インサイダー | |
マイケル・マン監督/1999年作品 | |
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感想 「インサイダー」って映画は、なかなかヘビー! もう冒頭から重い雰囲気大爆発。 アル・パチーノが演じるのは、特ダネを追い、真実を報道することに命がけで取り組む人気報道番組のプロデューサー。 そして、ラッセル・クロウ(別人のような化け具合!)演じる、タバコ会社の研究部門で健康を害することのない商品を開発しようと意見してクビにされた博士。 タバコ会社がひた隠す「タバコの害」について世間に訴えずにおれない博士と、その真実を報道しようとするパチーノの2人には、大企業からの悪夢のようなプレッシャーが襲いかかるのであった。 ……と、これは実際に起きた事件なんだそうである。 真実を世に問うことは、簡単な話ではない。 岩をも動かすような信念と、まさに命がけの決意が必要である。 しかし、正義の行動が必ずしも報いられるわけではなく、ときには正しいことをする者を企業や政治は消し去ろうとする…… そんな事件を熱く、シビアに描いた本作は、ロマンスも派手さもないが、非常に観ごたえのある作品だ。 番組のインタビュアー(演じるは、クリストファー・プラマー)の自分の”テレビでの発言”に対するこだわり具合も、また熱い。 |
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僕のお気に入り度 実に渋くて重くて胸にずっしりとくる。あまり繰り返し見る映画ではないが、この映画は持っておきたい1作である。DVD買っとこうかな……。 |