マグノリア
ポール・トーマス・アンダーソン監督/1999年作品


あらすじ

サン・フェルナンド・ヴァレイのとある日。死を間近にした父親、若い妻、看護士、行方をくらまして今では有名人になった息子、恋をしている警察官、天才少年、元天才少年、ゲーム番組の司会者、疎遠になった娘…そんな人々が、偶然巡りあわせ、互いの人生に絡みあっていく……。

主な出演者
ジェレミー・ブラックマン / マイケル・ボウエン / トム・クルーズ / メリンダ・ディロン


感想

 この「マグノリア」も、なにかと評判の良い映画なんですが、実際のところ、実に練りこまれた、良くできた映画だと思いました。 3時間を超える長尺を感じさせないテンポの良さ、登場する12人(主な登場人物だけで)の、それぞれの人生の断片が見事に絡み合ってクライマックスに向かう脚本、そんな中でしっとりと感動させる巧みな演出……と、実に見事です。 ただ、派手な展開をドカーン!と魅せる映画ではない分、「なんか地味な映画」って感じる方もおられそうな気が……。 どちらかというと何気ない日常の中のドラマを好きな方、あと、”よくできた映画”が好きな方には喜んでもらえる映画だと思いますよ(いわゆる”技術志向”。見事な技を見てくれよって感じかな)。 僕自身は、かなり好きで、DVDとか買っちゃうと思います(笑)。 監督はポール・トーマス・アンダーソン。まだ30歳という若さで前作「ブギーナイツ」そしてこの「マグノリア」といったヘビーな映画を作り上げる才能は、ちょっとタダモノじゃない感じですね。 物語にさらなる深みができてくると”無敵”かなぁ……。
僕のお気に入り度
感想でも書いているように"論理的に良くできた"技術志向の映画で、僕はこういうの好きなんです。というわけで、DVD買わせていただきます。



(C) Tadashi_Takezaki 2002