2018.07.26
 『音とことばの不思議な世界』川原繁人(岩波科学ライブラリー)を読んだ。調音とか音響音声学のやさしい入門書である。「あいうえお」や「あかさたなはまやらわん」の順序は調音の順序になっている。他、英語の r と l の違いが MRI や 超音波像で判る。口や喉の使い方が調音なのだが、これは心理的なイメージと直結していて、それによって、いろいろな言語に共通した音韻の使われ方が説明できる。一番役に立ちそうなのは、Praat という音響解析のソフトである。声紋などの解析に使うのだが、フルートの音を調べてみると、簡単なFFTではよく判らなかったのだが、いろいろと疑問だったことが幾つか解消しそうな気がする。
 
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