泌尿器科医・木村明の日記


男性型脱毛症診療ガイドライン2010


昨年末、MRさんが届けてくださった、男性型脱毛症診療ガイドライン2010によれば、
A(行うよう強く勧められる)は、
ミノキシジル(商品名ロゲイン・リアップ)とプロペシア
保険診療で処方できるフロジン(一般名カルプロニウム)は、C1(行うことを考慮してもよいが、充分な根拠がない)。
プロペシアを女性に処方することについては、D(行わないよう勧められる)でした。
ガイドラインというのは、ランダム化比較試験のデータ(主に海外の論文)をもとに、各種治療法の推奨度をランク付けするのです。
男性型脱毛症診療ガイドライン2010策定委員会には10人の先生達の名前が書かれていますが、どなたも私は知りません。
もちろん、AGAに関する海外の論文を読むこともありません。
告白しますと、あざみ野棒屋は、前立腺生検関係の英字論文には目を通しますが、
皮膚科に関しては、MRさんが届けてくださるガイドラインなどで、勉強している程度のシルバーセイントです。
皮膚科のシルバーセイントですが、男性非露出部の皮膚病変については、かなり経験を積んでいます。
正常な(陰部のかゆみなどの症状がない)人たちの男性非露出部を見る機会が多いから、正常と異常の差がすぐに分かるのです。
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