ハピネス
トッド・ソロンズ監督/1998年作品


あらすじ

アメリカのニュージャージーで育った3姉妹。30歳を過ぎて独身、作曲家志望だがうまくいってないジョイは恋人と別れたばかり、姉のヘレンは美貌の女流作家で独身を謳歌しており、さらにその姉トリッシュはセラピストの夫ビルと3人の子供たちに囲まれた絵に描いたような幸せな生活をしている。 ジョイは移民向けの英会話学校の生徒とまたもドロ沼の関係になり、ヘレンに恋するさえない孤独なサラリーマンは危ない行動に出て、そのサラリーマンに恋する巨体の女性は思いがけないことから思いがけないことをしてしまい、トリッシュの息子はクラスで自分だけ**できないことで落ち込み、トリッシュの夫は押さえていた欲望を抑えきれなくなり、姉妹の両親は別居の危機……。 ジョイ、ヘレン、トリッシュの3姉妹と彼女たちをとり巻く人々に、本当の”幸せ”はやってくるのだろうか???

主な出演者
ジェーン・アダム / フィリップ・シーモア・ホフマン / ディラン・ベイカー / ララ・フリン・ボイル


感想

 「ハピネス」=「幸せ」というタイトルとはウラハラな、非常に歪んだ幸せと人間関係を描いたちょっと過激な(ちょっと下品な?)映画です。しかし、他に類似する映画を観たことがないという強烈に個性的な映画であることも事実で、決して手放しで面白いわけでも観ていて心地よいわけでもないが、強く心に残ってしまう不思議な魅力であふれた映画です。シニカルでコミカル? 人に薦めていいのか悪いのか悩んでしまうのですけど、どん詰まりの人間の悲しくも可笑しい物語は一見の価値アリではないでしょうか!?
僕のお気に入り度
個性強すぎでインパクト大。誰かに見せたくなるのも事実で、押さえでDVD買っておこう……そんな気持ちにさせます。



(C) Tadashi_Takezaki 2002