ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ | |
ヴィム・ヴェンダース監督/1999年作品 | |
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感想 ミニシアターで大ヒットして、いつも人がいっぱいだと聞いたためにDVDを待った映画だが、今までに得た情報から自分が想像していたものとは全然違っていた。 映画が始まって、まず第1に、画質が、いわゆるフィルムのそれではなく、TVのドキュメンタリー番組やミュージシャンのライブ映像のような”クッキリした映像”だったことに驚いた。 しかし、映画が進んでいくとこれはもっともなことだと解る。 この映画はキューバのミュージシャン達が彼等の生き様を語り、自分の音楽を演奏している彼等の姿と、その音楽を観客にストレートに見せてくれる「ドキュメンタリー」であり、「ライブ」である映画だったのだ。 メインで登場するキューバのミュージシャン達は、70歳とか90歳とかけっこう”老人”といっていいほどの年齢に達しているが、彼等は年老いた風でもなく、現役で元気ハツラツ音楽を奏でている。 92歳でなおダンディな老人は、葉巻をくわえながら「人生で大切なものは、女と花とロマンスだ」なんて笑顔で語る。カッコいい! そんな風な、音楽と人生を愛してやまないミュージシャン達の姿を生き生きと描いていくのがこの映画なのであった。 歳をとるなら、こんな風になりたいなぁ(笑)。 もちろん、音楽は文句なしに素晴らしいです。そして、キューバのおじいちゃん達に惚れます。 |
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僕のお気に入り度 DVDのクリアな映像は劇場で上映されたフィルムとは異なるそうで。でも、ドキュメンタリーだから、こういう映像でもOKでしょう。好きな映画です。こんな風に生きるのもいいなぁ。 |