キンスキー、我が最愛の敵
‪ヴェルナー・ヘルツォーク監督/1999年作品
 今夜は、「キンスキー、我が最愛の敵」を見ました。劇場で観て、DVDでは3度目かな…

 「アギーレ/神の怒り」から「コブラ・ヴェルデ」まで5つの作品をクラウス・キンスキーと共にした監督が、クラウスの死後、2人の関係性を振り返るドキュメンタリー。

 クラウス亡き後、誇大妄想気味だと言われる監督が語るクラウス像は、どこまでが実像に近く、どれだけ誇張されているのかはわからない。まぁ、クラウスが生きていて反論したとしても、その中身も似たようなものなのだろうが… ただ、彼らが共に作り出した映画は、鬼気迫る凄い作品に仕上がっていることは確かで、たとえ一方的ではあっても、その背景を監督自身が語る内容は興味深いし、映画の中では見られないクラウスの姿が見られるのも楽しい。

 「フィツカラルド」で共演したクラウディア・カルディナーレが登場し、当時のクラウス・キンスキーを振り返るのだが、ついこないだ「Once Upon a Time in the West」を2度続けて観たばかりなので、より親しみを感じながら見てしまいました‬
僕のお気に入り度
芸術家のぶつかり合いは凄い。そういったものを見る作品として所持しておきたい作品です。



(C) Tadashi_Takezaki 2002