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ベンチャー企業の経営管理 平成11年3月24日に開催された東京総研株式会社主催「第20回 未公開株式研究会 テーマ:ベンチャー企業の経理の仕組み・作り方」 の講演録です。 U-10 大企業病的経営管理 某大手企業に部品を納入するメーカー。大手企業より部長クラスが出向や転籍でやって来ますが、得てして大企業の感覚しか持ち合わせておらず、我々から見ると規模の割にまずまずの従業員でも、「この会社にはまともな人材がいない」とこぼしていました。 原価計算システムを構築することになりましたが、経理部長が、「そのためには財務会計からのデータの流し込みが必要だから」と、AS400によるパッケージまで導入しました。しかし、あるべき論はわかっていても、実務上の使い勝手のような部分を知らないため、ほとんど使いたくないような帳簿システムになってしまいました。当然のことながら、管理の水準は向上しませんでした。原価計算も資料をたくさん入力し、たくさん出力して、経理部長はそれに追われるといったありさまです。設計段階での「もっとシンプルな設計でよい」という会計士側の意向はまったく無視されていたため、部長をフォローできる者がいませんでした。いかにしてこの部長を出向元に戻すかの画策が、会計士の直面する課題となったわけです。 「ベンチャーの経営管理」目次へ ベンチャー支援メニューへ |