌倉ならともかく武蔵野の寺で入場料を取られたのは意外でした。



    雷  門


 楼門形式の山門は天保3

年(1832)に建立されたもの

で、左右に風神雷神の像が

祀られています。






    阿 弥 陀 堂


 名前の通りお堂の本尊は

阿弥陀様ですが、併せて聖

観音像が祀られていて、観

音札所の本尊となっていま

す。どうにも借り住まいの

観音様という感じです。





 一つ上   ”巡礼の寺々を巡る

 表 紙  ”小さな旅と四季の風景 ”へ