 入口
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地図で位置を確認すると堀田温泉の奥にあるようだ。県道に立っている堀田温泉入口の看板を目印に、細い道を奥へ奥へ進んでいく。何度も迷った。しかし迷っても辿り着いた価値はあった。山奥の一件宿風な建物に入り、カウンターにて料金を支払う。すると受付のおばさんが気さくに話しかけてきた。「初めて?」「どこから来たの?」。遠慮なく「初めてなので教えて下さい。」と告げるとおばさんは「廊下を進んでいくと階段があるから、そこを降りて1度表へ出ると、橋があるので渡ってすぐだよ。」言われたとおりに廊下を進んで行くと、部屋で1組の客が休んでいる。この広間が休憩所となっているようだ。橋を渡るとこの日は手前が男湯で奥が女湯であった。帰りがけにおばさんが「男女は日替わりだから明日もおいでよ」と言っていた。懐かしい木造の家のような風情ある木戸を開けるとすぐに脱衣所があり、目の前に岩造りのそれほど大きくない露天風呂があった。まわりが草繁る山肌であり、自然に囲まれているので、じっくりお湯に浸かっていると、温泉と自然のパワーが身体に染みいって来るようである。この時の客は自分一人であったのでお風呂をじんわり堪能することが出来た。
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