ユーロビジョン歌合戦 〜ファイア・サーガ物語〜
デヴィッド・ドブキン監督/2020年作品
 「俺たちフィギュアスケーター」などのコメディ作品でお馴染み、ウィル・フェレルが脚本&主演の新作がNetflixオリジナル映画として配信されていることが映画好き仲間の間で話題になり、その作品「ユーロビジョン歌合戦 〜ファイア・サーガ物語〜」を見ました。

  1974年のユーロヴィジョン・ソング・コンテストに登場したアバの姿に心を奪われた男の子は、その日から歌手になってユーロヴィジョンで歌うことを夢見て育ち、すっかりおじさんになった今も夢を諦めずにいる。そのせいで、漁師の父親とはすっかり仲違い。

 そんな主人公が、ひょんなことから長年の相棒である妹分の女性と共に憧れのユーロヴィジョンに出場する機会を得る。夢が叶って大喜びの2人だが、欧州イチを目指す大会には強力なライバルがたくさんいて…

 僕はそもそもこの「ユーロビジョン」という歌合戦を知らなかったのですが、実在するかなりユニークなイベント。このイベントそのものの雰囲気を伝えるために、劇中には歌のシーンがたくさん出てきて、これが映画全体を間延びさせてしまう。つまり、コメディのテンポが削がれてしまうのだ。 歌は大事だが、テンポも大事ってことで、このへん難しいところだなぁ…

 主人公はもちろん、ウィル・フェレルがいつもの調子で演じているのだが、今回は長髪なので見た目もさらにダサくて可笑しい。一方、相方を演じるレイチェル・マクアダムスが素朴で可愛い女性を演じ、ナイス・アシスト!!!

 レイチェル・マクアダムスの頑張りでかなり救われているが、先に述べたコメディにしてはテンポが悪い点は、かなり残念。 とはいえ、映画として十分楽しめるし、ユーロビジョンなんて面白いイベントがあることを知れただけでも儲けものって考えもあったりします。
僕のお気に入り度
たまに笑える映画を見たいときのストックにいいかな!



(C) Tadashi_Takezaki 2002