ジョーズ
スティーブン・スピルバーグ監督/1975年作品


あらすじ

海開き直前の田舎町アミティの砂浜に若い女性の死体がうちあげられた。鮫の仕業ではないかと地元警察のブロディ署長が意見しても、海洋学者フーパーが事故の調査を進める中で鮫の存在が浮かび上がって来ても、ボーン市長は海水浴シーズン目前での海の閉鎖を承認しようとはしない。そんな中、犠牲者は次々と増えていく。ついに海開きの当日、鮫が現れパニック状態となったところで鮫退治の許可が出る。そして、署長とフーパーに鮫退治のプロの漁師クイントを加えた3人の目前に姿を現したのは、体長8m重さ3tと言う超大型のホオジロ鮫だった。

主な出演者
ロイ・シャイダー / ロバート・ショウ / リチャード・ドレイファス / ロレイン・ゲイリー


感想

 この映画が公開された当時は凄かった! 僕は小学生だったのだが、学校の前の文房具屋にあるガチャガチャの中味は「サメのゴム人形」になり、みんな競い合うようにサメのオモチャを手に入れては盛り上がっていた。それは、一種の社会現象だった。 思えば、あのポスター(泳いでいる女性に水面下からサメが迫るグラフィックの)を見てるだけで、みんな「何かが起こる」ような気がして、「すごい」「こわい」なんて言ってたものだ。 で、すでに25年以上を経て久々にDVDで観た「ジョーズ」なのだが、今観てもまったく色あせない非常に良くできた映画だとあらためて感心させられた。とにかく完成度が高いのである。 前半のわざと”サメを見せない”サスペンス演出といい、物語の展開のさせ方といい、カットとカットのつなぎ方といい、脚本・演出・撮影がすべて揃って非常に優れているわけだ。しかも、今回のDVDでは、音声がドルビーデジタル5.1chになっているので音の迫力も十分。 こりゃ、すばらしいなぁ……。 物語は、こう。とある海水浴で生計を成り立てている町で、海開きを前に女性がサメに食い殺されるという事件が起きる。しかし、町の利益を守るため、「あれはきっとサメじゃない」「サメだとしてももういないだろう」なんて有効な対策を打たないでいるうちに、また新しい犠牲者が出る。そこで、警察署長のブロディは、人食いザメと闘う決心をし、海に向かうのだった……てな感じかな。 とにかく、上手い。最近の「ディープ・ブルー」なんかよりもっと怖くてスゴイ。新作映画にまったく見劣りしない映画だと、今回、認識をあらたにしたのだった。
僕のお気に入り度
大人になって改めて見て、その凄さを再発見。文中にあるようにすでにDVDを買ったのですが、これは文句なく「買い」だと思います。



(C) Tadashi_Takezaki 2002