世界遺産「知床」を訪ねて 2日目



9月9日

 2日目は海から知床半島を眺めようと目論んでいたが、事前に予約しておいた観光船は強風のため欠航となってしまった。陸上ではそれほど風も吹いていないが、海上では波が強いらしい。何軒か観光船を営んでいる店があるようなので、とりあえず現地に行ってみた。半島の突端までは強風のため行けないけど、カムイワッカまでは行けるという店があったので10時30分の船を予約した。出発に時間までまだ時間があったので、店の近くにある1枚岩のオロンコ岩を登る事にした。オロンコ岩に行く途中にある「ゴジラ岩」の近くには「ゴジラの手湯」があったので手を入れてみた。激熱。すぐに手を引いてしまった。ゴジラの手湯
ゴジラの手湯
ゴジラ岩
ゴジラ岩
 オロンコ岩に登ろうと登り口まで行き、階段を見上げるとかなり急である。一瞬ひるんだが折角ここまで来たので気合を入れなおした。頂上まではほとんど階段。途中すれ違いが出来ない狭い箇所もある。頂上に着いたときには汗だくになり上着を脱いだ。頂上からは海が一望でき、先ほどのゴジラ岩も見下ろす事ができる。沖縄の海とも違った深みのある紺碧の海が目に染み入る。オロンコ岩
オロンコ岩
オロンコ岩頂上から
オロンコ岩の頂上から
 観光船に乗り込みいよいよオホーツクの海へ。昨日見たフレペの滝、その先には湯の華の滝と続く。フレペの滝が乙女の涙と呼ばれるのに対し、湯の華の滝を男の涙と呼ぶらしい。フレペの滝に対し勢いがあるからだそうだ。 フレペの滝(別名:乙女の涙)
洋上から見たフレペの滝
湯の華の滝(別名:男の涙)
湯の華の滝(男の涙)
 続いて象の鼻に見える「象岩」、そして折り返し地点のカムイワッカの滝。硫黄山から流れ出る水(お湯)は、pH1.6-1.8の強酸性であるために、周辺の海の色がエメラルドグリーンとなっている。上流には「カムイワッカ湯の滝」がある。1時間半はあっという間の船旅であった。予定通り知床半島の突端まで行っていたら、きっと船酔いに悩まされていた事であろう。途中熊の出現確率が高い場所では舟のスピ−ドを落としてくれたが、残念ながら熊の姿は見ることが出来なかった。 象の鼻に見える岩
象岩
カムイワッカの滝
カムイワッカの滝
 船から下りたあとは近くの「漁協婦人部食堂」にて昼食を摂る。残念ながら今年のウニ丼は終了していたので、鮭親子丼1,600円を注文した。メニューにはカレーやラーメンもあり、地元の職人さんたちで賑わっていた。その店の名前の通り、従業員は全員お姉さまがた達であった。 ウトロ漁協婦人部食堂
ウトロ漁協婦人部食堂
鮭親子丼
鮭親子丼
 次に向かったのは知床五湖である。以前来た時には一湖までしか見ていなかったので、今回は五湖全てを見るつもりだ。一湖・二湖までは人が多かったが、順を追うに従って人の数も減ってくる。五湖全てをまわりスタート地点に着いたのは、早足で歩いたにもかかわらず、出発してから1時間20分ほどであった。知床五湖への道
知床五湖へ
一湖から歩きやっとこさの五湖
五湖
 スタート地点のレストハウス脇からは、前回来た時にはなかった遊歩道が整備されていた。遊歩道の周りには熊対策用の電気柵が張られている。クネクネ曲がった木造の遊歩道の先端からは一湖を望む事ができる。その向こうにはオホーツク海、反対側には知床連山の大パノラマが広がっている。知床五湖を離れ、一日の疲れを「岩尾別温泉露天風呂」で洗い流し、昨晩と同じ宿に戻った。 遊歩道から知床連山をバックにスタート方面を望む。
遊歩道
遊歩道から一湖を望む
遊歩道からの一湖



9月8日へ         ひとりごとのトップへ         9月10日へ