ザ・リング
ゴア・ヴァービンスキー監督/2002年作品


あらすじ

とあるビデオを見た少年少女が同日同時刻に死亡するという不可解な死の真相を追う女性記者レイチェルは、山奥のロッジで謎のビデオを発見する。そのビデオに映っていたものは果たして!?

主な出演者
ナオミ・ワッツ / マーティン・ヘンダーソン / ブライアン・コックス / デヴィット・ドーフマン


感想

 僕も非常に高く評価している日本映画「リング」がハリウッドでリメイクされた。原作本や日本版の映画がすごく緻密で怖かった分、今回のリメイク版はアメリカっぽい大雑把かつコケおどし的な映画になってるんじゃないかなぁ…と心配して観にいったのですが、意外や意外、ちゃんと作ってありました(笑)。 でも、きちんと作ってあるということ=原作にほぼ忠実ってことなので、すでにストーリーを知ってて、何度も日本版の映画を見ている僕にとっては、過去に見た映像がキャストだけ変えてふたたび目の前で展開している……ような錯覚さえ起こしてしまうわけで(苦笑)。その分、面白さは半減するよね。ハリウッド版「ザ・リング」は、きちんと出来ているだけに、純粋に楽しめないのが残念だな〜と思いました。 しかし、これだけ原作(映画)に忠実で、それなりに"あの怖さ"が再現されているわけだから、アメリカじゃ、観た人けっこうビックリしただろうなぁ……。この種の怖さって、あまりアメリカ映画じゃ見ないからね。「エクソシスト」以来の不気味さじゃないのかな? そんなわけで、邦画の「リング」を見ていない人には、素直にオススメ。見た人は、僕と同じような感覚に陥る可能性大。日本版とハリウッド版、ハリウッド版の方が非常に贅沢な作りですが、どっちが怖いかというと、やっぱ日本版! ……そんな感想です。
僕のお気に入り度
良くできていたけど、DVDを買うほどではないかな。日本版も家にあるし……ねぇ(笑)。



(C) Tadashi_Takezaki 2002