密閉/バスレフ型エンクロージャー
設計プログラム

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〜バスレフ式/密閉式エンクロージャ設計支援プログラム〜

ユニットを選択するか、スペックを入力+計算ボタンをクリックする事で、
適当な、エンクロージャ容積(V)、ポート共振周波数(fob)が自動算出されます。
最初の算出値は、F特性のfo付近にピークを作らない程度の容積となっています。
一般的に本に載っている容積算出式は(ここの初期設計でもそうですが)
単にF特平坦を最大にするためのものです。
この容積からはずれても、ユニットによってはより好ましい場合もあり、
そのための目安になるよう特性図をつけました。

ポート径による低域の効率などは評価していません。
ポートからの音圧は、実際より大きめに表示されると思います。
吸音材が多かったり、ポート開口が小さいと、ポートの効率は低下します。

メーカー推奨箱なども参考にしながら、V,fobを変えてプロットしてみて下さい。
容積を大きめに設計すると低域限界が下がりますが、中低域にディップが発生します。
普通のF特図とはXY軸が逆なので注意して下さい。等幅フォントで表示して下さい。



<ユニットのスペックの入力>

スピーカユニットの選択
データを直接入力してもOKです。海外ユニットの場合にはQes値を入力して下さい。
2009/3/10アプレット版のユニットデータを追加しました。誤った投稿データもあるようですのでご注意を。メーカーのカタログをご確認下さい。

最低共振周波数(fo)-----[Hz]
実効振動板半径(a) -----[cm]
振動系等価質量(mo)-----[g]
等価Q-----------------



<基本設計>初期設計値が入っていますが、V,fobを変えてプロットしてみて下さい。
エンクロージャ容積(V)---[l]
ポート共振周波数(fob) ---[Hz]


↓バスレフ箱の周波数特性(だいたい)

↓密閉箱とした場合の周波数特性(だいたい)



<ポート寸法計算支援>
上で設定されたfobが得られる円形、角形のポートを設計します。開口サイズを指定する事に
より、ポートの長さが算出されます。たまにマイナスの値が出てしまいますが、これは
開口端補正で、長さを差し引いてしまう結果です。この場合、開口を大きくして再計算して下さい。
角形で「計算」した場合で開口が長方形になっている場合、は短い方で開口端補正を行っていますが
円形での長さの方が適切なような気がします。
(円形)開口直径cm × →長さl
(角形)開口幅 cm × 開口高 cm →長さl


<エンクロージャ寸法計算支援>
若干蛇足ではありますが、エンクロージャ寸法の設計支援です。
吸音材やユニット分の容積加算-----+% → [l]
内径寸法: 幅cm × 高cm × →深さcm


上の設計についての考察


<エンクロージャ寸法計算支援その2>
寸法比を入力して所定の容積になる実際の寸法を算出します。
板厚:[cm]
比率1: ×比率2: ×比率3:
内径実寸:
外形実寸:



その他の計算

・エンクロージャ容積算出
単純に、高さ*幅*奥行から容積を算出します。

エンクロージャ容積計算:[cm]×[cm]×[cm][L]


・円の面積計算
半径を入力して円の面積を求めます。
半径:[cm][cm2]


・ポート共振周波数fobの計算
容積、ポートサイズから、ポート共振周波数を求めます。
 容積:[l]  ポート開口半径:[cm]  ポート長さ:[cm]



共鳴管/音響迷路
共鳴管方式/音響迷路方式のエンクロージャーは、バスレフやBHのような
低域増強効果は少ないですが、ユニットを箱に閉じ込めないためユニットの背面に
かかる圧力が小さく、Dレンジの広いシステムになります。
音道の長さ(低域の増強周波数)の設計は、大型密閉型の特性をプロットしみて
参考にするのが良いかと思います。


・共鳴管の計算
共鳴管方式とは、BOSEがサブウーファーとして出しているような、筒状のエンクロージャです。
共鳴管の長さによるパイプ共振周波数を計算します。
共鳴管方式は、ユニット取り付け位置とパイプ開口位置の距離で音響迷路としても動作します。
長さ:[cm]  太さ(断面の円の半径):[cm] 



・音響迷路の計算
音響迷路とは、ユニット背面の音を迷路を通して放射するもので、低域増強効果は特にありません。
ユニット背面の音は長い迷路を通る事で高域が減衰し、またユニット前面の音との間に時間的な
位相差が生じ、その干渉でピーク/ディップが発生します。
音響迷路方式の低域増強は3dB程度です。[cm] 



・壁/床/天井の干渉の計算
壁のはねかえりによる干渉を計算します。床の反射が大きく、多くの場合中低域にディップが出ます。
スピーカーと壁までの距離[cm]  スピーカーと視聴位置の距離[cm] 


・ユニットとポート取りつけ位置による干渉の計算
バスレフのポート共振は、限られた音域しか放射しないので、あまり問題になる事はないと思うのですが、
トールボーイや、迷路型、BH型では多少参考になると思います。
ユニットとポート位置の間隔(平面上)[cm]  リアポートの場合の奥行[cm]
スピーカーと視聴位置の距離[cm] 



・波長の計算
周波数から波長、波長から周波数を計算します。波長の1/2のずれはディップを発生します。
周波数[Hz]→ 波長[cm]  時間[msec]
波長[cm]→ 周波数[Hz]


JavaScript計算機です。式をカンマで区切ると最後の式の値が表示されます。
式の書き方:+→+ −→- ×→* ÷→/ √→sqrt(x) 自乗→pow(x,2) π→PI 絶対値→abs(x)
式入力:


<参考文献>
長岡鉄男氏の本は、「こんなスピーカー見たことない」の復刻。 スピーカーの設計・制作について実践的に書かれた本は少なく、希少です。 2集・3集は作例集になっていて、豊富な測定データがうれしいです。
佐伯多聞氏の本は、スピーカーについての技術的な基礎知識が満載で勉強になります。



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