病院坂の首縊りの家
‪市川崑監督/1979年作品
 市川崑監督「病院坂の首縊りの家」を、これまた久々に見ました。

 物語的には、横溝正史得意の複雑な血筋の因果の果てに… のパターンなんですが、ホントに複雑で…

 ‬ ‪ヒロインを演じるのが、デビューから6年目の桜田淳子で、これがなかなか良い演技をしていて、しかも、美しい! このことに改めて驚きました。

 映画のアタマとおしりには、横溝正史ご本人も登場する、茶目っ気のある作品。シリーズ5作目で、これが最後だから… という想いで撮ったんだろうなぁ。

 金田一耕助も海外に旅立ち、これが金田一耕助最後の事件となる。 原作小説は解決までに20年かかった事件だったのが、さすがに映画ではそんな悠長な展開が出来なかったのか、数日間の出来事に巧くアレンジされている。
僕のお気に入り度
本作は「本格派!」って感じでもなく全体的に軽めかな。因果の果ては重いけど…



(C) Tadashi_Takezaki 2002