ザ・ハリケーン
ノーマン・ジェイソン監督/1999年作品


あらすじ

ボクシングのミドル級チャンピオンであるルービン・ハリケーン・カーターは、その人生の絶頂期に罠にはめられ無実の罪で20年以上、刑務所に閉じこめられてしまう。絶望にかられたカーターは彼を支えてきた妻メイ・セルマとも離婚し、社会とのつながりを断ち切ろうとする。しかし、そんな彼の自伝をたまたま読んで感動した少年は、そんなカーターを救おうと行動に出る。そんな実話をもとに作られた映画。

主な出演者
デンゼル・ワシントン / ヴィンセラス・レオン・シャノン / ジョン・ハンナ / デボラ・カーラ・アンガー


感想

  主人公を演じるデンゼル・ワシントンの演技はとても素晴らしい。でも、脇を固める俳優陣はデンゼルが凄すぎるのか、ちょっと印象が弱く、映画の全体バランスを崩す。 しかし、根本的に悪いのはそこじゃなくて、全体の演出。あまりにもアッサリかつ淡々と進む展開に加え、有罪か無罪か盛り上げる部分で「そりゃないよ」って思わず声を出してしまいそうな幼稚な演出(脚本?)を見せて僕のド肝を抜いた!  ノーマン・ジェイソンってもっと優れた監督だったはずなのに!  心穏やかに、細かいことは気にしないで、全体の流れに身を委ねて対峙すれば、なかなか感動的な物語である……かもしれない。でも、普通の人は「おいおい、ちょっと待てよ」って思うところがいくつもあるぞ! たぶん……(笑)。
僕のお気に入り度
残念な映画でしたね。これは2度と見ないです、間違いなく(笑)。いい映画になりそうなんだけどなぁ…。



(C) Tadashi_Takezaki 2002