 この場所に車を止める
|
別府の秘湯の最後に訪れたのは鶴の湯です。ここは他の2カ所に比べると、場所は分かりやすいし、国道からも近く舗装路を走るために精神的負担が軽い。鶴見霊園の入口を入り、脇を抜けると突き当たりに、未舗装で少し広くなっているUターン場所があり、そこに車を停める。そこから少し草むらをかき分け奥にはいると小さな小屋風な建物が見えてくる。小屋は棚があり脱衣所となっている。当然(?)目隠しは無い。先客のおじさんが2人いたのだが、もし女の人がいれば恥ずかしさが先立ち、入浴は叶わなかっただろう。全裸になり足をそろそろとお湯に浸けてみると熱い、めちゃくちゃ熱い・・・。するとおじさんが「こっちの方が少し温度が低いよ」と声をかけてくれた方に足をつけてみた。やはり熱いですよ。おじさん達の視線を感じているので「ここで引き下がるわけにはいかない」と思いつつ、下半身を熱湯の中に投じた。ぴりぴりというかヒリヒリ肌に突き刺さる。とても耐えられそうもなく、すぐに退散しようと着替えをしようとしたら、「せっかく来たのにもったいないな〜」と声をかけられたので、「今別府に来たばかりで、湯巡りをしようと思っていて、先が長いもんで」と決して自分では嘘を言っているつもりはないが、相手には言い訳としか聞こえなかったかも知れない。
|