X−MEN | |
ブライアン・シンガー監督/2000年作品 | |
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感想 大人気のアメリカン・コミックス「X-MEN」がついに映画化。コミックスの実写映画化というと、そのキャラクターの再現性についてとやかく言われがちで難しいところだと思うが、今回の映画でも原作ファンからはいろいろと注文が出たらしい。僕は、一応原作をちょっとは知っているがそんなに熱心に読んでいる方ではないので、割と真っ白な頭で映画に臨めたと思う。 さて、そんな僕が観た「X-MEN」であるが、なんとも盛り上がりのない淡々とした映画だな〜っていうのが全体的な印象。破天荒になりがちなコミックという要素を、なんとか人間ドラマにしようとしていて「望まずして特殊能力を身につけたミュータントが普通の人間とどうやって折り合いをつけて生きていくのか」といった物語に置き換えているのはなるほど納得。そして、そんな中で人類と共存を図る組織と、人類に期待しても意味がないと考えて人類抹殺を図る組織が戦う様がこの映画では描かれる。しかし、なんとか人間ドラマに置き換えてみたものの、それ以上のものがあるわけではなく、後はわるだくみして、戦って、片方が勝利しておしまいっていう平凡な展開になってしまう。SFXも最近の映画の中では地味な方だし、どこが売りなのかハッキリしないまま映画は終わる。 と、まぁ全体的に盛り上がりのない映画にはなってしまっているが、実はキャラクターの外見に関しては結構良くできてるなぁって感心した部分もある。特にストーム、ミスティーク、サイクロップスあたりはなかなか素晴らしいと、僕は感じたのだった。 監督が「ユージュアル・サスペクツ」という名作を撮ったブライアン・シンガー。紆余曲折を経て彼が監督を引き受けることになったらしいが、ちょっと気の毒。余談だが、宣伝コピーの「敵は強大 味方はわずか」だが、誰がどうみても敵の方が少人数で苦笑。さらに「マトリックスを超えた」ってコピーに関しては失笑……。やめようよ、こういったキャッチコピー。 |
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僕のお気に入り度 一度観たら充分…というか観なくても良かったなぁ〜ってことでDVDは買いません(笑)。上にも書いたけど、キャラクター造形はちょっと好き。 |