ザ・ビーチ | |
ダニー・ボイル監督/2000年作品 | |
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感想 「ザ・ビーチ」は、あの全世界でメガヒットを飛ばした「タイタニック」以来のレオナルド・ディカプリオ主演作品ということが先走って、作品内容とは関係ないところで話題になっている(ような気がする)映画。 監督は「トレイン・スポッティング」(これはなかなか新感覚な映画で、一度見てみるといいよ)という映画で一世を風靡したダニー・ボイル。 「ザ・ビーチ」は、一言でいえば、誰もが一度は思いをはせる「海も空も美しい、究極の楽園に行ってみたい」という夢が実現した場所で起こるできごとを描いた物語。 主人公は、自由気ままな生活を求めて旅をし、その途中、ちょっとした事件から”この世の楽園”への地図を入手し、そこへ向かうのだが……。 映画が終わった後、周りにいたお客さんの実際の反応は、「なんだかよくわからない」「面白くないよね」とあまり好評ではなかったし、すでに観た僕の知人たちからもちょっと不評。 監督の意図はどこにあったのかはよくわからないが、もしも「なんの痛み苦痛もない楽園なんて存在し得ないのだ」ってことなんだったらちょいと浅すぎるよなぁ……と思う(でも、それ以上のものが感じられないのも事実)。 少なくとも「タイタニック」の余韻で観に行く人の期待に応える作りの映画ではない。とはいえ”楽園”と呼ぶにふさわしいとっても美しいビーチを見ることができるのはうれしい!(行ってみたいなぁ、と思える)のだけは確かだ。 あと、ちょっとした発見。 劇中で使われていた音楽に「ツイン・ピークス」の「ローラのテーマ」にソックリなメロディがあって、「これ、パクリじゃん!」と思ってエンディングのスタッフロールを見たら、同じ作曲者の作品でした。アンジェロ・バダラメンティ、最近名前を見なかったのでちょっとうれしかったりして(笑)。 ←デヴィッド・リンチの映画では常連なんだけどね。 |
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僕のお気に入り度 一度見たらもういいかな〜って思う映画。再び見たいのは、美しいロケーションだけ(笑)。 |