酸素はきわめて効率のよいエネルギー源なので、現在地球上の生物のほとんど は酸素を体の中に取り入れることにより、エネルギーに変えて生命活動を行って います。このエネルギー源として利用した酸素から、産業廃棄物として排出され るのが、活性酸素にあたります。 現代の社会で、なにか生産活動を行えば、必ず産業廃棄物がでます。 その処理能力が追いつかなくなると、公害が生じてきます。 体の中でも同じ事が言えます。通常、活性酸素はその殺菌能力で、外部からの 細菌やウイルスを攻撃し、我々の体を守ってくれる働きをしていますが、なんからの 原因により、活性酸素が大量にできてしまうと、正常な細胞まで破壊され、それに よりさまざまな病気の発生の原因となります。 一口に活性酸素といっても、色々な種類があります。 定義活性酸素の定義としては、「われわれが呼吸する大気中の酸素よりも活性化された、 酸素、およびその関連分子の総称」であるといわれます。 そのなかで、不対電子を1つまたはそれ以上有する、分子、原子をラジカル(通常、 フリーラジカルとラジカルは同じ)と呼びます。 一つの細胞は分子から構成され、さらにその分子は原子核と電子で出来ています。 通常、電子は2つが対をなして安定した状態にありますが、時としては対を成さず 1つだけが離れて存在する場合があり、そのような状態のときには、非常に不安定 で、反応性に富み、生体分子を攻撃することになります。 不対電子を持つもの(フリーラジカル)
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