紀伊半島 -紀伊半島1周の旅- 2日目




9月14日

 今日はパンダの繁殖に何回も成功していて、現在5頭が飼育されている「アドベンチャーワールド」に行く。9時30分開園なので、その前に白浜の景勝地を回る。「円月島」は本来ならば、真ん中に空いた穴から夕日を眺めるのが絶景と言われているが、それは次の機会に取っておこう。お次は青森にもその名があった「千畳敷」。海への張り出し方は青森に1歩譲るが、景観は負けてはいない。円月島
円月島
千畳敷
千畳敷
 千畳敷からほど近い「三段壁」は、海へと突き出した段々と連なった岩肌が、荒々しさを感じる。三段壁はエレベーターで海岸まで降りることが出来るようなので、次回は体験することにしよう。

 アドベンチャーワールドに到着したのは開園1時間前の8時30分。なぜ早く到着したのかと言うと、ここの目玉であるパンダバックヤードツアーの整理券をゲットするためである。1日30名限定でとにかく人気度が高い。何箇所か入口ゲートがあるが、1組5名まで購入できるということを考えると、前から2番目、3番目でどうかなという計算である。4番目であったのでかなり際どい。ゲートからわずか10mほどの先の受付テーブルが遠くに感じる。開園時間近くになるとドキドキしてくる。まわりもそわそわしている。1番前の人たちは余裕である。この時点で各ゲートに10人ほど並んでいる。
三段壁
三段壁
アドベンチャーワールド
アドベンチャーワールド
 時間とともに人がなだれ込み、列の長さにあわせ受付テーブルもそれに伴い後ろにずらされていく。パンダツアーのほかにも6種類のアトラクションがあるのだが、やはりパンダは1番人気。2人前で整理券終了〜。ネットからの申し込みとか、JALツアーでセットになっているものとかあるが、ANA派としては並ぶしかなかった。エントランスすぐの池で悠々と泳ぐペンギンに、少しは心が癒されたかな。なだれこむ
整理券目指すも・・・
ぺんぐぅいんちゃん
悠々と泳ぐペンギンたち
 ここはパンダ以外にも広大な土地を有意義に使った趣向を凝らした展示が魅力である。パンダツアーのような有料イベントもあるが、無料のイベントも多数用意されている。その中から犬の駅長が待ち構えるサファリ号に乗って、動物が放し飼いされている園内を走る電車風の乗り物に乗り込む。猛獣ゾーン以外は徒歩でも探索できるのであとで行ってみることにする。駅長
駅長
チーター
車の脇を歩くチーター
 ツアーには参加できなかったが、パンダ親子は見ることが出来た。大人のパンダは自由に見ることが出来るのだが、親子は1日2回各20分の時間限定なので、列が出来ていた。この年の8月10日に生まれたばかりで、名前はまだ決まっていなかった。(後に優浜に決定)もう白黒模様が出来ている子供は、お母さんの「良浜」に抱えられて、全身は見えなかったが愛らしい姿であった。夜のイベントもあり、時間があればもう少しゆっくりまわりたかったのだが、次の目的地に向かうことにする。親子パンダ
赤ちゃんパンダを抱っこ
パンダ
パンダ
 和歌山電鐵貴志川線貴志駅の駅長を務める、某保険会社で有名なタマ駅長に会いに行く。貴志駅には駐車場がないので、タマ駅長の部下であるニタマ駅長がいる伊太祈曽駅に車を停める。ニタマ駅長は伊太祈曽駅の駅長と、タマ駅長の代務者としての任務を兼任している。ローカル線にもかかわらず、伊太祈曽駅の改札口前には観光客でいっぱいだったので少しびっくりした。それにしても細長いガラスケースの中のニタマ駅長は窮屈そうであった。伊太祈曽駅
伊太祈曽駅
ニタマ駅長
ニタマ駅長
 貴志川線には色々な趣向を凝らした車両が用意されている。残念ながら今回乗ったのは普通の車両であった。終点の貴志駅に到着し時刻表を確認すると、折り返しの電車の発射時間まで5分程度しかない。これを逃すと40分以上待たなくてはならない。伊太祈曽駅ホーム
伊太祈曽駅ホーム
タマ駅長遠景
タマ駅長遠景
 タマ駅長はニタマ駅長と比べるとかなりお年を召している為か室内が薄暗い。ぐったりとしてかなりお疲れの様子。外へ出て特徴的な駅舎をカメラに収める。駅舎内にある喫茶店で記念のポストカードを購入し、急いで改札を抜けホームに戻る。もう少しゆっくりしたいのは山々であったが、この日の予定はまだあったので先を急ぐことにする。再び伊太祈曽駅に到着すると、ケース内にニタマ駅長の姿はなく、お休み中の札が掛けられていた。貴志駅
貴志駅
タマ駅長
タマ駅長
 有田川町にある、あらぎ島にナビをセットし走行するも、車1台しか通ることが出来ないような山道に入り込む。2次元で最短距離を示していたようである。結局後に戻ることはしないで、そのままナビにしたがって目的地に向かう。目的地までは1時間ほどで到着する。駐車場から少し歩くと、歩道から日本の棚田百選に選ばれた風景が広がる。近くの「しみず温泉健康館」に立ち寄り和歌山市街に向けて車を走らせる。

 和歌山市に入り、今宵の宿である東急インにチェックインする前に、「本町温泉 夢想乃湯」に立ち寄る。チェックイン後、フロントでもらったチラシを参考に、徒歩圏内の和歌山ラーメン店を探す。ライトアップされた和歌山城を横目に、マルイというラーメン店に向かう。ラーメンと餃子を注文。出てきたラーメンは、器いっぱいのネギで麺が見えない。思っていたよりさっぱりした味わいで、近所にあったらリピート間違いなし。
棚田
あらぎ島の棚田
マルイラーメン
マルイのラーメン



9月13日へ         9月15日へ