2日目はトロッコ電車の奥泉駅でバスを降りる。ここからトロッコ電車に乗り換えて、終着の井川駅に向かう。奥泉駅で電車を待っていると、「29日に雨で井川駅前の崖が崩落したために、駅から出られません。」というアナウンスが流れる。行こうかどうか迷ったが、次はいつ来る事が出来るかわからないので行く事にした。暫らく待っているとトロッコ電車が入ってきた。黒部のものよりも大きく感じる。 山林をゆったりと走りぬけ、いくつめかの駅である「アプトいちしろ」という駅に到着。ここから次の「長島ダム」駅までは急勾配のために、アプト式という方式をとっている。線路の真ん中に設置されたギヤと、アプトいちしろ駅で後ろに連結されるアプト機関車のギヤをかみ合わせて、急勾配を登って行く。連結作業のために暫らく停車している。その間にトイレに行く人や、ホーム前の川を眺める人や、連結作業を見物する人など様々だ。アプト機関車は電気駆動のために、この区間は電化されている。 | ![]() | ![]() |
アプト機関車の切り離し作業のために、「長島ダム」駅でも暫らく停車する。帰りの降り勾配の時は、アプト機関車はブレーキの役目をする。このあたりはダムが建設される事により、線路が付け替えられた。この近辺ではダムが出来る前の線路の跡を見る事が出来る。走行中、見どころに差し掛かると車掌さんのガイドが始まる。場所によってはスピードを緩めてくれる。このトロッコ電車は移動手段としてだけではなく、乗る事自体を楽しむ、アトラクションなんだなと感じた。 | ![]() | ![]() |
大自然と車掌さんのガイドのおかげで、時間が経つのが早く、終着駅である井川駅の到着まではあっという間である。駅からは出られないがとりあえず改札を出てみる。肌寒い。駅舎の中ではストーブを焚いている。改札を出たところでは、目の前の道路が崩落している事を確認できる。確かに観光どころではない。復旧した暁には、ゆっくり時間を掛けて観光のために再訪したいと思う。電車が発車するまでのあいだ、しばらくブラブラする。 | ![]() | ![]() |
先ほど乗ってきた折り返しの電車に乗り込み、終着の千頭駅に向かう。来る時のガイドよりも内容が端折られているが、それは仕方がない事だ。千頭駅からは大井川本線に乗り換え新金谷駅へ向かう。乗り換え時間はあまりない。トイレに行ってから駅の売店で駅弁を買っていると、発車を知らせるベルがけたたましく鳴り出した。本数が無いので乗り過ごすと大変である。売店の人が大声で「ちょっと待って〜、乗るから〜」とさけんでくれたおかげで、なんとか飛び乗る事が出来た。帰りはSLではなく普通の車両だ。電車の中に飲料の自動販売機があるのは新鮮だ。ほとんどの駅ではワンマンで、降りるときには運転手に定期や切符を見せる。途中待ち合わせのために停車しているとSLとすれ違う。沿道やホームからカメラを構えている人がやけに多いなと感じたが、SLを撮影するためであった。みんなちゃんとチェックしているんだな〜。 | ![]() | ![]() |
新金谷駅から車に乗り込み、うなぎパイ工場に向かう。工場内は写真撮影禁止である。途中のデカうなパイの前では写真OKである。喫茶店があるのだが、混雑しているのと、時間が無かったので入る事は出来なかったが、うなパイを使ったデザートは激しくそそられた。いつかは食べてやろうと思う。売店でノーマルうなパイ・ナッツうなパイ・VSOPうなパイをお土産に購入し、入口入ってすぐの受付の前で写真を撮ろうとしたら、受付の人が写真を撮りましょうか、と言ってくれたのは一服の清涼剤であった。 続いて向かったのは中田島砂丘。砂丘は子供の頃からの憧れのひとつであった。自分の中では勝手に広大な砂丘をイメージしていたが・・・。いつかは鳥取砂丘、はたまたサハラにはいつかは行って見たいものだ。「八扇乃湯」でひとっ風呂入り、今回のツアーの本来の目的である親戚のうちに向かった。それでも自宅に帰宅したのは午前を少し回った頃であった。 | ![]() | ![]() |