山陰一周の旅 1日目


 山陰には一度も訪れた事がない。国営テレビで放映されていたゲゲゲの女房がヒットしたこともあり、行くには今がベストタイミングと思い、今年の夏休みは山陰に行くことにした。限られた時間で山陰をくまなく巡るのはプランニングの段階で少々不安ではあったが、気合で行く事にした。プランニングをしていて、ふと自分のせっかちさが鼻に付くようになってきたので、、最近自分の性格を見直すことが多くなっている。まぁ何はともあれ、これで温泉全国制覇に一歩近づくことであろう。

9月7日

 羽田6時50分の飛行機に乗り、鳥取空港に到着したのは8時20分頃であった。今回の旅行は鳥取から西に向かい、島根から山口・広島へ抜けるプランである。最初の宿泊地は宍道湖畔にある「松江ニューアーバンホテル」である。地図を見てもらえば判るとおりかなりの移動距離である。今回の旅行で一番の不安は、初日の行程である。

 最初の目的地である鳥取砂丘へは30分もかからずに到着。砂丘センターというお土産屋から砂丘までは、リフトもあるようだったが、駐車場から歩く事にした。砂丘入口に立つと、一面砂だらけの景色が飛び込んできた。そのため距離感が掴みにくい。先にある小高い丘に豆粒ほどの人影が見える。ちょっとしたハイキングである。歩くたびに砂に靴がめり込み歩きにくい。途中何回も靴の中に砂が入る。小高い丘のふもとまで来た時には息が切れ、最初の観光地からこれでは、これから先の行程はどうなるの?と思わずにいられなかった。砂浜を歩き始めて15分ほどかけて丘のてっぺんまで登った。目の前に海が開ける。真上を飛行機が飛び交う。時折吹く風が心地良い。途中つらくて、写真だけ撮って引き返そうと思ったことがあったが、ここまで来てよかった。
ゴールまでは近いようで遠かった
鳥取砂丘入口付近から
鳥取砂丘の丘の上から
砂丘の上から
 砂丘から戻り、隣接する「砂の美術館」に入館。ここでは砂で造られた像が飾られている。巨大な像は細かな所まで繊細に造られていて圧倒される。砂丘の近くに「砂丘温泉ふれい会館」という日帰り温泉があるので、靴の中に入り込んだ砂を落とすにはいいタイミング。

 次の目的地である境港へ向かう途中で立ち寄った、赤碕というまちにある「ふじ」という食事処で食べた「なんでも丼」が美味であった。色々なネタのづけ丼であるが、タレでごまかしてあるのではなく新鮮であった。そしてリーズナブル。たしか1,000円以下であったと思う。この店の名物はうに丼であるとの事なので、次回うにの季節に訪れる事があったら食してみようと思う。
砂の美術館の砂の像
砂の美術館
「ふじ」のなんでも丼
なんでも丼
 境港に到着したのは13時30分頃。ここまでは順調でひと安心。ここはゲゲゲの鬼太郎の著者である水木しげるの本籍地である。スタンプラリーでコンプすると記念品がもらえるということで、それを目指すべくトライを開始した。限られた時間内に、短時間でコンプするために、妖怪ガイドブックというスタンプ帳を事前に取り寄せておいた。写真の妖怪ガイドブックの隣に写っているハガキは、丁度鳥取県で観光キャンペーンを行っており、事前に往復はがきで申込みをして、届いたハガキを持参するとキーホルダーがもらえるというので、先ほどの砂丘センターでキーホルダーをゲットしておいた。 妖怪ガイドブックと鳥取県のキャンペーン招待状
妖怪ガイドブック
スタンプラリー
スタンプラリー
 今年放送された「ゲゲゲの女房」がヒットして、この街は何度かマスコミに登場しているので、かなり賑わっているだろうと思ったが、商店街には人通りが少なく少々面食らった。しかし町並みはゲゲゲのキャラで溢れていて、妖怪パワーが街全体に渦巻いているように感じた。 ゲゲゲの妖怪楽園内にあるオブジェ
ゲゲゲの妖怪楽園内
猫娘のベンチ
猫娘のベンチ
 ゲゲゲの鬼太郎のキャラクターのブロンズ像が、商店街から境港駅までの沿道に建てられていて、スタンプラリーをやりながらひとつひとつをカメラに収めた。やはり人気は鬼太郎とねずみ男である。ほかのキャラの写真を撮る時には並ぶ事はなかったが、このツートップの場合にはそういうわけには行かなかった。 びびびのねずみ男
ねずみ男
鬼太郎と目玉オヤジ
鬼太郎と目玉オヤジ
 途中、河童の泉と名付けられた公園に目を引かれた。池の中に水木キャラが集められ時折モクモクとスモークが炊かれる。スタンプラリーをはじめてから1時間あまりでゴールである境港駅に到着した。丁度駅には猫娘をラッピングした列車が停まっていたのでシャッターを押した。 河童の泉
河童の泉
境港駅に停車中のラッピング電車
境港駅にて
 駅に隣接する観光センターにて記念品を取り替えるべく妖怪ガイドブックにふと目をやると、まだ空欄があるではないか。雨も降ってきた。ふと、もういいかなと、諦めかけたが、ここで投げ出すわけにはいかない。疲れた身体に鞭を打ち、残りのスタンプを探しに来た道を引き返す。やっとの思い出スタンプラリーをコンプし、再び駅前の観光センターに完走賞を受け取る。同じビルに入っている「さかいポートサウナ 」で汗を流す。

 駐車場へ引き返す途中にある「水木しげる記念館」に立ち寄る。水木しげる来館時の直筆のサインもあり、館内は水木ワールド満載で大満足。「みなと温泉館」でひとっ風呂浴び、駆け足で鳥取県を縦断し、今夜の宿泊地である島根県入りした。台風が近づいており、進路からははずれてはいるが、段々雨が強くなってきた。
スタンプラリー完走賞
完走賞
水木しげる記念館
水木しげる記念館
 長距離移動が心配されていたが、なんとか18時には島根県入りし、早速島根名産の出雲蕎麦を食べるべく、「ふなつ」という出雲蕎麦屋で夕食を摂り、宍道湖畔の松江ニューアーバンホテルにチェックインした。 出雲蕎麦屋「ふなつ」
出雲蕎麦屋「ふなつ」
出雲そば
出雲そば



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