宮城県議会会議録に見る捏造問題(2002)

宮城県議会会議録検索システムから、神の手事件に関連する質疑を転載しました

2000  11月定例会12/01佐藤議員 11月定例会12/07今野議員
2001  9月定例会09/28今野議員 9月予算特別委員会10/01今野議員 11月定例会12/10今野議員
2002  2月定例会03/01今野議員 6月定例会07/05今野議員 6月定例会07/08川嶋議員 11月定例会12/02今野議員
2003  2月定例会02/27今野議員 6月定例会07/03今野議員 9月定例会10/02今野議員 10月文教警察委員会10/07柏議員
2004  2月定例会03/03今野議員 9月定例会10/05今野議員 11月定例会12/06川嶋議員 11月定例会12/08今野議員
2005  2月定例会03/07今野議員 


平成14年2月定例会 03月01日

◆ 今野隆吉
 次に、遺跡発掘捏造問題調査についてお伺いいたします。
 文化財保護法第一条、目的は「文化財を保存し、且つ、その活用を図り、もって国民の文化的向上に資するとともに、世界文化の進歩に貢献することを目的とする。」とあります。第四条二では、「文化財が貴重な国民的財産であることを自覚し、これを公共のために大切に保存するとともに、できるだけこれを公開する等、その文化的活用に努めなければならない。」とあります。
 昨年十二月、考古学協会長と前・中期旧石器問題調査研究特別委員会の委員長の連名で、宮城県教育委員会教育長あてに、藤村新一元会員による遺跡捏造告白に関する調査依頼が文書でありました。それを受けて、十二月二十六日付で「文号外」として非協力的な回答が送られました。その回答を要約しますと、宮城県教育委員会が調査主体となって発掘調査を実施した遺跡については、内部調査を実施し、その結果は、既に捏造の疑いはないと回答しておるのであります。具体的にどのような調査が必要なのか不明だ。対応に苦慮していると言っているのであります。埋蔵文化財保護行政と深くかかわってくるので、捏造に関する調査等の依頼については、あらかじめ文化庁と協議していただきたいとあります。捏造の疑いがない旨回答済みなどとして、宮城県教育委員会は非協力的な回答をしたのはなぜなのかお伺いいたします。
 平成十二年十二月、日本考古学協会が、捏造事件発覚後に藤村氏の関与した発掘について、関与の程度、捏造の有無についての調査依頼に対し、宮城県教育委員会は捏造の疑いはないと発表しているが、どこの遺跡の石器をどのように調査されたのかお伺いいたします。
 日本考古学協会調査特別委員会の各地での検証調査の進展とこれを裏づける内容が、藤村氏の告白により、捏造が上高森遺跡、総進不動坂遺跡にとどまらないことが明らかとなり、新たな段階に至っております。告白があり、県が発掘調査した遺跡の再調査と、捏造の告白はないが藤村氏が発掘に関与した遺跡の調査が必要と思うが、いかがですか。
 平成十三年九月議会で、知事は、学問研究の自由を尊重するという立場からも、学会の動向を見守るという姿勢をとってきました。、また、調査団が結成され、県に対し何らかの協力要請があれば、どのような協力が可能なのか対応したいと答弁しております。藤村氏の告白により、日本考古学協会の検証調査などで状況が変化しているのに、なぜ協力しようとしないのかお伺いいたします。
 また、教育長は、東北旧石器文化研究所が解散という事態になるようであれば、発掘調査の報告書を早急に提出するよう督促するとか、藤村氏の病状は依然回復していないので、詳しい内容については聞けないので、更に確認、督促していきたいと答弁しています。日本考古学協会では、昨年既に五回、藤村氏と面談しているが、報告書提出と面会について、その後どのようになったのかお伺いいたします。
 平成十二年十一月、東北旧石器文化研究所の藤村前副理事長が旧石器発掘捏造を認めてから既に一年四カ月を経過しました。検証発掘調査が進むにつれ、石器だけでなく遺跡自体も捏造、若しくはそれに近いとの結論が出されています。文化財に対する宮城県の姿勢も問われているのであります。捏造を見抜けず混乱を招いたことを真摯に反省しなければなりません。
 埼玉県の土屋知事は、捏造発覚後、藤村氏がかかわった遺跡を早急に再調査を実施すると、遺跡を緊急調査するなど積極的に検証作業を実施しているのであります。藤村氏が関与した遺跡の数が最も多い本県が、民間研究団体が発掘調査をしてきたものとして一貫して検証発掘に対し非協力的だが、今でも知事は民間団体の行為だから県は関係ないと考えているのかお伺いいたします。
 昨年十二月、上高森遺跡を登録から抹消したが、その理由は何かお伺いいたします。
 知事は、座散乱木遺跡、馬場壇遺跡は、五月の日本考古学協会の結論を待って対応すると私の質問に答弁しているが、既に日本考古学協会調査特別委員会では、石器に付着している土質は現場の土質と異なると結論づけております。遺跡登録は宮城県が認定したものであり、登録したことへの道義的責任があり、行政処分をどう考えているのかお伺いいたします。遺跡発掘は都道府県が決裁するものであり、遺跡調査について宮城県は知らないとは言えないのであります。
 日本考古学協会から、捏造の疑いがありと報告されているのに、宮城県教育委員会は、捏造の疑いはないと食い違っておるのであります。宮城県教育委員会は、藤村氏が全く関与していない状況で発掘された石器も多く、遺跡自体の信憑性は揺るがないと、再調査の必要性はないとの見解を示しているが、馬場壇A遺跡や高森遺跡に関しては、藤村氏自身が日本考古学協会に提出した告白メモからも、遺跡自体の信憑性を失ったのであるから、再度検証を早急に実施すべきであります。来る五月二十五日開催の日本考古学協会の総会で本県が恥をかかないためにも、至急再検証すべきであります。
 過去に藤村氏と発掘行動をともにした某人物が失踪しておりません。この方から事情を聞けばすべてが明らかになるのに、積極的に協力しない県の行為に世論は疑問を抱いているのであります。
◎ 知事(浅野史郎)
 遺跡発掘捏造問題調査については、教育長から御答弁を申し上げます。
◎ 教育長(千葉眞弘)
 今野隆吉議員の遺跡発掘捏造問題調査についての御質問にお答えいたします。
 まず、日本考古学協会の調査依頼に対し非協力的だということについてでありますが、平成十二年十二月に考古学協会から提出された依頼につきましては、十三年一月に回答しております。この回答について、その後協会からは何ら見解が示されないまま、十三年十二月十日付の依頼がありました。既に考古学協会が総合的な検証作業を進めている途中でもあり、教育委員会といたしましては、先ほど御紹介もありましたように、具体的にいかなる再調査をすべきなのか判明しないということもあり、また文化庁から、埋蔵文化財保護行政に深くかかわることでありますので、捏造問題に関する日本考古学協会との連絡等については県が直接行うのではなく、文化庁を介した上で行ってほしい旨の指導がありましたので、そのようにさせていただきました。決して協力を惜しんでいるものではありません。
 次に、どの遺跡の石器をどのように調査したのかということのお尋ねでございますが、県教育委員会が主体となって発掘調査を実施した関連遺跡については、平成十二年十一月から十二月にかけて内部調査を行ったところ、いずれの遺跡にも藤村氏による作為はあり得ない状況で発見された石器が数点ありましたので、教育委員会として考古学協会あて回答いたしました。当時、学会では石器そのものの検証方法が確立されておりませんでしたので、本県でもそのような内部調査は行っておりません。
 次に、県が発掘調査した遺跡の再調査が必要ではないかという質問についてですが、既に日本考古学協会では平成十三年五月に前・中期旧石器問題調査研究特別委員会を立ち上げ、五つの作業部会と総括部会により総合的な検証作業が進められております。昨年十月の捏造の発表以後も、引き続き検証が続けられております。本年五月には特別委員会の検証結果が発表されると聞いておりますので、宮城県としては、以前から申し上げているとおり、学会の結論を尊重し、その後の対応を検討してまいりたいと考えております。
 次に、検証調査になぜ協力しないのかということですが、日本考古学協会の調査に際しましては、関連する遺跡の出土石器などを提供し、また公開し、また作業の場として東北歴史資料館の会議室等を提供するなど、積極的に協力しております。平成十三年十一月末から行われました築館町上高森遺跡の検証発掘調査は、宮城県考古学協会が中心となりまして、日本考古学協会や東北日本の旧石器文化を語る会などが協力し、考古学会独自で実施されたものであります。県教育委員会に対する学会からの正式な協力要請はありませんでしたが、県教育委員会の職員も数名、学会の一員として参加をしております。
 次に、報告書の提出と面談についてその後どうなったのかということについてでありますが、東北旧石器文化研究所が主体となって実施した宮城県内のすべての発掘調査の報告書、平成十五年四月までを目標に刊行したいという回答を得ていることは、昨年の九月の議会でお答えしたとおりであります。その後の状況につきましては、本年一月十四日に上高森遺跡の原稿の一部を既に印刷会社へ入稿している段階であり、刊行までいましばらく待ってほしいとの報告を受けております。
 次に、藤村前副理事長への面談についてでありますが、鎌田理事長は、藤村氏への事情聴取は日本考古学協会の戸沢委員長に一任しているとのことでありました。昨年の十月五日に戸沢委員長ら日本考古学協会関係者三名が来県し、宮城県分にかかわる藤村の捏造骨格についての説明がありました。その折に委員長からは、これまで五回にわたる面談をしてきていることから、県が一から新たに事情聴取するよりも、自分が続けて聴取したい旨の強い要請がありましたので、県教育委員会としては接触しておりません。その後の報告によりますと、十月七日、八日の日本考古学協会盛岡大会で捏造告白が公開されて以来、藤村前副理事長は全く口を閉ざしており、面談などの接触ができる状態ではないと聞いております。
 次に、藤村氏が関与した遺跡の数が最も多い本県が検証発掘に協力的でないのはなぜかということについてでありますが、藤村氏の関係した遺跡については、次の三つの類型に分けることができると思います。第一に、東北旧石器文化研究所が主体となった上高森遺跡、中島山遺跡や、東北大学が調査主体となった青葉山E遺跡のように、研究所や研究機関が主体となった学術調査、第二には、県が研究あるいは開発に伴って主体となって実施した馬場壇A遺跡、高森遺跡、中峯C遺跡の調査、第三には、調査後の学術的な価値から文部科学省が国史跡に指定した座散乱木遺跡であります。
 基本的な姿勢としては、第一の学術調査については、研究機関あるいは研究団体みずからが主体となって検証することが学問研究の自由と責務から見て当然であり、その点で上高森の再調査、再検証調査は望ましいものだったと考えております。
 第二の県が主体となった遺跡につきましては、ことしの五月末までには日本考古学協会の前期・中期旧石器研究特別委員会が、石器及び遺跡を総合的に検証し、結論を出すと聞いております。県としてはこれらの結果を十分聞いた上で、必要な措置をとりたいと考えております。
 第三の国史跡、座散乱木遺跡につきましては、国の判断を待ちたいと考えております。県としては民間の研究団体や国が主体となるべきものであっても、国からの要請があれば再検証に協力していきたいと考えております。
 次に、上高森遺跡の抹消の理由についてでありますが、遺跡を抹消したことに関しましては、平成十三年十一月から十二月にかけての日本考古学協会、宮城県考古学協会、東日本旧石器を語る会の三者合同の発掘調査が行われ、その結果、上高森遺跡検証発掘調査終了報告に示された遺跡であった可能性が極めて低いという結論を受け、届け出者である築館町の了解も得た上で登録抹消を行ったものであります。
 次に、遺跡登録に関する行政処分をどう考えているのかということについてでありますが、遺跡の登録につきましては、市町村教育委員会等からの遺跡発掘届が県に提出されたときに、遺跡台帳への登録、遺跡地図への登載という形で行われます。お尋ねの遺跡を初めとするすべての遺跡は、このような手続を経て登録されております。発見の届け出を行わないで遺跡が壊される行為を行った場合には、罰則の対象となりますが、今回の偽造に関しては遺憾ながら処分の対象にならないということでございます。
 以上でございます。
◆ 今野隆吉
 もう毎回、同じような答弁なんですよね。六千四百万使っているんですよ。県が出している遺跡あるでしょう。六千四百万。こういうのは全然、文化庁だとか民間団体がやったんだからと言えないでしょう、それは。県費使っているんでしょう、二分の一。何でそういうような無責任な答弁をするんですか。それで今になって、今度はあらかじめ文化庁から了承をとれとか、そんなばかな話ないでしょう。県に責任があるんじゃないですか。その県費使った遺跡だけでいいですから答えてください。
◎ 教育長(千葉眞弘)
 今野隆吉議員の再質問にお答えいたします。
 県が主体となって発掘した、調査したものについては再検証すべきじゃないかというふうなことでございますが、これも前の議会でも知事も申し上げておりますし、今回も申し上げておりますが、考古学協会が五月末まで報告書を出すということでございますので、それをもって、適切に我々としてはその後対応したいということを申し上げているわけでございますので、御理解を賜りたいと思います。
◆今野隆吉
 それじゃ、予算つけた遺跡はどことどこなんですか。わかるでしょう。それも日本考古学協会が五月の総会で発表するのを待つんですか。もう中間発表出ているんでしょう。それなのに県が捏造の疑いがないと言って、去年、おととしの十二月に発表しちゃっているんですよ。捏造の疑いはないと。どういう調査をしたんですか。私が見た遺跡は、その石器に付着している土質がその場所の土質じゃないんですよ。石器、教育長、自分で見てごらんなさい。素人のだれが見たってもわかるんですよ。黒い土の中に入っていれば、その石器に付着しているのは黒い土なんですよ。赤い土が入っているということは、よそから持ってくるんでしょう、簡単に説明すれば。石器を見ればわかるんですよ。それなのに捏造の疑いがないというのはどういう調査をしたんですか、調査の内容を教えてください。
◎ 教育長(千葉眞弘)
 今野隆吉議員の再々質問にお答え申し上げたいと思いますが、調査をしたのは、先ほどもお答えいたしましたように、石器自体についてはその当時、学会ではそういうやつがありませんので、その地層からその石器が出た場合、それが藤村本人が関与して、作業日誌等を含めて、そういうところから出たのかどうかということを判断をして、そういう結論に達したわけでございます。今お話しのとおり、出た遺跡はかなりの数があるわけですから、その中で今、今野議員のお話しのようなものもあると思いますが、全体としての報告、全体的な報告を受けておりませんので、それを報告を受けて我々は対応したいということでございます。
 以上でございます。

平成14年6月定例会 07月05日

◆ 今野隆吉
 初めに、捏造石器問題について。
 去る五月二十六日、日本考古学協会の総会で、国史跡の座散乱木遺跡を含む東北旧石器文化研究所の前副理事長藤村新一氏が関与した前・中期旧石器時代の遺跡は、ほとんどが否定されました。日本考古学協会の検証結果は、藤村氏を取り巻く研究者たちの余りにもお粗末な結末に終わりました。石器に付着した浅い地層の黒土や農機具でこすった痕跡や、石器がどのような状態で発見されたのかチェックもされず、捏造石器を見逃してきた東北旧石器文化研究所の責任は、重大であります。県の消極的な再検証についても疑問が残ります。文化庁から県に対する圧力や文部科学省の教科書問題など再発防止には、すべてが解明されておりません。日本考古学協会の再検証に対する各方面からの抵抗を県当局も真摯に反省しなければなりません。第二百八十五、二百八十八、二百八十九議会、そして本年二月の議会においてもこの捏造石器問題を取り上げてきましたが、県当局の無責任な答弁に見え隠れする圧力を感ずるのであります。
 知事は、この事件は学問研究の世界で生じたことであり、学問研究の自由を尊重するという立場からも学会の動向を見守るという姿勢をとってきました。しかし、県が事業主体の三遺跡も否定されました。今後、県はどのように対応するのか、まずお伺いいたします。
 去る五月三十一日、東北旧石器文化研究所から上高森遺跡発掘調査報告書が発行されました。その序文に、理事長鎌田俊昭氏と梶原洋氏の連名で次のように謝罪されています。「二〇〇〇年十一月四日夜、仙台市内のあるホテルの一室で言葉にならないほどの衝撃を受けた。上高森遺跡第六次発掘調査における捏造の画像が私たちの目にはいまだに鮮明に残っています。その後、嵐のようなマスコミ攻勢、いわれもない疑いやバッシングに、我々は何とか耐えてきました」、中略します。「一九八一年、座散乱木遺跡第三次調査、馬場壇A遺跡、高森遺跡での捏造までが告白されました。彼の捏造行為がいかに根深く、長期、広範囲に及んでいたか改めて驚かされました。当初、ここ二、三年間の藤村の精神が不安定であり、我々を含めた多大なプレッシャーが彼を追い詰め、あのような蛮行をさせてしまったと考え、その責任を痛感しています。しかし、彼と二十年以上、ともに調査研究をしてきた者として、この行為を見抜けなかったこと、その行為を結果的に長年許してしまった我々の責任は極めて大きく、社会的、教育的な影響を考慮したとき、取り返しのつかない状況に陥っていると痛切に感じております。そのような中で我々が果たさなければならないことは、二十年以上だまされました、ごめんなさいでは済むはずもなく、あらゆる検証作業に最大限の協力をする。そして、多くの関係者から情報を収集して、なぜ二十年以上も多くの人々がだまされてきたかを解明することにあると考えます。特に、若い青春の一ページを誇りを持って汗水を流しながら従事した学生諸君に申しわけなく、断腸の思いです。捏造という最悪の結果になってしまったことに対し、深甚よりおわび申し上げます。」と落胆した様子がうかがえます。
 県が本気で真相を解明するのであれば、東北旧石器文化研究所の調査員である元大学講師からも真相解明のために事情聴取の協力を要請すべきであります。この元大学講師は調査員の一人で、一九九三年十一月の上高森遺跡第一次発掘調査から二〇〇〇年十月の第六次発掘調査まで藤村氏のもとで参加し、実態を一番熟知している調査員であります。いかがですか、お伺いいたします。
 最近、特に考古学関係者の間から、捏造行為は藤村氏一人ではなく複数の行為であると情報が飛び交っています。つまり、藤村氏の告白文にもはっきり「私と私の分身の二人で捏造した。」と書かれているからであります。県では、「私の分身」とは、藤村氏が精神分裂のためにもう一人の藤村氏が彼の体の中にいるのだという、わけのわからない古代人のような説明をするありさまです。そうであればなおさらのこと、分身という幽霊探しの調査をすべきであり、いかがですか、お伺いいたします。
 藤村氏が関係した遺跡のうち、学術調査については学問研究の自由から研究機関、研究団体が調査主体でありますが、緊急調査については原因者負担の調査であります。一九八〇年、山田上ノ台遺跡が緊急調査されております。調査主体は仙台市教育委員会であります。行政が原因者負担で調査した結果がでっち上げとなると、担当行政の責任と指導上の県の責任は重大であります。この遺跡以外にも緊急調査は、一九七八年小野田町教育委員会の鹿原遺跡D遺跡、一九八三年宮城県教育委員会中峰C遺跡、一九八四年東北大学青葉山B遺跡、一九八七年多賀城市教育委員会の柏木遺跡、一九九〇年村田町教育委員会の小泉東山遺跡などがあります。県はこれらの緊急調査について行政上の責任と指導上の責任をどうとるつもりなのかお伺いいたします。
 また、藤村氏が関与したと思われる緊急調査は学術調査と違い、原因者負担の調査であることから、捏造が判明した今、原因者にそれなりの被害があると認められるが、これにかかわる藤村氏の刑事罰はないのか、県警本部長にお伺いいたします。
 また、民間業者が土地開発のため原因者負担で発掘調査を行った遺跡はどのぐらいあるのか、訴訟や地権者から損害賠償問題は発生していないのかお伺いいたします。
 さきの二月議会において教育長は、文化庁から埋蔵文化財保護行政に深くかかわるので、捏造問題に関する日本考古学協会との連絡などについては県が直接行うのではなく、文化庁を介した上で行うようにと指導があったと答弁しているが、捏造問題について勝手なことをするなと言ってきたとすれば、これは国の圧力であり、重大な問題であります。いかがですか、お伺いいたします。
 座散乱木遺跡を国遺跡に指定したのは文化庁であり、当時、発掘調査に参加していた県職員は、後に文化庁職員に移籍しています。考古学の国、県、研究所の複雑な絡み合いを感ぜずにはおれません。また、教育長は平成十三年九月議会で、教育委員会が主体となって発掘調査を実施した前・中期旧石器時代の遺跡である馬場壇A遺跡、中峰C遺跡、高森遺跡について、具体的に作業日誌と調査を担当した職員から聞き取り調査を行い、その結果、三遺跡とも藤村氏による作為はないと答弁をしております。しかし、日本考古学協会の発表はクロであります。いかがですか、お伺いいたします。
 教育長は、内部調査の結果捏造はないと、あるいは具体的にどのような調査が必要なのかとか、対応に苦慮をしていると答弁しています。捏造がないのであれば日本考古学協会に対し抗議すべきであり、県民に対しても説明責任を果たすべきであります。いかがですか、お伺いいたします。
 教育長の矛盾した答弁は、職員の書いた原稿を棒読みするからであり、多忙とは思いますが、ぜひみずから資料や議事録に目を通すべきであります。更に教育長は、当時は石器そのものの検証方法が確立していなかったので、そのような内部調査はしていないと答弁しています。これは大きな間違いであります。高度な検証方法でなくても、石器に付着した土質、遺跡の土質は同質のものでなければなりません。石器に付着した土質が遺跡の土質と異なっていれば捏造そのものなのであります。したがって、数年前から疑問を持つ考古学者は、石器を見れば捏造か本物か一応の判断がつくので、ぜひ石器を見せてほしいと要請したにもかかわらず、東北旧石器文化研究所では組織ぐるみで石器の公開を拒否し続けてきたのであります。このように東北旧石器文化研究所が拒否し続けてきたことが二十数年間も藤村氏に捏造を許す結果になったのであります。東北旧石器文化研究所は捏造を承知していたから公開できなかったのだと言う考古学者もいるのであります。いかがですか、御見解をお伺いいたします。
 去る先月二十日、県教育委員会では、藤村氏が関与した県内百五十一カ所の遺跡関係十七市町村から担当者を集め、旧石器捏造問題遺跡取扱連絡会議を設置しました。年度内に結論を出すとのことですが、どのような検証内容なのかお伺いいたします。
 百五十一カ所から出土した土質と石器に付着した土質を検証すれば大半は判断できますし、判断が困難な場合は、科学的測定や地質学者に意見を求めるべきだと思いますが、いかがでしょうか、お伺いいたします。
 石器や遺跡などの文化財は、学術的価値と我が国の歴史、文化などの国民的財産であります。捏造石器問題を契機に再発防止を含め文化財保護行政の今後の取り組みについてお伺いいたします。
 新潟県では、この捏造石器問題が発覚する以前から総合的に対策を講じて、加治川村の青田遺跡を学問的に連携した発掘調査を実施してきました。新潟県埋蔵文化財調査事業団は、考古学のほか年代測定の地質学や動植物学、建築学など専門家で組織した調査検討委員会が連携発掘調査を行っているのであります。捏造石器や捏造遺跡問題に関する信頼回復のため、このような共同研究発掘チームを編成し、他分野と連携した発掘調査を実施すべきであると思いますが、いかがですか、お伺いいたします。
◎ 知事(浅野史郎)
 まず旧石器発掘捏造問題についての御質問でございます。
 初めに、県が事業主体となった三つの遺跡、これについても否定されたことに関しての県の対応についてどうかということでございます。
 日本考古学協会による石器の検証の結果、中峰C遺跡と馬場壇A遺跡、この二つの遺跡の出土資料に不自然な石器が多数含まれているとする見解が出されましたが、このことはまことに残念なことでありまして、重く受けとめているところでございます。これまで公表してきたこれら二つの遺跡の資料については、今後は学問的資料として扱うことはできないと判断せざるを得ないものと考えております。また、今回検証の対象となっておりませんでした高森遺跡については、日本考古学協会などの専門家の協力もいただきながら、中峰C遺跡、馬場壇A遺跡と同様に石器の検証を実施することといたしております。その結果を踏まえた上で、三つの遺跡について、登録をどうするかといった行政的な取り扱いについて最終的な判断を行いたいと考えております。
 なお、その他のこれに関する質問については、教育長、警察本部長、それぞれ関連部門の答弁を行います。
◎ 教育長(千葉眞弘)
 今野隆吉議員の捏造事件に関します質問についてお答え申し上げます。
 初めに、元大学講師に対する事情聴取の協力要請についてでありますが、これまで東北旧石器文化研究所から平成十二年十一月に文書で説明を求め、十二月に報告を受けました。その後も再三にわたり理事長などから文書又は口頭による聴取を行ってきたところでございます。また、今年五月には、県教育委員会と日本考古学協会に対し、「藤村新一による旧石器捏造事件と我々の責任」という文書での詳細な報告がなされておりますので、教育委員会としては、元大学講師に対し真相解明のための事情聴取の協力を要請するというようなことは、現在のところは考えておりません。
 次に、分身という幽霊探しの調査をすべきであると思うがどうかということについてでありますが、教育委員会といたしましては、旧石器の発掘捏造が複数の行為であるとするような情報は把握しておりません。また、日本考古学協会の報告にも、そのことについては全く触れられておりません。これまでの経緯から見て、今回の事件は、藤村前副理事長の単独行為によるものと認識しているところではありますが、もし事情と状況さえ許されるならば、教育委員会としても藤村氏と面会し、直接本人から真相を聞きたいと考えているところでございます。
 次に、県は中峰C遺跡などの緊急調査について行政上の責任と指導上の責任はどうとるのかということについてであります。
 中峰C遺跡など開発に伴って実施した緊急調査は、いずれも当初は縄文時代以降の遺跡として発掘調査を開始し、発掘調査中に旧石器と見られる石器群が発見されたことにより旧石器についての調査も行ったものであります。当時、調査途中で発見されたこれらの石器を、捏造されたものではないかと考えることは困難であったと思われます。したがって、石器の発見に基づいて旧石器部分についての緊急調査も実施することとしたことは、当時としては当然の判断であったと考えております。また、民間業者が原因者負担で発掘調査を行ったのは三遺跡、教育委員会でありまして、教育委員会としては、今のところ訴訟や損害賠償問題が起きているということは聞いておりません。
 次に、捏造問題についての連絡等は、国を介した上で行うようにとの指導が国からあった旨答弁しているが、すべての捏造問題についてこうした指導があるとすれば、国の圧力であり重大な問題だと思うがどうかということについてでありますが、これは国が各自治体の主体的な対応まで規制しようとしたものではないと認識をしております。教育委員会としては、国の指導のねらいとするところは、捏造問題が我が国の文化財保護行政に深くかかわる重要なことで、本県だけでなく複数の自治体にまたがる広域的問題であり、個々に対応すると混乱を招くことも予想されるため、学会等に対する窓口の一元化を関係団体に要請したものと受けとめております。
 次に、平成十三年九月議会において三遺跡とも作為のない旨を答弁しているが、日本考古学協会の発表はクロであったがどうかということの質問でございます。
 平成十二年十二月に、日本考古学協会から、前副理事長関与遺跡につきまして、発掘調査の作業日誌や発掘担当職員からの聞き取り調査などによる事実経過の報告を求められました。これを受けまして発掘調査時に作成した記録類等、屋外調査に参加した職員の記録などから前副理事長の関与の程度などを調査した結果、いずれの遺跡でも藤村氏の関与が全くあり得ない石器の出土が少なからず認められたことが判明し、遺跡の捏造まで疑うことはできなかったため、十三年一月にそのことを日本考古学協会に報告したものでございます。その後、前副理事長の新たな告白や日本考古学協会等の検証により捏造の範囲が大幅に広がる様相を示すようになってまいりました。これに伴い、昨年十二月には、日本考古学協会から前副理事長の告白に関する遺跡について再調査の依頼がありましたが、教育委員会として具体的にいかなる調査を実施すべきなのかも判然としなかったため、日本考古学協会による石器や発掘による検証結果に基づく学術的評価を待ちまして、対応を検討することとしたものでございます。本年五月に日本考古学協会から石器検証結果等の中間報告がなされ、捏造発覚となった上高森遺跡や石器検証の対象となった本県十遺跡すべてについて、前副理事長による捏造がかなり早い時期から広範囲にわたって行われたと学術的に判断されましたので、現在この結果を尊重しながら対応しているところでございます。
 次に、東北旧石器文化研究所における石器の非公開が副理事長による長年にわたる捏造を許したのではないかということについてでありますが、東北旧石器文化研究所からの聞き取りによりますと、仕事の都合など、いつでも資料の公開に応じられるわけではないが、公開を意識的に拒んだことはないとのことであります。なお、県が持っております資料につきましては、これまでも積極的に公開に努めているところでございます。
 次に、前副理事長が関与した県内百五十一カ所の遺跡に関する検証内容はどうか、また判断が困難な石器については、地質学者に意見を求めるべきではないかということについてでございますが、前副理事長が関与した遺跡に関する検証内容については、今後出土、採取されているすべての石器を対象とし、考古学のみならず土壌学など関連分野の研究者の協力もいただきながら、日本考古学協会が行った方法に従って検証を行うこととしております。また、関係する市町村と十分な連絡調整を図りながら、必要に応じて現地踏査を実施するなど遺跡の現状を的確に把握し、より客観性のある検証に努めたいと思っております。
 次に、文化財保護行政の今後の取り組みについてでありますが、御承知のとおり、文化財は、我が国の歴史と文化を明らかにしていく上で欠くことのできない貴重な文化遺産であることは言うまでもありません。教育委員会としては、文化財保護行政は学問の成果の上に成り立つものとする立場から、これまで学会の見解を尊重しながら行政を行ってきたところでございます。今回のケースは極めて特異なものではありますが、このような学問と行政のあり方に一つの問題を投げかけたものと認識しております。これを契機に資料の公開を徹底するなどの再発防止の方策も探りながら、これまでにも増してきめ細かな文化財保護行政に当たっていきたいと考えております。
 最後に、捏造の再発防止と信頼回復のために新潟県のような共同研究発掘チームを編成し、他分野とも連携し調査を実施すべきと思うがということについてでございますが、お話のように、他分野と連携し、さまざまな専門分野への研究者の意見も尊重しながら発掘調査を進めることは、調査の成果により客観性を持たせる上で重要なことであります。今後これまでの通説を覆す見解にかかわるような遺跡の調査に当たりましては、必要に応じて関連する分野の研究者との連携を図り、広い視野から慎重に調査を行うことにより、捏造の再発防止と信頼回復に努めてまいりたいと考えております。
 以上でございます。
◎ 警察本部長(佐藤正夫)
 今野隆吉議員の捏造石器問題に関し、前副理事長の刑事責任についての御質問にお答えをいたします。
 一般に、その行為が犯罪になるか否かにつきましては、具体的な事実関係に即して判断すべきところ、事実関係の詳細について承知していない段階での答弁は差し控えさせていただきたいと思います。
 なお、報道等で承知している事実関係を踏まえて考察する限りにおきましては、例えば文化財保護法において、埋蔵文化財の虚偽発掘に関し罰則規定が置かれていないなど、直ちに刑事責任を問える法令違反は見当たらないものと承知をいたしております。
◆今野隆吉
 まず捏造の関係なんですけれども、藤村氏の告白文、これをごらんになっていての今の答弁なんですかね。新聞報道でだけの答弁と違うんですか。取り組み、どうなっていますかね。その辺。
◎ 教育長(千葉眞弘)
 今野議員の再質問にお答えを申し上げたいと思います。
 藤村前副理事長の告白文を見ているのかということでございますが、学会を通じて入手したものについては見ております。その中で、多分、分身ということのお話かと思いますけれども、かなり、ほとんど黒塗りでこうなっておりますから、「私と」と書いてありますけれども、その後についてはどういうふうに理解するのかはいろいろ問題があると思いますけれども、かなり黒塗りをしている部分については多いということで、内容は見ております。
◆今野隆吉
 藤村氏にお会いしてみるとか、入院しておってても、鎌田理事長を通じてでも、お会いするとか、あるいは行政側の立場から、その告白文、黒塗りでなくて、現物をちょっと見せてくれという、そういう積極的な行動をとられた方がはっきりするんですよ。答弁を聞いていても全然、何ら調査もしない、何ら動きが見えないんですね。ですから、やっぱり教育長、その辺積極的にもう少し、現物を見せてくださいと、県の立場からそのぐらいやるべきですよ。こんな四回も五回も本会議でこの問題を取り上げるなんて本当に情けなく感じますね。最初の取り組みがまずおくれているんじゃないですかね。その辺もう一度、その決意のほどをお聞かせ願いたいと思います。
◎ 教育長(千葉眞弘)
 今野議員の再々質問にお答えいたしますが、我々としてもぜひ本人に会って確かめたいという気持ちは十分持っておりますので、ただ、事情その他がいろいろあると思いますので、その辺を手順を尽くしまして、会えるかどうかも含めて頑張りたいというふうに思っております。

平成14年6月定例会 07月08日

◆川嶋保美
 一件目の上高森遺跡を含む発掘捏造問題については、一般質問初日の今野隆吉議員の旧石器発掘捏造問題と重複している質問もありますが、栗原郡内の問題であり、改めて質問をさせていただきます。
 日本に七十万年以上前の前期旧石器文化が存在したことを証明したとして世界的に注目を集めている宮城県築館町の上高森遺跡で、第六次調査として東北旧石器文化研究所と東北福祉大学で編成した調査団が二〇〇〇年の十月二十日から十一日間の調査を実施したのであります。調査団長である同研究所の藤村新一副理事長は、三日目の二十二日午前六時十三分、発掘現場に一人で姿をあらわし、警戒するように周囲を見渡し、しゃがみ込み、まず移植ごてで地面に穴を掘り、マウンテンパーカーのポケットから出したビニール袋から石器数個を穴の中に落とし入れた。その石器を右手で丁寧に並べて埋め戻し、上から土をかぶせて、その跡を左足で何度も踏みつけて固め、再び移植ごてで地面が平になるようにならし、同様の行為を少なくとも六カ所で行ったのであります。この現場を、毎日新聞は緊張と興奮のうちにビデオ撮影したのであります。調査団は、十月二十七日記者会見して、同遺跡で七十万年以上前を含む石器三十一点が見つかったと発表したが、出土箇所は、藤村副理事長が十月二十二日石器を埋めた地点が含まれていたのであります。
 毎日新聞の十一月四日の上高森遺跡第六次発掘調査における捏造の映像を見せられ、藤村副理事長は、石器を埋めたことを認め、成果が上がっていないので何かしなければと考えてやってしまったと言っております。二〇〇〇年十一月五日の新聞の見出しは、「石器発掘は捏造」、「調査団の藤村氏みずから埋める」、「考古学への背信行為」、「遺跡の町に衝撃走る」「信じたくない 北海道でも旧石器埋める」、「彼が掘れば必ず出る」、「マスコミ陣の目の前で石器発掘 余りの成功に疑念」、「歴史の夢に冷水」、「考古学界 寝耳に水」、「原人像、国内外に影響 研究者に失望と怒り」、「福祉大学生絶句、海外でも大きな反響」等であります。
 以上のように、藤村氏の行為は、歴史への背信行為であり、考古学に地域の夢を託した人々への裏切りでもあります。その後、東京国立博物館に展示されていた藤村氏発掘の上高森遺跡の石器展示の取りやめ、東北歴史博物館展示品、県庁での紹介パネル等の撤去となったのであります。
 今日まで藤村氏は、一九八一年、岩出山町の座散乱木遺跡で、当時国内最古の四万数千年前の石器を発見し、古川市の馬場壇A遺跡では、一九八四年、約十七万年前の石器を発見し、前期旧石器時代の存在を決定的にしております。二つの遺跡の発掘を通じて藤村氏の名前は一気に学界に知られるようになり、日本考古学協会員にも推薦されました。その後も東京や福島県など各地で発掘を行ったのであります。
 築館町上高森遺跡では、一九九三年十一月に発掘が始まり、四十万年前の石器を発見、一九九四年には五十万年前の日本最古の石器を発掘、一九九五年には六十万年前の石器、一九九八年に六十万年以上前の石器を発見、一九九九年十一月、七十万年以上前の石器を発掘、国内最古を三度更新された。一九九七年には、奇跡と騒がれた発掘である、約三十キロ離れた遺跡で発掘した約十万年前の二つの石器の断面がぴったりと接合した山形県尾花沢市の柚原三遺跡と宮城県の色麻町の中島山遺跡で、ともに藤村副理事長が見つけた石器でありました。
 石器捏造が発覚した上高森遺跡は、高校の日本史の教科書の中に国内最古の石器が発見された場所として紹介しているのであります。山川出版社の「詳説日本史」は、現在まで知られている、最もさかのぼる時期の旧石器時代の遺跡は、宮城県上高森遺跡で、ほぼ五十万年前とされ、原人段階で日本で発見されている化石人骨は旧人段階と考えられるものまでだが、それより古い原人段階の人類が陸続きの大陸から日本の地に渡来していたことは、五十万年前の旧石器時代の遺跡が東北で発見されていることからも疑いないと記しているのであります。毎年調査団を支援してきた築館町としては、「原人が見上げた空のある町」をキャッチフレーズにしており、みやぎ国体で使う炬火の採火場にも決まっていたが、自作自演の藤村氏の不正行為で中止され、交通標識を初め、至るところにあった「原人の里」のPR看板は取り外され、見当たらなくなりました。
 築館町の千葉町長さんは、藤村さんの行為で、遺跡の十年近い学術的成果がすべて覆されてしまったと嘆いており、町民、栗原郡民のみならず、捏造は大きな衝撃を与えているのであります。
 上高森遺跡調査には、築館町教育委員会は、十年度から毎年五十万円の補助を出して、大発見の支援をしていたのであります。そのほか三つの自治体は、東北旧石器文化研究所関与の三遺跡に二千二百二十五万円調査費等を支出しているのでありました。今年五月二十六日、日本考古学協会は、総会において、東北旧石器文化研究所の藤村新一副理事長が関与したほとんどの遺跡の学問的価値を否定したのであります。昨年十月に、岩出山町の座散乱木遺跡で行われた再発掘調査の現地説明会では、藤村氏らが石器を発見した四万数千年前の地層について火砕流の堆積層との見解が示され、高温の火山灰などが流れた場所に人類が生活できたはずがなかったと説明されております。
 また、九月十三日、前・中期旧石器問題調査研究特別委員長戸沢充則明治大学教授が、藤村氏との四度目の面談調査のときに、藤村氏より、「一九八一年秋、座散乱木遺跡のことですが、土曜日の朝、周辺で拾った石器をザックに詰め込み、その石器を昼休みに素早く埋め込んだ。発掘が再開され、調査員が石器を発見して喜び合った」と、突然語りかけられたのであります。そのときに、今まで捏造は三年から四年前からであると言ってきましたが、そのとき、二十年前から始まったと伝えられたのであります。疑問に思われていた座散乱木遺跡での捏造告白であります。しかし、座散乱木遺跡の捏造は、一九七六年までさかのぼると指摘されております。今日まで藤村氏が発掘に関与した宮城県の遺跡は、十七の市町村で百五十一カ所、県外は三十五カ所であります。近年、藤村副理事長の石器発見が十万年単位で次々と古代にさかのぼっていくことに、また、石器そのものの出土の位置など非常に疑問的な見方をする研究者も多くいるのであります。私が申し上げましたことは、ごく一部にすぎないと思うのでありますが、築館町の上高森遺跡を含む二十五年近くも広範囲に及ぶ石器の捏造をし続け、県民や国民、また、世界の人々を、石器を発掘するたびにだまし続けてきた行為、だますために石器発掘を捏造し続けてきた行為、信頼し誇りある仕事として発掘へ協力してきた多くの人々、発掘に関係された市町村、多大な寄附や支援をしてきた団体、各地において多額の費用をかけて設置した立派な看板と、その費用をかけての撤去、存在しない歴史をつくったりねじ曲げをしたり、学術的なことへの不信を招いたり、教科書や多くの資料への記載の取り消し、人々のロマンを打ち砕いた行為など、歴史的、教育的、国際社会的に、人々に与えた影響は限りなく極めて深刻であります。
 知事並びに教育長に伺いますが、今日までの長年の捏造と偽りに対してどのように対応をしてきたのか。また、上高森遺跡調査報告書や捏造に関する学術関係者の各報告書や調査結果をどのように総括されているのか、お伺いいたします。更に、今後の対応をお聞かせください。
 また、二十五年にもわたり何回も繰りされてきた埋めたり掘ったり偽りの石器発掘、偽りの発見発表、そういうことに関しては、県民、国民の不信感が募るばかりであります。これらの行為と今日までの被害に対し、県として藤村氏及び関係者に対して損害賠償等を求めるべきと思いますが、いかがでしょうか、お伺いいたします。
◎ 知事(浅野史郎)
 川嶋保美議員の御質問にお答えをいたします。
 まず旧石器発掘捏造問題についての御質問でございます。
 まず、一点目、上高森遺跡を含む発掘捏造問題についてでございます。
 長年の捏造という事実、偽りの行為でありますが、それに対してどのように対応してきたのかという点でございますが、築館町上高森遺跡を舞台とした東北旧石器文化研究所の藤村新一前副理事長による旧石器発掘捏造事件の報道に接しまして、本県にかかわる重大な事件が発生したことに私自身も大いに驚いたというのが発端でございました。
 内容的には、これまで日本列島における人類の歴史が七十万年前くらい前の原人段階までさかのぼるという定説があったわけでございますが、その定説が覆りそうだということでありますので、学問上の問題というものもございました。しかし、御指摘がありましたように、藤村前副理事長の行為は、学問に対する国民の信頼に大きな傷を残したというだけではなくて、学校教育や博物館の展示、それまでの発掘成果に基づいた各種の開発商品や更には地域おこしのイベントに至るまで、さまざまな分野に深刻な影響を及ぼしたと言うことができると思います。
 県といたしましては、このような社会的影響の大きさを考えまして、捏造発掘直後の平成十二年十一月六日に、教育委員会に、上高森遺跡に関する問題検討委員会を設置いたしました。その場において、東北旧石器文化研究所理事長などから、事情聴取による事実関係の確認、県内の藤村前副理事長が関与した遺跡の把握、はたまた学校教育への影響、こういった点についての検討を行ったところでございます。そこでの検討結果に基づいて、平成十二年十一月八日に、教科書、副読本の上高森遺跡に関する記述の扱いには留意をするようにということで、各学校及び教育機関に通知をいたしました。あわせて、東北歴史博物館での関連部分の展示の撤去、宮城県図書館の関連図書に対する注意告知シールの貼付、こういったことを行いまして、この事件が及ぼす影響の排除に努めてまいりました。また、日本考古学協会による捏造拡大に関する報告を受けて、昨年十月十一日にも、旧石器捏造の状況とその対応についての通知を関係機関に発出いたしまして、取り扱いの適正化を図っております。
 次に、今後の対応ということでございますが、藤村前副理事長が関与した遺跡は、県内には検証の対象となった十の遺跡も含めて百五十一遺跡がございます。十七市町村がかかわっております。県教育委員会においては、これまでの検証結果を踏まえて、文化庁や関係市町村と十分な連携をとり合い、学界の協力も得ながら、検証の対象とならならなかった石器についての再検証や現地踏査による的確な現状把握などを行い、これらの遺跡の行政的な取り扱いについて全面的に再検討することといたしております。
◎ 教育長(千葉眞弘)
 川嶋保美議員の質問にお答え申し上げます。
 初めに、捏造関係につきまして二点ほど質問がありましたので、お答えを申し上げたいと思いますが、初めに、上高森遺跡調査報告書や捏造に関する学術関係者の各報告書や調査結果などをどのように総括するのかということについてでございます。
 上高森遺跡の調査報告書につきましては、本年六月六日に、東北旧石器文化研究所から県教育委員会に提出されました。この報告書によりますと、発掘調査の経過や石器の出土状況などが詳細に記述されており、序文には、この発掘が捏造であることを認め、前副理事長による捏造を許してしまったことについての悔恨と関係者へのおわびが記されております。
 また、五月二十六日には、「前・中期旧石器問題調査研究特別委員会報告(U)」が刊行され、日本考古学協会の見解や過去に共同で調査をした研究者による再検証記録などが報告されております。これらによりますと、日本考古学協会などによる遺跡・遺物の検証の結果、対象とされた上高森遺跡を初めとする前副理事長関与の県内十遺跡すべてについて、今後前・中期旧石器時代の学術的資料として扱うことは不可能であるとされております。まことに残念な結果ではありますが、学界の見解を尊重すべき行政の立場として、この結果を重く受けとめているところでございます。
 次に、県は、これらの行為に対する損害賠償等を東北旧石器文化研究所前副理事長及び関係者に求めるべきではないかということについてでございます。
 お話のとおり、捏造行為が人々に与えた影響は深刻であり、前副理事長に対する何らかの措置を求めるべきであるというお気持ちは十分理解できます。しかし、県が主体となって調査した中峯C遺跡、馬場壇A遺跡、高森遺跡について損害賠償を求めるには、調査に至る経緯や調査に対する前副理事長の責任の範囲などを考えますと、その要件となる損害を特定することがかなり困難であると考えております。また、本人は、現在入院加療中であり、支払い能力にも疑問があることから、損害賠償を請求しても実益があるかどうかにも問題があると思われます。
 更に、捏造疑惑のある遺跡の発掘調査を行った埼玉県や尾花沢市などの自治体でも、損害賠償についての検討を行ったと聞いておりますが、同様な事情で断念したと聞いております。したがって、本県の場合も、前副理事長に損害賠償を求めることは極めて難しいものと考えております。

平成14年11月定例会 12月02日

◆ 今野隆吉
 次に、捏造旧石器問題についてお伺いいたします。
 東北旧石器文化研究所の藤村新一前副理事長が発掘に関与していながら告白した遺跡には含まれていなかった八三年の志引遺跡と八七年の柏木遺跡が捏造遺跡であることが、先月二十六日、多賀城市教育委員会は断定しました。再開発調査をせずに、多賀城市埋蔵文化財調査センターが保管している志引遺跡から出土した百六十三点の石器や柏木遺跡から出土した百二十四点の石器を検証した結果、旧石器時代にはあり得ない鉄分の傷跡や黒色土の付着など、不自然な点が認められたため、この二つの遺跡は捏造であると断定されました。鉄の製造は旧石器時代にはなかったのであります。熱処理の跡はあり得ないわけであります。また、石器製造で押圧による剥離方法は、技術が上達した縄文時代以降になってからの製造方法であります。したがって、鉄分や黒色土の付着は、旧石器時代の旧石器にはあり得ないため、不自然であると指摘されるのは当然のことでであります。藤村氏が関与した遺跡を再発掘せずに、その遺跡から出土した石器を検証することによってシロ・クロが容易に判断できるのであります。藤村氏が関与した遺跡を再発掘調査する前に、多賀城歴史博物館や東北福祉大学などで保管している石器を検証すれば、シロ・クロは容易に判断できるのであります。お金をかけずにこれほど簡単に検証できるのに実施しないこと自体不思議でならないのであります。なぜなのか、お伺いいたします。
 多賀城教育委員会は、再発掘も視野に入れて検証作業を実施してきましたが、石器はすべてクロと断定されたので、再発掘の必要性はなくなったと言っているのであります。県は、藤村氏が関与した遺跡百四十四カ所の検証作業を続けているとのことですが、現時点での状況はどうか、お伺いいたします。
 藤村氏が告白していない山田上ノ台遺跡から出土したほとんどの石器は握造の疑いがあるため、再発掘調査を進められております。この山田上ノ台遺跡については、複数の東北旧石器文化研究所員が捏造にかかわっていたとの匿名手紙があるが、事実だとすれば、藤村氏一人を悪者に仕立てたことになり、問題であります。匿名のため信頼性は薄いが、しかし、何らかの意味を啓示しているのかもしれません。
 日本考古学会は、藤村氏を病院に訪ねて都合五回の面接で告白による捏造遺跡を知ったのであります。藤村氏単独ですべての遺跡を捏造したのであれば、余りにも不自然な点が多いのであります、例えば、縄文時代以降のものと思われる膨大な量の石器を収集して関与した捏造遺跡百四十四カ所に搬送をする、埋蔵をする作業、これを藤村氏一人では到底できないからであります。至急宮城県教育委員会でも藤村氏に面接し事情を聴取すべきと思うが、いかがですか、お伺いいたします。
 県が独自に発掘した遺跡や補助金をつけた遺跡についてはどのような検証をしたのか、お伺いいたします。
 また、東北旧石器研究所が携わった遺跡発掘調査報告書の未提出や考古学の信頼性のための対応と現状はどうなっているのかお伺いいたしまして、私の一般質問を終わらさせていただきます。
◎ 知事(浅野史郎)
 大綱四点目は、捏造旧石器問題でありますが、この件については、教育長からお答えを申し上げます。
◎ 教育長(千葉眞弘)
 今野隆吉議員の捏造旧石器問題につきましてお答え申し上げます。
 初めに、石器を検証すれば容易に判断できるのに、なぜしないのかということについてでございます。
 現在、教育委員会の内部に上高森遺跡に関する問題検討委員会というのがございます。その中に、文化財保護課と東北歴史博物館の職員をメンバーとして、石器検証部会というのを設けて、九月二十日から実施をしてございます。作業に当たりましては、県内各関係市町村や日本考古学協会並びに宮城県考古学会の協力を得まして独自に調査を行っております東北大学、仙台市教育委員会、多賀城市教育委員会、日本考古学協会、その十三遺跡を除くすべての関連遺跡を対象として行っているところでございます。
 次に、前副理事長が関与した遺跡の発掘作業の現時点での状況はどうかということについてでございます。
 現在まで、対象遺跡の七〇%に当たります九十遺跡の調査がほぼ完了して、残りにつきましては今年度内の完了を目指しているところでございます。検証方法につきましては、日本考古学協会や、それから多賀城市教育委員会等の機関と同様に、鉄分や黒色土の付着並びに不自然な傷の有無などの観点から行っているところでございます。
 次に、前副理事長単独ですべての遺跡を握造したのであれば不自然な点が多い。本人に面接し、事情を聴取すべきと思うがどうかということについてででございます。
 県教育委員会といたしましては、これまでも申し上げておりますとおり、今回の事件はあくまでも前副理事長の単独行為によるものと考えているところでございます。しかし、社会的影響の大きい事件でもありますので、もし事情と状況が許すなら、本人から直接真相を聞きたいと思っておりまして、六月の定例会における質問でもそのようにお答え申し上げました。
 その後、戸沢前日本考古学協会前・中期旧石器問題調査研究特別委員会委員長と鎌田東北旧石器文化研究所理事長に面談の仲介を打診いたしました。しかし、この両者から、ともに入院先の主治医や弁護士との約束を理由に、病院名を明らかにすることは困難であるとのお話がございました。更に、面談の実現に向けまして、知人を通じまして元家族とも接触をしてもらいましたが、現在はもう自分とはかかわりがないので、一切コメントはできないということでした。また、医療保険関係者にも当たってみたところ、個人情報保護の観点から、一般的にレセプトなどの開示はできないということでございました。このようなことから、現在のところ、入院先さえまだ特定できておりませんので、本人からの事情聴取は極めて難しい状況にございます。
 次に、県が独自に発掘した遺跡や補助金を出した遣跡につきましてどのように検証したのかということについてでございます。
 県が発掘調査を実施した遺跡は、馬場壇A遣跡、高森遺跡、中峯C遺跡の三遺跡であります。このうち、馬場壇A遺跡、中峯C遺跡につきましては、本年五月に日本考古学協会により、学術的資料として扱うことは不適当であるとの検証結果が報告されております。高森遺跡につきましては、現在、県教育委員会と日本考古学協会とが連携をとりながら検証作業を進めており、年度内に完了する見込みでございます。
 最後に、東北旧石器文化研究所がかかわった遺跡発掘調査報告書の未提出の件や考古学の信頼回復のための対応と現状はどうかということについてでございます。
 東北旧石器文化研究所が発掘調査を実施した県内の遺跡は、上高森遺跡と中島山遺跡の二遺跡でございます。上高森遺跡の調査報告書は、本年五月に刊行されております。中島山遺跡の報告書につきましては、来年の四月までには刊行するというふうなことで聞いております。
 考古学の信頼回復のための対応と現状についてでございますが、日本考古学協会におきましては、考古学の信頼回復に向けて、まず疑惑の遺跡や石器の検証作業を集中的に行い、その後、旧石器時代研究の再構築を目指し、方法論、研究体制の見直しや自然科学分野など他の分野との一層の連携、情報公開の推進など、将来を見通したしっかりとした基盤づくりに取り組むということのようでございます。
 学問の成果の上に成り立つ文化財行政といたしましては、今回の事件をより大きな教訓といたしまして、学界との関係を含めてより慎重に埋蔵文化財行政に取り組んでまいりたいと考えております。
◆ 今野隆吉
 それから、捏造石器でございますが、戸沢先生とかあるいは鎌田理事長さんにお会いしていろいろお願いしているんだと。藤村氏が病院に入院してて、なかなか病院名も教えてもらえないというのであれば、藤村氏以外の方々に事情を聞くという方法、幾らでもあるんですよ。なぜそういうことをやらないで、やる姿勢がないから、病院に入院してるから面接ができないとか、積極性に欠けているのではないでしょうか。やっぱりいろいろと意見を持っている方がいっぱいいるんですよ。ですから、その辺をもう一度教育長さんの前向きの答弁をお願いしたいと思うんです。と同時に、さっきの答弁の中にも、未提出の報告書があるんですよね。それを一部だけ中島山遺跡は、来年十五年の四月に提出予定だとか、そういう答弁なんでなくて、実際に未提出のやつが何件あって、今現在、何件提出されてて、その進捗状況どうなんですかね。毎議会同じことを質問しないように、ひとつお願いしたいと思います。
◎ 教育長(千葉眞弘)
 今野隆吉議員の再質問にお答えを申し上げます。
 捏造事件に関しまして、報告書の件を最初に申し上げたいと思いますが、藤村氏が関与して発掘した遺跡は十七件でございます、県内で。そのうち、中島山遺跡を除きまして、すべて報告書は出ておりますので、中島山遺跡が出れば、それでこの十七件については終わりということでございますので、先ほど申し上げましたように十五年の四月を目途にということで申し上げた次第でございます。
 それから、藤村氏本人に接触できないのであれは、関係者に事情聴取なり接触をして確かめるべきではないかというふうなお話もございましたが、我々としては、今のところ、藤村氏個人のかかわりでこの事件が起きたというふうに思っておりますので、まず何らかの格好でその病院等を突きとめたりなんかして、藤村氏本人から一番最初に聞くのがまず先決ではないかなというふうに思っておるところでございます。
◆ 今野隆吉
 教育長さんの今の話なんですが、私は、藤村氏自身にも同情しているんですよ、今。一人かわいそうだと。何で彼一人にだけ責任を負わされてるんだろうか。かわいそうだなと思っているんですよ、今。何で周りの人たちが全然表に出てこないんですかねえ。その辺を、私は質問の中の趣旨なんですよ。そうすれば、これは問題は解決早いんです。日本の考古学界がこのように世界から笑われるような状態になったわけですから。これはやっぱり宮城県の教育委員会としても、その一部を、責任あるんですよ。座散乱木遺跡見て、当然でしょう、これは。世界に誇る座散乱木遺跡だったわけですから。こういったことで、やっぱりもう少しもっと前向きに答弁してくれませんかね。
◎ 教育長(千葉眞弘)
 今野隆吉議員の再々質問にお答え申し上げたいと思いますが、先ほど申し上げましたように、一次的には藤村氏本人から何らかの接触をしたいと思っておりますが、今のお話のようないろいろな問題があるというふうなことも今お聞きしましたので、関係している方々にどういう方法でどうやったらいいのかという方法も含めて、どういうやつがあり得るのかということも含めまして検討させていただきたいというふうに思っております。

次:宮城県議会会議録に見る捏造問題(2003)
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