2023.06.28
NHKFMの大友良英のジャズ番組で、24日にバド・パウエルの特集があったのだが、寝てしまったので、今日は再放送を聴いてみた。学生時代に始まり、多分30年間位は僕にとっての音楽の中心にバド・パウエルが居た。入手可能な LP はほぼ集めていた。しかし、最近はジャズそのものをを聴かなくなっている。もはやジャズは学校でも教えられる当たり前の音楽ジャンルになってしまい、草創期の熱気は無い。YouTubeで簡単にアクセスできる。
・・・大友良英の解説と共に久しぶりに聴いてみると、懐かしい。クラシックピアノのベース、より古いジャズであるストライドピアノとアートテイタム流の流麗なピアノとセロニアス・モンクの曲想と、ビバップ運動の冒険と自尊心、、といった様々な要素はともかくとして、多分大友良英の指摘する「危なっかしさ」「耽美と狂気の共存」といった魅力に僕は嵌ってしまったのだろうと思う。ある種独特の孤独感があって、そこにこんな音楽が嵌ったということ。余談として、大友良英の「あまちゃん」テーマ曲はバド・パウエルの "Un Poco Loco" の構造を真似したものだそうである。

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