78年11月3日(金) J,L,&Char
文化庁主催の'78ミュージックフェスティバル「芸術祭奨励コンサート」 at NHKホール 収録


「華麗なるクロスオーバーの世界」と題された昭和53年度(1978年度)芸術祭特別公演がNHKホールで開催されJohnny,Louis,& Charが初お披露目された。
1部が「手をつなぐフォークとロック」、2部が「ジャズとシンフォニーの出会い」と題され、ゴダイゴ、原田真二、芸能山城組、東京フィルハーモニー交響楽団、尾高忠明、中本マリ、フォーシンガーズ、渡辺香津美グループ、富樫雅彦カルテット、渡辺貞夫クィンテットなどと共に収録のための演奏を行った。

しかし12月9日(金)にNHKテレビ 15:05〜16:00「ミュージックフェスティバル'78」放送された番組ではJohnny,Louis,& Charの演奏シーン映像10分間分を削除された。その結果、55分間の番組が45分間となった。エンディングで出演者総勢が集まっている時にチラッと写っていたとのこと。


セットリスト
No.曲名コメント
1.Dedicated To Hendrix
2.You're Like A Doll Baby
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この日の模様はファンクラブCFCの会報誌"Charmily"第8号に写真付きで紹介されている。
チャーが使用するギターはMustangである。






78年11月4日(土) 朝日新聞 社会面「大蔵大臣わかりましたか 文相肝いりのポップ、盛会」


フォーク・ロックからクラシックまで、政府企画のポップコンサートが3日午後6時半から、東京・渋谷のNHKホールで開かれた。第33回芸術祭の文化庁主催公演の特別出し物で、題して「ミュージック・フェスティバル78-華麗なるクロス・オーバーの世界」(文化庁、NHK主催)。
エレキギターやドラムのにぎやかな響きに混じって、ヤングの歓声がホールいっぱいにこだまし、「お堅い」「古色そう然」というこれまでの芸術祭のイメージを吹き飛ばしていた。
「村山大蔵大臣、君はボブ・ディランを知っているかい」−今年度予算編成の大臣折衝のさい、佐田文相のこの一言から始まった企画。「ロックやフォークは現代の若者が創造した立派な文化であり、大人や政府もこれを正しく評価すべきだ」というのが砂田文相の持論。これが文化庁の堅いガードを崩した。
ゴダイゴ、チャー、原田真二、芸能山城組、ナベサダ−お役人にはちんぷんかんぷんでも、若者にはおなじみの名前がズラリ。約3500人の定員に14000人近くが応募。フェスティバルは始まる前からヤングの熱気に押され気味だった。舞台の両わくに積まれたスピーカーからは、エレキギターやキーボードの音が張り裂けんばかりで、赤や青のライトがムードをかきたてた。
主催者の砂田文相は「若い人にこれだけ喜んでもらえて、企画してほんとうによかったと思う。来年は芸術祭とは切り離して独立した催しとして実施したい」とすっかりごきげん。ミュージシャンの側には「こういう仕事の場を与えてくれたことはうれしいけど、何となく顔見せ的で」と物足りない感じも残ったようだ。文化庁はともかくも冒険を無事くぐり抜けてホッとした表情。「若者の文化を幅広くとらえていこうという方向性は身についたと思います」(青柳徹芸術課長)という。NHKでは18日午後10時20分からFM放送で一部分を、また総合テレビでは12月9日と16日の2回に分けて(時間未定)フェスティバルの模様を全国に流す予定だ。」

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