99年12月18日 Char,Bogert,& Appice
天王洲アートスフィア


大阪、神戸、名古屋を回り帰京した天王洲アートスフィア4日間の初日である。

No.曲名コメント
1.Why Aren't You Readyエンディングのギター・ソロの最中に割り込むTim Bogertのベース。
2.Share The Wonder間奏に入ったとたんギター・ソロの最中に割り込むTim Bogertのベース。
(MC)Charが「Thank you.」と言った後、Carmine AppiceがBBAの未発表曲と紹介。
3.SatisfiedBBAの74年にレコーディングされたが74年1月のロンドン/レインボー・シアターにおけるBBAのライヴでJeff BeckとTim Bogertが殴り合いの喧嘩をしバンドが消滅し未発表に終わった幻のセカンドアルバムに収録予定であった曲。74年1月のロンドン/レインボー・シアターにおけるBBAのライヴでも演奏されていた曲。
(MC)Carmine AppiceがBBAの代表曲として紹介。
4.Ladyエンディングのギター・ソロの最中に割り込むTim Bogertのベース。
BBAのデビューアルバムで唯一の公式スタジオアルバムである73年にリリースされた「Beck,Bogert,& Appice」に収録されている曲。
(MC)Tim Bogertが一言「Thank you.」
5.Future Childイントロからして割り込むTim Bogertのベース。間奏ももちろんグルーヴだけでなく喰い込むのも彼のスタイルであった。
(MC)「どうもありがとう。」の後、二人を紹介するCharであった。
Carmine AppiceがMCを引き継ぐ。
6.ShotgunTim BogertのBassと歌を主としたVanilla Fudgeのデビューアルバムで67年にリリースされた「Keep Me Hunging On」に収録されている曲。
(MC)Carmine Appiceが企画CD「ギターゼウス・ジャパン」からの曲と紹介。Carmine Appiceの言葉をCharが通訳する。
7.Angels99年の企画CD「Guitar Zeus Japan」に収録されているCharも参加した曲。
Tim Bogertの歌で。
(MC)Carmine Appiceが一言二言。大阪、神戸、名古屋ではここでカルメンマキのゲスト・コーナーであったが天王洲アートスフィア4日間はゲストコーナーが無い。
8.Evil72年にリリースされたCactusのサード・アルバム「Ristrctions」に収録されていたハウリン・ウルフのカバー曲。
9.Parchman Farm同じくCactusの70年にリリースされたデビューアルバム「Cactus」に収録されていた曲を。
(MC)Charが「この曲やるの高校1年以来だよ。コンテスト出て落ちたんだ。弾きながら歌うなと言われて。新曲を1曲、"11 Years"を聴いてください。」
10.11 Years
(MC)
11.RosalleeTim Bogertの歌で。
(MC)Carmine Appiceが二言三言。
12.Drive Me Nuts
(Drums Solo)CharとTim Bogertがステージを下がりCarmine Appiceによるシンバルをレーシング・カーのハンドルに見立てて運転するようにシンバルの音をサンプリングするなど長い長い6分以上のドラム・ソロ。
12.Drive Me Nuts再びCharとTim Bogertがステージに戻りTim BogertがCarmine Appiceを紹介する。そして3人で静まり返った観客席を煽る様に"Dorive Me Nuts"の部分をコーラス。
(MC)「石ヤンになるかと思って焦ったよ。ボクが初めて買ったアルバム、お年玉で。Vanilla Fudgeの曲を。でも彼ら演りたくないと言うんですよ。」
13.Keep Me Hunging OnVanilla Fudgeのデビューアルバムで67年にリリースされた「Keep Me Hunging On」に収録されている曲。66年にThe Supremesがヒットさせた3分程度の曲を7分位の曲にアレンジさせてヒットした曲。
しかしこの日は演りたくない二人の意向を受けワンコーラスのみの演奏であった。
14.SuperstitionBBAのデビューアルバムで唯一の公式スタジオアルバムである73年にリリースされた「Beck,Bogert,& Appice」に収録されている曲。
(MC)Carmine Appiceが一言「Thank you.」
15.Livin' AloneBBAのデビューアルバムで唯一の公式スタジオアルバムである73年にリリースされた「Beck,Bogert,& Appice」に収録されている曲。
16.SmokyCarmine Appiceがドラムでリズムを奏で出しいつしか"Smoky"のイントロである16のウラでチッチッチッ!チッチッチッ!と叩く中、Charの「One,Two,Three,Four」のカウントで始まる。
(MC)Charが「Thank you. どうもありがとう」の後、メンバー紹介。
(ENCORE)
(MC)Charが「Thank you. どうもありがとう」の後、メンバー紹介。
(improvisation)Carmine Appiceのドラムに対しCharが「ビビンバ、ビビンバ」と喩え、それを受けCarmineは「スキヤキ」と訳がわからない答えをする。
17.I'm Sexy77年から81年まで活動を共にしたロッド・スチュワートと共作した曲。しかしブラジルのミュージシャンのデモ曲のメロディとリフを流用してしまい盗作で訴えられた。
(improvisation)Charが暫しギターで。
18.Hey Jimi後半になればなるほどギターを弾きながら歌うCharの演奏にTim Bogertのベースが割って入る。エンディングで"君が代"のメロディを奏でるもTim Bogertのベースに打ち消される。
そして最後はギターをマイクスタンドにギュイーンした後、ギターをアンプの方向へ投げつける。ギターがフィードバックする中、無言でステージを下がるのでした。
[Time]
110min=74+36min
[COMMENTS]
このライヴを観に行った私はその日にこのような感想を認めていました。

イントロからして割り込むTim Bogertのベース。間奏ももちろんグルーヴだけでなく喰い込むのも彼のスタイルである。しかしこれが74年1月のロンドン/レインボー・シアターにおけるBBAのライヴでJeff BeckとTim Bogertが殴り合いの喧嘩をしJeff BeckがBBAに嫌気をさしてバンドを消滅させた原因の一つだったらしい。
ツアー初日はそうでもなかったがライヴを重ねるにつれ曲にも慣れたのだろうか。執拗に喰い込むTim BogertにCharも演奏しずらそうである。

なおこの天王洲アートスフィアも2006年4月に運営会社が株式会社スフィアからホリプロのグループ会社である株式会社銀河劇場になった際にリニューアルされて同年10月に天王洲 銀河劇場に改名される。

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